黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷の
一つとして知られている「清津峡」が、
2018年春にリニューアルされ、トンネル内が
さらに楽しめる空間になったようです。
清津峡の中でも、最も美しいとされる景観が、
“柱状節理”という六角柱状の岩肌です。
豪快で雄大な自然の造形の下を勢いよく流れ、
見る人に感動を与えてくれています。
清津峡の大峡谷を3ヶ所の見晴所と、
パノラマステーションから安全に鑑賞できます。
写真は、第3見晴所で、水滴のような形状の
複数の鏡を壁面に配置することで、
開口部付近では外部の光と緑が映り込み内部と
外部の境界線を曖昧にしています。
床一面に峡谷から湧き出る沢水を張り、
トンネル壁面にはステンレス板を張ることにより、
外の景色が内部空間に映しこまれ、
光のトンネルを映し出すパノラマステーション。
涼やかな渓谷の水に足を浸し、この地の美しい風景を
作り出してきた水という自然の要素を通して、
清津峡の風景を再体験する場所です。
8月でも水は冷たく、カラダも冷えていきます。
足を冷やしながらも撮った1枚がこちらです。
旅先ではどのようなことが待っているかわからないので、
かさばらない手ぬぐい1枚をバッグに入れておきます。
濡れた足を拭くこともできました。
トンネル通路はテーマを持つ5色に照らされ、
外部から特別な空間への変遷を演出。
トンネルの全長は約750mあり、
往復所要時間は約40~60分程です。
1996年に清津峡トンネルができたことにより、
以前より安全に楽しむことができるようになりましたが、
さらに進化し、未来都市のようになっていました。
昭和16年4月に国の名勝・天然記念物に、
昭和24年9月に上信越高原国立公園に指定、
学術的資料の宝庫でもある清津峡は、
フォトジェニックスポットとしても注目です。
新潟県十日町市小出
2019.8.24