‘060813の朝刊記事から
日本の自給率 低水準続く陰でー
食料安定輸入に異変
8年連続で40%-。
農水省がこのほど発表した2005年度の食料自給率(供給熱量=カロリーベース)の数値は、先進国の中で最低水準だ。
政府は「15年度に45%」を目指して国産農産物の消費を増やす方策を打ち出したが、効果はまだ見えない。
その一方で、世界的な食料需要の増加によって、穀物や魚介類の“争奪戦”が始まっている。
「食料は安く輸入する」時代が変化の兆しを見せる中、食糧安全保障の問題が重要性を増しつつある。
魚介類、穀物“争奪戦”に突入
食料の6割を輸入に頼る日本。
豊かな資金力を背景に、これまでは海外から安価な農水産物を安定的に輸入することができたが、その構図に異変が起こりつつある。
買い負け
象徴的なのが、水産物市場で日本が競り負ける「買い巻け」だ。
かって水産物市場で日本のライバルはほとんどいなかったが、ここ数年、欧米中心に魚食ブームが拡大。
高い価格を付ける海外勢に日本が負ける現象が起きているのだ。
際立つ低さ
1965年度に73%だった日本の自給率低下は「食生活の欧米化」が要因。
コメの消費量が減少する一方、飼料の大半を輸入に頼る肉類の消費が増えたからだ。
かって自給率が高かった麦や大豆、魚介類も、生産量や資源の減少で輸入依存度が上昇。
他の先進国の自給率がオーストラリア230%、米国119%、英国74%と軒並み高い中、日本の低さは際立つ。
日本の自給率 低水準続く陰でー
食料安定輸入に異変
8年連続で40%-。
農水省がこのほど発表した2005年度の食料自給率(供給熱量=カロリーベース)の数値は、先進国の中で最低水準だ。
政府は「15年度に45%」を目指して国産農産物の消費を増やす方策を打ち出したが、効果はまだ見えない。
その一方で、世界的な食料需要の増加によって、穀物や魚介類の“争奪戦”が始まっている。
「食料は安く輸入する」時代が変化の兆しを見せる中、食糧安全保障の問題が重要性を増しつつある。
魚介類、穀物“争奪戦”に突入
食料の6割を輸入に頼る日本。
豊かな資金力を背景に、これまでは海外から安価な農水産物を安定的に輸入することができたが、その構図に異変が起こりつつある。
買い負け
象徴的なのが、水産物市場で日本が競り負ける「買い巻け」だ。
かって水産物市場で日本のライバルはほとんどいなかったが、ここ数年、欧米中心に魚食ブームが拡大。
高い価格を付ける海外勢に日本が負ける現象が起きているのだ。
際立つ低さ
1965年度に73%だった日本の自給率低下は「食生活の欧米化」が要因。
コメの消費量が減少する一方、飼料の大半を輸入に頼る肉類の消費が増えたからだ。
かって自給率が高かった麦や大豆、魚介類も、生産量や資源の減少で輸入依存度が上昇。
他の先進国の自給率がオーストラリア230%、米国119%、英国74%と軒並み高い中、日本の低さは際立つ。