亀田農協１億円盗難 元課長、単独で犯行

'07/02/05の朝刊記事から

亀田農協１億円盗難
元課長、単独で犯行
窃盗容疑きょう再逮捕

【函館】函館市亀田農協本店の現金１億円盗難事件で、同本店の元金融部運用課長今正光容疑者（５７）＝詐欺容疑で逮捕、送検済み＝が犯行当夜、あらかじめ店内に潜み、全職員が帰宅後に単独で盗んだとみられることが、４日までの函館中央署の調べで分かった。
同署は５日、今容疑者を窃盗容疑で再逮捕する。

調べによると、今容疑者は昨年１２月４日夜、本店２階の階段付近に隠れて、最後の職員が帰宅した同７時半すぎ、職員通用口付近の警報装置を解除した。
直後に警備会社から警報解除の問い合わせ電話が来たため、他の職員名をかたり、「忘れ物を取りに来た」と返答した。

警備会社が確認に来るのを警戒して窓から屋外に出て様子をうかがった後、通用口から店内に侵入した。
鍵を使うなどして同本店１階の金庫室から現金を盗み、１階応接室の窓から逃げたという。

今容疑者は現金約９千９９６万円を盗んだ疑いが持たれている。
同署は今年１月２０日、今容疑者の供述に基づき、函館市内の今容疑者宅の隣家の畑から同農協の帯封付きの現金９千３,４百万円を発見した。

ヤマハ発動機ヘリ不正輸出

'07/02/05の朝刊記事から

ヤマハ発動機ヘリ不正輸出
幹部ら月内、逮捕

ヤマハ発動機（静岡県磐田市）が軍事転用可能な産業用の小型無人ヘリコプターを中国に不正輸出しようとしたとされる外為法違反事件で、静岡、福岡両県警合同捜査本部は４日までに、同法違反（無許可輸出）の疑いで、同社幹部ら社員３人前後を月内にも逮捕する方針を固めた。

同社は「このヘリは性能が低く規制対象機種ではない」としているが、経済産業省は「コンピューター制御で自律飛行できる高性能機種で、化学兵器散布など軍事転用でき、国の許可がなければ輸出できない」としている。

捜査本部は、輸出担当者らが、ヘリの性能を実際より低く偽って輸出していたと見ている。

これまでの調べでは、同社は２００５年１２月下旬、経産省の許可を得ずに北京の航空専門会社「北京BVE創基科技有限公司」に空撮用として無人ヘリ１機を輸出しようとした疑いが持たれている。