Kodak DC4800 ベトナム
‘07/02/15の朝刊記事から
八甲田雪崩 さらに1人重体
青森市の八甲田山系の前岳(1,252メートル)で14日起きた雪崩に巻き込まれて死亡したスキー客2人の身元について、青森県警は同日午後、東京都北区豊島5、会社員近藤昭弘さん(39)と、世田谷区経堂4、職業不詳小菅知之さん(44)と確認した。
死因は頭や全身を強く打ったことによる出血性ショックなどと分かった。
行方不明だった埼玉県草加市の男性(74)は救出された。
この男性を含め8人が負傷し、うち神奈川県大和市大和東3、公務員中丸君代さん(59)が重体。
雪崩に遭遇したのはスキー客18人や、宿泊先の酸ケ湯温泉(青森市)のガイドら24人。
19人と5人のグループに分かれて山スキーをしており、19人のグループが雪崩に直接巻き込まれたという。
専門家は固まった雪の上に積もった雪が崩れる表層雪崩の可能性を指摘している。
県警は、スキーの実施を決断した経緯などについて引率したガイドらから事情を聴くとともに、現場の天候回復を待ち、実況検分して雪崩の規模や状況などを調べる。
青森県などによると、雪崩は同日午前11時すぎに前岳北側の標高約9百メートル付近の斜面で発生。
目撃したスキー客によると幅5―10㍍、長さ約50㍍の範囲におよんだ。
2日前の12日にも現場近くで雪崩が起きていたという。
現場は視界が約5メートルしかない激しい吹雪でヘリが飛べず、捜索隊は斜面を登って捜索した。
県警によると、前岳付近では1990年3月、スキー客1人が表層雪崩に巻き込まれ死亡したことがあるという。