'07/07/23の朝刊記事から
供託金要求に難色
「富丸」返還求め日本側 海洋法裁
【ウィーン21日石井群也】ドイツ・ハンブルクの国際海洋法裁判所は21日、ロシア国境警備当局に昨年11月拿捕され、船体が返還されていない釧路市の漁船「第53富丸」に関する裁判の第1回口頭弁論を行った。
日本側はロシア検察当局が船体引き渡しの条件として提示した供託金880万ルーブル(約4200万円)について、国連海洋法条約で定めた船体返還のための「保証金」としての位置づけが明確でないと指摘、同条約に基づいて船体を早期返還するよう求めた。
ロシア側は「違法操業に対する罰金などは国際法に基づいて算出している」と反論。
船体没収については「船主が供託金の支払い意思を示しながら払わなかったため」と説明し、没収に関するロシア側の司法手続きが終わっているため、返還に応じられないとの考えを示した。
'07/07/23の朝刊記事から
タリバン 韓国人23人を拉致
仲間の釈放要求 拒否なら「殺す」
【カブール22日共同】アフガニスタン旧政権タリバンの報道官は21日、東部ガズニ州で拉致した韓国人23人について、22日午後7時(日本時間同11時半)までに拘束中の仲間が釈放され韓国軍部隊を同国から撤退させなければ、殺害すると語った。
しかし、報道官は22日、共同通信の電話取材に対し、期限を24時間延長すると語った。
韓国の趙重杓外交通商第一次官らは22日、人質解放に向け協議するためカブールに到着。
タリバン報道官は期限延長について、同チームと交渉するためと説明した。
また、フランス公共ラジオによると、タリバン側はアフガン政府と協議を始めたことを明かす一方で「軍事作戦が行われれば人質を殺す」と警告した。
アフガン国防省報道官はガズニ州に治安部隊を配置、救出作戦の準備を進めていると言明。
作戦に参加する予定の駐留米軍の当局者はAP通信に対し、アフガン、韓国両政府から要請があれば作戦を開始すると語った。