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'07/07/24の朝刊記事から
タイ反政府デモ 悪化なら軍介入も
市民と警察衝突 負傷者106人に
【バンコク23日共同】国軍主導のタイ暫定政府を批判する市民約2千人が22日夜(日本時間同)、バンコク中心部のプレム枢密院議長宅に押し掛けて投石、警察や国軍と衝突した。
警察当局は23日、衝突による負傷者が市民28人、警察・軍78人の計106人に上り、これまでにデモの指導者ら6人を逮捕したことを明らかにした。
タクシン前首相を追放した昨年9月のクーデター以来、市民と警察が衝突し負傷者が出たのは初めて。
治安を担当する国家治安評議会のソンティ議長(陸軍司令官)は23日、「状況が悪化すれば軍の介入もあり得る」と述べ、反政府行動が激化すれば国軍を導入する可能性を示唆した。
一方、評議会幹部のアヌポン陸軍副司令官は「夜間外出禁止令などの措置は必要ない」として、現時点では新たな規制はしない方針を示した。
枢密院は国王の諮問機関で、プレム議長は一部で「クーデターの首謀者」とみなされていた。