Kodak DC4800
'07/07/26の朝刊記事から
脳破壊する牛と畜(屠畜)法
「ピッシング」今秋全廃 道が方針
牛海綿状脳症(BSE)対策として国が中止を求めている、と畜(屠畜)の際に牛の脳を破壊する「ピッシング」作業について道は25日、現在も作業を続けている1施設を改修し、道内での実施を今秋にゼロにする方針を明らかにした。
道内では肉用牛、乳用牛とも全国最多の頭数が飼育され、食肉の安全性確保が課題になっていた。
ピッシングはBSEの特定危険部位である脳を破壊することで食肉を汚染する危険性があることから、国が2005年4月に全国の自治体に中止を要請。
これを受けて道は昨年6月、ピッシング中止を宣言した。
道内で稼動している14カ所の食肉処理場のうち、13カ所が昨年度までにピッシングを中止している。
道によるとピッシング中止のために大規模改修が必要な食肉処理場1カ所は現在も作業を続け、年間約7400頭を処理している。
BSE多発などを考慮し道は「宣言の実現を急ぐ必要がある」と判断。
国などの助成を受け施設を改修、早ければ9月にもピッシング作業を道内から完全になくす方針。
厚生労働省によると今年3月末現在、全国で47カ所と全体の3割がピッシングを継続。
同省は来年度までに国内全施設で中止する方針だ。
ピッシング
牛の頭部からワイヤ状の器具を挿入して脳・脊髄を破壊する作業。
解体作業中に牛の脚が動き、作業員が負傷することを防ぐ。
欧州連合(EU)では2000年から禁止。
ピッシングに替わる手段として牛に電流を流す方法などが開発されている。
「と畜」ってわかるか?
「屠畜」って書かれて初めて想像できるんではないのか。