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'07/10/20の朝刊記事から
アルカイダから脅迫も
ブット氏 テロとの対決強調 パキスタン
【カラチ(パキスタン南部)19日共同】パキスタン最大の都市カラチで19日未明(日本時間同)、事実上の亡命を終え帰国した直後のブット元首相がパレード中の大型車付近で2回爆発があった。
病院当局者などによると、19日午後までに139人が死亡、約540人が負傷した。
同国史上最大規模のテロとみられる。
ブット氏は無事。暗殺未遂とみられ、政府当局者は自爆テロだと語った。
警察当局はロイター通信に、最初の爆発は手榴弾、2回目は10-20キロの爆弾を身に着けた男が自爆したと指摘。
自爆犯の身元特定のため、情報提供者に500万パキスタンルピー(約1000万円)を支払うと発表した。
犯行声明は出ていない。
ブット氏は国内に潜伏するとされる国際テロ組織アルカイダなどイスラム過激派掃討に強い決意を示しており、アフガニスタン国境に近い部族地域の武装勢力が反発、殺害を予告していた。
19日会見したブット氏は帰国前にアルカイダなどの脅迫を受けていたと明らかにし、「民主主義への攻撃だ」として総選挙に向け政治活動を継続する決意を強調。
ムシャラフ大統領は「民主主義に打撃を与えるための策謀」とする声明を発表し、テロを非難した。