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’07/10/20の朝刊記事から
米兵 集団女性暴行か
岩国の4人 広島県警 週明け逮捕
米軍岩国基地(山口県岩国市)の海兵隊員4人が今月中旬、広島市中区内の駐車場で市内の女性(19)に集団で暴行した疑いが強まり、広島県警捜査一課と広島中央署が集団女性暴行容疑で週明けにも逮捕状を請求し、日米地位協定に基づく身柄の引き渡しを受け4人を逮捕する方針を固めたことが19日、分かった。
米軍は既に4人を基地内で拘束し、事情を聴いているという。
両国間の調整で、身柄引き渡しが順調に進むめども立ったとみられる。
岩国基地を巡っては、空母艦載機移転問題で反対を貫いてきた井原勝介岩国市長が16日に国との合意に向けた協議を提案したばかりだが、事件により基地への住民感情の悪化は避けられそうにない。
調べなどによると、4人は14日未明、広島市中区の駐車場に止めた車内で、集団で暴行した疑い。
4人は13日深夜から中区銀山町のイベントホールで行われたダンスイベントに参加。
知り合った女性を外に連れ出し車に乗せたとみられる。
女性にけがはなかった。
女性の届け出を受け、県警が捜査を開始した。
イベントホールによると、この日は男女300-400人が訪れていた。
井原市長は19日、「事実であれば大変遺憾で、あってはならないこと。事実を確認して抗議したい」と述べた。
米兵の身柄引き渡し
日米地位協定は、犯罪容疑者となった米兵について、起訴までは米側が身柄を拘束すると規定しているが、1995年の沖縄県の少女暴行事件をきっかけに、殺人や女性暴行などの凶悪犯罪の場合は、米側が起訴前の引き渡しに「好意的考慮を払う」ことで日米両政府が合意している。