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’07/11/17の朝刊記事から
バングラデシュ サイクロンで500人以上死亡
インドでも数万人避難
【ニューデリー16日共同】ベンガル湾に発生した大型サイクロン(台風)が15日夜、インド東部オリッサ州からバングラデシュまでの一帯を直撃し、ロイター通信はバングラデシュ政府や赤十字の当局者の話として、同国で16日までに少なくとも508人が死亡したと報じた。
バングラデシュの救援関係者によると、死者は696人に達したという。
沿岸地帯では強風や高波で多数が家を失ったほか、漁民千人以上が行方不明になっており、地元の報道では死者が千人に達するとの見方もある。
サイクロンは最大風速55メートル以上。
バングラデシュではガンジス川などが流れ込む河口地帯で、政府が最高レベルの警報を出し、約120万人がサイクロン用のシェルターで避難生活を送った。
インドのオリッサ州、西ベンガル州では数万人が高台などに避難したが、大きな被害はなかった。
沿岸一帯では木が根こそぎ倒れるほどの強風や、高さ5、6メートルの高波に襲われるなどして、家屋が壊れたり浸水したほか、収穫期を迎えた稲など農作物に深刻な被害が出たもようだ。
バングラデシュはデルタ地帯にあり、国土の大部分が低湿地にあることからサイクロンの被害を受けやすく、1991年には14万人近くが死亡する大きな被害をもたらした。