'08/06/25の朝刊記事から
海自艦が初の訪中
【湛江(中国広東省) 24日共同】海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」(4,650トン、指揮官・徳丸伸一海将補)が24日、中国広東省湛江市に到着した。
昨年11月に中国海軍のミサイル駆逐艦が初来日したの受けた日中防衛交流の一環で、自衛隊の艦艇として初の訪中。
四川大地震被災者への見舞品も中国側に渡され、自衛隊による初の支援物資輸送となった。
日中防衛交流が新たな段階に入ることを意味するが、歴史問題から中国国内には自衛艦の受け入れ反対論もくすぶり、日中双方が中国国内の世論に神経をとがらせる中で訪問を実現させた。
入港歓迎の行事は軍港の中で行われ、宮本雄二駐中国大使が「(自衛隊の艦艇が)中国に第一歩を示したことは画期的で歴史的」とあいさつ。
中国海軍南海艦隊の蘇土亮司令員は記者団に「(四川大地震で)日本政府が初めて救助隊と医療チームを被災地に派遣したことに感謝したい」と日中友好を強調した。
四川大地震の物資輸送をめぐっては、航空自衛隊のC130輸送機の派遣が一時検討され、中国国内の反発などを理由に見送られたが、今回は要請に基づかない見舞品として、さざなみが運んだ毛布約300枚や非常用食料約2,600食などが中国側に渡された。