‘08/06/26の朝刊記事から
米国産牛肉輸入 韓国きょう再開
【ソウル25日井田哲一】韓国政府は26日、約8カ月ぶりに米国産牛肉の輸入を再開する。
牛海綿状脳症(BSE)感染への懸念から世論が反発していたが、米国が生後30カ月以上の牛肉を韓国に輸出しない措置をとることなどにより、韓国側は条件が整ったと判断し、輸入再開に踏み切った。輸入再開の告示が26日に官報に掲載され、発効する。
米韓両政府の追加協議を受け、輸入される牛肉は生後30カ月未満で、BSEの特定危険部位である頭骨、脳、目、脊髄も輸入規制の対象となる。
韓国側の検疫も強化され、自主判断で輸入を中断することも可能になった。
ただ、KBSテレビの世論調査によると、米韓の追加協議については、48.8%が「成功」としたが、「失敗」との見方も44.8%あり、評価は分かれている。
抗議集会を主催する市民団体は、輸入再開を非難し、今後も活動を続ける方針で、事態の収拾にはなお時間がかかりそうだ。
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