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’08/07/05の朝刊記事から
遠洋マグロも3カ月休漁へ 今後2年間で
遠洋マグロ業の国内最大の業界団体「日本かつお・まぐろ漁業協同組合は4日、東京都内で理事会を開き、組合所属のまぐろはえ縄漁船233隻について、8月1日から2010年7月31日までの2年間で順次2〜3カ月の休漁に入る方針を決めた。
燃料価格の高騰で採算が悪化しているため。
1年目は約100隻が参加する。
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休漁対象はメバチマグロやキハダマグロ。
同組合の漁獲量は、国内で流通する冷凍マグロの約3割を占めており、スーパーなどで売られる刺し身用マグロの値上がりを招く可能性がある。
遠洋マグロ漁は出港後、1〜2年かけてマグロを取り、港に戻る。
港での停泊期間は通常2、3日で、修理が必要な場合は1カ月程度。
今回、停泊期間を2〜3カ月に延長する。
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石川賢広組合長は「マグロの供給が細るのは避けられず、小売価格に影響を与えるだろうが、窮状を理解してほしい」と話した。
「休漁により、減少傾向にあるマグロ資源の回復にもつなげたい」とも述べた。
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燃料価格の高騰を受け、全国漁業協同組合連合会(全漁連)など主要漁業団体が15日に全国各地で一斉休漁する方針を決めている。