Kodak DC4800
’08/05/06の朝刊記事から
別海も強毒H5N1型 鳥インフル
周辺養鶏場を消毒 佐呂間でハクチョウ陽性
環境省は5日、根室管内別海町の野付半島で見つかったオオハクチョウの死骸から簡易検査で陽性反応が出ていた鳥インフルエンザウイルスについて、鶏に対し強毒性の「H5N1型」と発表した。
これを受け道は、家畜伝染病予防法に基づき死骸発見場所から半径30キロ以内の同管内別海、中標津、標津三町内の養鶏場5カ所に緊急立ち入り検査をし、消毒を命じ、一部農家が消毒を行った。また道は、網走管内佐呂間町のサロマ湖畔キムアネップ岬でオオハクチョウ一羽の死骸を発見、簡易検査で陽性と判明したと発表した。
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H5N1型
鳥に感染するA型インフルエンザウイルスは表面のヘマグルチニン(H)と、ノイラミニダーゼ(N)の二つのタンパク質の組み合わせで約140種類の型に細分される。このうち、H5N1型は毒性が強く、鶏などの家禽類に感染すると致死率が高い。人間への感染例もあり、世界保健機関(WHO)によると、2003年以降、4月17日現在で全世界で240人が死亡した。ただ、野鳥からの感染はなく、鶏の解体などで大量にウイルスを吸い込んだケースが大半。人から人に感染する新型インフルエンザに変異する虞もある。