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’08/01/05の朝刊記事から
パリ・ダカ中止
モーリタニア治安悪化理由
【リスボン4日共同】世界で最も過酷なモータースポーツといわれるダカール・ラリー(通称パリ・ダカ)が開幕前日の4日、走行区間のアフリカ北西部モーリタニアの治安悪化を理由に中止が決まった。大会主催者がリスボンで正式に発表した。AP通信によると、レースがすべて中止となるのは30回目で初めて。
昨年12月末にモーリタニアでフランス人家族4人の殺害事件が発生。アルカイダによるテロと指摘され、フランス政府は3日、ラリー開催に懸念を示していた。大会主催者は4日、「安全性を最優先するには中止しかなかった」と表明した。
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’08/01/05の朝刊記事から
タイの切断遺体死因特定至らず
【バンコク4日時事】タイ中部チョンブリ県周辺で東京都内の不動産業、中園浩さん(67)が行方不明になり、同県の山中で日本人とみられる遺体が見つかった事件で、警察当局は4日までに、遺体を司法解剖したが、腐敗が激しく死因は特定できなかった。警察当局は遺体から採取した歯と骨をDNA鑑定し、身元確認を進めている。
調べによると、遺体は野生の動物に荒らされたような跡があり、顔やのどなどの損傷が激しかった。警察当局は遺体の両手足がなくなっていたことから犯人が切断したのではないかとみていたが、動物の仕業の可能性もあるという。
これまでの調べで、中園さんは昨年12月14日にタイに入国。同県パタヤ方面に向かった後、行方が分からなくなった。日本人とみられる遺体は同月26日に同県の山中で見つかった。
別の事件で身柄を拘束されている同県在住の日本人の男は警察当局の調べに対し、中園さんを新バンコク国際空港に迎えに行ったことは認めているが、「その後分かれた」と説明している。
警察当局は男の自宅の捜索で、中園さんのノートパソコンを発見しており、中園さんが行方不明になった事情を男が知っている可能性もあるとみて調べている。
’08/01/01の朝刊記事から
防衛省 裏金数千万円を確認
自衛隊でも恒常化
防衛省が情報収集を主目的とする報償金の多くを架空領収書を使って裏金化していたとOBらが証言した問題で、同省は31日までの内部調査で少なくとも数千万円のプール金の存在を確認した。
複数の防衛省・自衛隊関係者が明らかにした。
関係者によると,裏金づくりは防衛省内局に加え、旧防衛施設庁や陸海空各幕僚監部、地方の部隊レベルでも恒常化していたことが判明。
防衛省は内部調査の状況が新テロ対策特別措置法案の国会審議に与える影響を警戒。
与党が法案を1月中旬にも衆院で再議決し成立した後に公表する方向で調整に入る見通しだ。
報償費は2007年度予算で年間約1億6400万円。
裏金化は国家公務員、種試験で採用された「ノンキャリア組」の役割で、防衛省OBによると、使い切れなかった裏金が担当職員個人の口座にプールされている例もあるという。
OBらは関係部局の裁量で使えるような裏金づくりの不正経理を組織ぐるみで続けていたと話している。
こうした行為は幅広い部署で続けられていたため、プール金の総額は把握し切れていない。
プール金は、原則として単年度での予算執行を定めた財政法など関係法令に抵触する可能性が高い。
ただ、裏金の使途は機密を理由に公表せず、不正な目的への支出はなかったと結論付ける公算が大きく、防衛省の不透明な体質があらためて問われそうだ。
関係者によると、裏金づくりの方法は防衛省OBらを情報提供の協力者に装い、この偽の情報協力者を接待したり現金を渡していた形で架空領収書を大量に作成し、報償費から裏金を捻出してきた。
この操作で報償費は表向き、使い切ったことになっていた。
’08/01/01の朝刊記事から
食後の一服お断り
仏の飲食店 原則禁煙 きょうから
【パリ31日共同】フランスで1日から、レストランやカフェなど飲食店が原則禁煙となった。
フランスでは、カフェでのひとときや美食の後の一服に対するこだわりを捨て切れぬ愛煙家が多く、同国特有の個人主義も手伝って、禁煙の取り組みは遅れていた。
これでアイルランドなど欧州の禁煙先進国に肩を並べることになったが、たばこ販売店の組合などは猛反発している。
バシュロナルカン保健相は「年越しのお祭り騒ぎを終え、ビストロに立ち寄ってコーヒーを飲むころには、もうたばこを吸ってはいけないんですよ」と禁煙徹底を呼び掛けた。
ただ、実際に取り締まりが始まるのは2日からの予定。
飲食店での喫煙は、開放されたテラスや強力な換気装置を備えた喫煙室の中に限られる。
違反者には最高750ユーロ(約12万円)の罰金が科せられる。
公共交通機関や企業、学校、商店などの公共の場所は既に2007年2月から禁煙となったが、飲食店は猶予措置が取られていた。
今後は街頭や個人の住宅などを除き、喫煙者は肩身の狭い立場に置かれる。
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’07/12/31の朝刊記事から
タイに両手足切断遺体
不明の邦人男性か
【バンコク30日時事】タイ中部チョンブリ県で日本人と見られる両手足が切断された男性の遺体が30日までに見つかった。
同国では東京都内の不動産業、中園浩さん(67)が行方不明になっており、警察当局は男性遺体が中園さんの可能性もあるとみて、DNA鑑定などで身元確認を進めている。
警察当局によると、遺体は26日、地元住民が同県サタヒップ地区の山中で発見した。
木に囲まれた草むらに倒れ、長袖シャツを着ていたが、ズボンははいていなかった。
死後10日前後が経過していた。
警察は何者かが別の場所で男性を殺害した後、遺体を山中に運んで捨てた可能性が高いと判断。
指紋や掌紋で身元が判明しないよう両手足を切断したとみている。
手足は見つかっていない。
一方、中園さんの行方不明事件で警察当局は、中園さんが同国での投資や長期滞在(ロングステイ)の話などを持ち掛けられ、現金350万円を持ってタイを訪問したことを確認している。
警察は中園さんが14日タイを訪れた際、知人でパタヤに住む50代の日本人の男が新バンコク国際空港に出迎えに行き、パタヤ方面に同行していたことを把握。
この男が免税タバコを大量に不法所持していたとして身柄を拘束したが、中園さんが行方不明になった事件についても事情を聴いている。