’08/01/05の朝刊記事から
タイの切断遺体死因特定至らず
【バンコク4日時事】タイ中部チョンブリ県周辺で東京都内の不動産業、中園浩さん(67)が行方不明になり、同県の山中で日本人とみられる遺体が見つかった事件で、警察当局は4日までに、遺体を司法解剖したが、腐敗が激しく死因は特定できなかった。警察当局は遺体から採取した歯と骨をDNA鑑定し、身元確認を進めている。
調べによると、遺体は野生の動物に荒らされたような跡があり、顔やのどなどの損傷が激しかった。警察当局は遺体の両手足がなくなっていたことから犯人が切断したのではないかとみていたが、動物の仕業の可能性もあるという。
これまでの調べで、中園さんは昨年12月14日にタイに入国。同県パタヤ方面に向かった後、行方が分からなくなった。日本人とみられる遺体は同月26日に同県の山中で見つかった。
別の事件で身柄を拘束されている同県在住の日本人の男は警察当局の調べに対し、中園さんを新バンコク国際空港に迎えに行ったことは認めているが、「その後分かれた」と説明している。
警察当局は男の自宅の捜索で、中園さんのノートパソコンを発見しており、中園さんが行方不明になった事情を男が知っている可能性もあるとみて調べている。