’08/06/30の朝刊記事から
中国・貴州省 数万人暴動 発砲で死者
公安局の捜査に不満
【香港29日共同】29日の香港紙、明報などによると、中国貴州省甕安県で28日午後、15歳の少女に対する女性暴行殺人事件をめぐり、地元公安局の事件処理に不満を持った住民らの抗議が数万人規模の暴動に発展し、鎮圧に当たった当局側の発砲で一人が死亡した。
中国国営通信、新華社も29日、暴動が起きた事実を伝えた。
チベット暴動に続き大規模な混乱が起きたことで、北京五輪開催を8月に控えた中国社会の不安定ぶりが露呈する形となった。
胡錦濤指導部はこれらの動きを実力で押さえ込む構えとみられる。
3月にはチベット自治区などで暴動が起きたが、香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターは今回の暴動を、今年中国で起きた暴動としては最大規模と指摘した。
明報や同センターによると、今月下旬に起きた女性暴行殺人事件で、公安局が逮捕した容疑者数人を釈放したことに対し、徹底捜査を求める親族や少女の同級生が28日、公安局を訪れ抗議。
多くの住民が加わり暴動になった。
容疑者の中には公安局幹部の親族が含まれていたという。
Kodak DC4800