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ついにリベンジの地・白石へ。
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駅で出迎えるのは、「伊達の先陣・片倉小十郎」のノボリと、小十郎のものと思われる甲冑。
しかし・・・
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駅の外は、なかなかの雨・・・。
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駅構内にある観光案内所で、1日300円で借りられるレンタサイクル。
これをもって強行突破を図っても、エキソンパイ&ままどおるの紙袋が持ちこたえられそうにありません。
仕方ない、どこかで雨宿りでもしよう。
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駅ロータリーに面しているうーめん処なかじま。
なんとも都合のいいところにあるじゃないですか。
三春と郡山で天ぷらそばを食べてきたところではありますが、なんのためらいもなく入店。
ランチタイムは過ぎ、店内はまったり感が漂っているものの、観光客と思われる先客が2組ほどいました。
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壁に貼られている「白石温麺の由来」。
私は仙台に住んでいたこともあって存じ上げておりますが、白石温麺をご存知ない皆様のために・・・
約400年前、白石の城下町に大畑屋という商家があり、鈴木久右衛門・浅右衛門父子が住んでいました。
父の久右衛門は胃腸が弱く、床に伏して絶食をしなければならない日もあったそうです。
孝行者の浅右衛門はこのことを心配し、「胃にやさしく元気も出る食物はないものか」と八方手を尽くしていました。
ある日、たまたま白石を通りかかった旅の僧から、油を一切使わない麺の製法を教わりました。
浅右衛門はさっそく麺作りを始め、苦心の末に麺を作り上げ、父に食べさせました。
食べやすい麺に父の食欲は増し、胃腸の病も治っていったそうです。
浅右衛門が作った麺は白石城下でも評判となり、城主であった片倉小十郎にも献上されました。
麺の味もさることながら、麺ができたいきさつに感銘を受けた小十郎は、
「人を思いやる温かい心を持つ麺」
という意味を込めて、「温麺」と名付けました。
またこの功績により、浅右衛門は
ちなみに片倉小十郎というと、
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片倉景綱が有名ですが、大功を成した景綱にあやかって代々「小十郎」を名乗ったので、どの「小十郎」が温麺の名付け親なのかは、イマイチわかりませんでした。
約400年前の話だというのなら、初代小十郎の景綱か、2代目小十郎の重長が名付け親なのでしょうか。
ところで、「温麺」を「うーめん」と読むのはなぜなのでしょうか?
片倉小十郎は、献上された麺を「これはうまい、うまい」と賞味したそうです。
そして「温麺(オンメン)」と名付けたそうですが・・・
意気揚々と帰宅した鈴木味右衛門は、あまりの嬉しさに「温麺(オンメン)」の名を忘れてしまったそうです。
「温麺」の名を思い出そうとする味右衛門。
そんな時に思い起こされたのは、小十郎の「うまい、うまい」と褒めながら麺を味わう姿。
「うまい」・・・「うまい麺」・・・・・・「うーめん」!!
こうして「温麺」は「うーめん」と読むようになったそうです。
さてさてメニューを見てみると・・・
・もりうーめん(税込648円)
・冷やとろうーめん(税込810円)
などの冷たいうーめんがありましたが、当時雨に濡れていた私は温かい温麺が食べたかったので、これらはオーダーせず、
・海老天うーめん(税込1,026円)
・かき揚げうーめん(税込756円)
などの温かい温麺の中から、
・とろろうーめん(税込756円)
をオーダーしました。
天ぷらそばを三春や郡山で食べたということもあったのですが、なにより温麺の特長である油を一切使わないというところを味わうために、油のなさそうなものを選んだのです。
オーダーして約5分後・・・
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白石うーめん! やさしいお味ですねぇ~
麺の味もさることながら、おつゆもうすめの優しいお味。
おつゆを見ると、油膜はひとつも浮いていません。
天ぷらそば2杯の影響などどこ吹く風、すぅぅ~っとわが胃袋に収まりました。たくあん以外は。
雨が弱まる時を見計らって、私は白石城へと進んでいきました。
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