鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

松山城・第1章~歩いて本丸へ

2015-11-18 | 城郭【日本100名城】


2 0 1 5 年 3 月 2 1 日 ( 土 )

午 前 1 0 時 0 0 分

J R 松 山 駅



早朝高松を発った私は、午前10時に松山に到着。



松山駅で時刻表を確認したところ、松山の滞在可能時間はわずか3時間半。
というわけで、私はよたび自転車の力を借りることにしました。

松山駅東口から出て、道路を渡らずに2分ほど歩いたところにある松山駅前観光レンタサイクルポート
松山市営のレンタサイクルで、1日300円で自転車を借りることができます。
松山駅前のほかに、3ヶ所のレンタサイクルポートがあって、借りたところとは別のポートに乗り捨てることもできます。

・・・が、3時間半後に松山駅に戻らねばならないため、乗り捨ては最初から考えていませんでした。



松山観光レンタサイクル「174号」にまたがって、この日最初の城・松山城へ。




午 前 1 0 時 1 9 分

松 山 城 に 到 着


松山駅東口からそのまままっすぐ、伊予鉄道の路面電車とともに進んでいくと、城郭の水濠にぶつかります。



水濠の内側に広がる三之丸(堀之内三之丸)
山の頂きには、早くも憧れの天守閣群が見えています!



地図のにある駐輪場に「174号」を停めて・・・いざ、進軍!!



三之丸と二之丸を隔てる城壁は復元されたものです。
そこそこ傾斜のある坂を上っていき・・・



向こう側から回り込み・・・







槻門(けやきもん)を通って、二之丸に入りました。
槻門は、真っ向から本丸へ向かう大手道と、二之丸から迂回して大手道の裏手へ出る搦め手との分岐点にあたり、往時は大きな櫓門が構えていたそうです。



二之丸は・・・通過。

二之丸にある二之丸史跡庭園は、この日は工事中で中に入れませんでした・・・(-_-;)



この石垣の向こうに見える坂道。
本丸へ至る登山道が始まります。



残念ながら入れなかった二之丸史跡庭園をのぞき見してみると・・・何じゃ、この軽自動車は!?
おま・・・自重しなさいよぉ(-_-;)
自動車はここまで入ってよかったのか・・・。





ところどころに石垣が築かれています。
おそらくは復元されたものだと思いますが、松山城の防御力の高さが思い起こされます。



いよいよ本格的な山道へ。

そういえば、この日は・・・いや、この日に限ったことではないのかもしれませんが・・・やたらと登山道を走っていくランナーを目にしたような気がします。
山道といっても、標高は60メートルほどだそうなので、ちょっとした負荷をかけるランニングにはちょうどいいのかもしれません。



一部の読者には不評かもしれませんが・・・山ガール? ランガール?
ランガールなんて言葉はあまり聞いたことはないですねぇ。



(仮称)山ガールに後れて登山道を踏破。
なんと! 山ガールはそのままUターンして、登山道を駆け下りていきました。
えらくつらそうな感じにも見えましたが、ここで山ガールとはお別れ。



坂道を上りきって、いよいよ本丸へ。
この地点は大手門跡で、ロープウェイを使って上ってきた観光客との合流地点でもあり、ここから人がかなり増え始めます。

私? 私は山城は自力で上り、往時の足軽の苦労を偲ぶのを旨としているので、ロープウェイなぞ使いません!



本丸に入る前に太鼓櫓【復元】が見えました。
大手門跡からの登城道は、ここでヘアピンカーブがかかります。
進軍の勢いを削ぐための工夫ですな。



石垣の角の見事なしなりっぷり!!
世にいう「扇の勾配」です!!




大手門がないため、現在の本丸最初の門は戸無門【国指定重要文化財】です。
この門は築城当初から門扉がなかったといい、柱に門扉を取り付けた痕跡がまったく見当たらないのだそうです。



戸無門から入り、ふたたびヘアピンカーブを曲がると、今度は扉で固く守られた筒井門【復元】が待ち受けます。
頭上がやぐらとなっている固い櫓門です。
そして門の先が坂道になっているのは、門を突破されたときに敵兵の勢いを和らげ、敵方からの視界をさえぎることで防御力を上げています。



筒井門をくぐって振り返ります。
守兵は、門を突破してきた敵兵を三方から包囲して攻撃することができます。



もう一回筒井門の外に出ます。
おやおや・・・熱心な城マニアでしょうか?
そうではなくて・・・その城マニア氏の背後から道が続いていますね。
その先にも門があって、



その門をくぐった先がこちら。
筒井門の石垣の陰に隠れて目立たないこの門は隠門(かくれもん)【国指定重要文化財】です。
ふだんは使われない門で、戦闘時にこの門から出撃し敵兵を挟撃するための門だったそうです。

隠門の上に連なるやぐらは隠門続櫓です。
東側からの登城道を監視する目的があり、隠門とともに築城当時から残っています。


筒井門の先に、またも門が構えています。



筒井門をくぐる前に見えた太鼓櫓(左)と、そこから門まで続く太鼓門西塀

 

登城道はまたもぐるりとねじ曲がり、太鼓門【復元】にぶつかります。
名の由来は、時を知らせる太鼓が置かれていた・・・のだと思います。

 

おやおや・・・熱心な城マニア氏・・・ではなく、太鼓門に隣接するやぐらは(たつみ)
1層目の屋根に三角形の千鳥破風がついているおしゃれな櫓ですが、ここから太鼓門・太鼓櫓のラインが、筒井門を突破した敵兵を防ぐ第2の防衛ラインでした。
「巽」は東南の方角の意です。



太鼓門付近から北東方向を眺めてみました。
次の目的地・湯築城道後温泉はあのあたりかな?



太鼓門をくぐって振り返ると、筒井門のときと同じようになっていますね。



石垣が素晴らしい太鼓櫓ですが、内側はいたってシンプルなものです。


太鼓門を通過して、ようやく見えてきました。



あこがれの松山城天守群です!!
天守群にはあとでゆっくり回るとして・・・



本丸にたたずむごりっぱな井戸です。
この井戸は、築城当時から戦災で焼失するまで稼働していたそうです。

「・・・井戸には、①底がない、②天守と二之丸への抜け穴がある、③大こうもりがいる、④水をきれいにするため大判・小判が投げ込まれている、などの伝承が残されていましたが、いずれも真実でないことがわかっています。

案内表示より抜粋。
オカルトを一刀両断するお役所仕事を拝見したところで・・・



いよかんソフトクリーム! すっぱうまい!

井戸のそばにあった茶屋で一服して、いよいよあこがれの天守群に討ち入ります!






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