鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

金沢城・終章~石垣博物館

2012-10-28 | 城郭【日本100名城】
2 0 1 1 年 1 2 月 2 4 日 ( 土 )

午 後 1 2 時 2 2 分

金 沢 城 本 丸



金沢城は、「石垣の博物館」という異名があるそうです。
多種多様の石垣が残っているというので、城内を歩き回ることとしました。



その前に、本丸に到達する前に見てきた石垣を紹介。

金沢城石川門の石垣

まずは兼六園方面の城門・石川門の石垣。
左側は、形の整った割石を積む打込接うちこみはぎ
右側は、形を徹底的に整えて隙間なく積む切込接きりこみはぎ

切込接は比較的新しい年代のもので、金沢城では出入口などの重要な箇所に用いられました。

石垣の刻印

石垣の石をよく見ると、当時の技工たちの刻印が残っています。
これらの刻印は、作業分担を表しています。

金沢城の石垣from兼六園

金沢城東側(兼六園側)の石垣。
こちらは、年代の古い野面積のづらづみ
自然石や、それを割った粗石をそのまま積み上げたもの。

金沢城大手門跡

大手門跡に残る石垣は打込接。
そしてここの石は鏡石という巨大な石が用いられています。
大手門は城の正面玄関にあたるので、城主の権勢を表すために巨石が配置されます。



本丸まで登った後は、城内をなるべくくまなく歩き、さらに石垣を見て回ることとしました。

金沢城鉄門跡の石垣

本丸を守っていた鉄門くろがねもんの跡に残る石垣です。
こちらは重要な門ということで、技術の高い切込接が用いられています。

金沢城薪の丸の石垣

薪の丸の石垣は比較的大きな石の打込接です。
薪の丸には宝物庫がありましたが、かつてはその名のとおり薪を保管する場所であったといいます。

金沢城いもり坂付近の石垣

いもり坂付近の石垣は「金場取り残し積み」という切込接の一種が用いられています。
切れ目は隙間なく整えられているが、表面は粗いままというのが個性的です。
この近くには庭園があったため、見栄えの良い石垣が造られたそうです。

金沢城・色紙短冊積み

庭園があった玉泉院丸の一帯には、さらに趣向を凝らした石垣が見られます。
黒いV字の石組みからは水が流れ、その背景には短冊のような石を配置しています。

金沢城二の丸北面の石垣

二の丸北面の石垣は、完成された打込接。
当時の加賀藩の技師は、「城内でも指折りの石垣」と賞賛したといいます。(自画自賛?)

金沢城土橋門の石垣

北の丸と三の丸をつなぐ土橋に据えられた土橋門の石垣。
正六角形の切込接がとても印象的です。
これは亀甲を表したもので、防火の願いが込められているといいます。



ここまでで金沢城をほぼ1周したことになります。
土橋門からは、大手門より少し西側の黒門跡と歩いて、そのまま金沢城を出ました。





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