避暑地・軽井沢にやってきました。
駅前にあるバスプール。
これに乗って、ペンションにでも赴きましょうか・・・・・・。
むなしい・・・・・・。
停車中のバスは、JRバス関東 碓氷線 横川駅行き。
軽井沢の東にそびえる碓氷峠を越え、群馬県の横川へと向かいます。
JRグループではありますが、18きっぷは利用できません。
運賃の510円を乗車前に支払うこととなります。
バスに乗車すると、空席はすでに五指に数える程度。
発車時刻は18時05分だそうですが・・・横川へ向かう人々をすべて収容しきることができるのでしょうか?
予想どおり、発車時刻を待たずに空席は埋まってしまいました。
すると運転手氏、後れてやってきた乗客には補助席を使うように指示します。
通路の最後尾から順番に補助席が埋まっていき、最前列まで達しようかというところで、発車時刻を迎えました。
軽井沢での滞在時間、わずか10分。
発車直前の18時04分に「城攻め」をし、峠の向こうの群馬県にある坂本城(安中市)を攻略できました。
路線バスは軽井沢の駅周辺をうろうろ進んだのち、国道18号・碓氷バイパスへ。
バイパスに入ってからは、最初やや上り、峠を越えてからはただひたすら下ります。
制限速度50km/hの碓氷バイパスを、その速さで下っているであろうバス。
傾斜はかなり急なようで、バスのエンジンブレーキの音がいやでも耳に入ってきます。
なかなかに怖いバスですねぇ。
傾斜が落ち着くと、ほどなくJR横川駅へ。
所要時間35分のところ、4分ほど早く到着しました。
【今回のバス乗車記録】
JRバス関東 軽井沢駅バスターミナル 5番のりば 18時05分発
碓氷線 直通 横川駅行き
横川駅バス停 18時36分着(早着4分)
*所要時間 31分
*移動距離 20.3km
*運賃 510円
横川といえば、「峠の釜めし」。
釜めしを提供する荻野屋は、現在もなお横川に本社をおいているようです。
横川駅。
かつてはJR信越本線の途中駅でしたが、現在は終着駅になってしまいました。
残念ながら、お弁当屋さんは閉まっていました。
横川駅の構内へ。
白い駅名標の脚には、「海抜 三八六、五六М」とあります。
峠を越えて長い長い下り坂を駆け抜けてきたのですが(JRバス関東さんが)、横川もまだまだ高地なんですね。
山の中にある、横川駅のプラットホーム。
レールの先にはどんづまり。
かつては軽井沢駅までレールが繋がっていましたが、長野新幹線(現在は北陸新幹線)の開業と同時に廃線となってしまいます。
1番線ホームに展示されているアプト式レールの模型。
横川・軽井沢間は碓氷峠がそびえ立つ難所中の難所。
この難所を乗り切るために、昭和38年までこのアプト式で運行されていました。
アプト式鉄道が廃止されてからは、横川駅で電気機関車を接続することで、碓氷峠を乗り越えていました。
電気機関車接続のための停車時間を利用して売り出されたのが、「峠の釜めし」なのです。
平成9年(1997年)の新幹線開通により、信越本線は第3セクターに移管することとなりましたが、横川・軽井沢間は維持費と採算性の関係で廃線となってしまったのです。
なお、現存する国内のアプト式鉄道は、静岡県の大井川鐡道井川線のみとなっています。
18時50分、信越本線 普通電車 高崎行きが出発しました。
19時03分、磯部駅。
窓ガラスにある温泉マーク♨からわかるように、周辺には磯部温泉があります。
そしてこの磯部温泉こそ、温泉マーク♨の発祥の地だといわれています。
寛文元年(1661年)土地境界の裁定を行った幕府の文書に♨のマークが記載されているのが、現存する文書における最古の♨使用例なのだとか。
信越本線内での「城攻め」・・・
18時55分、西松井田駅で松井田城(群馬県安中市)を攻略。
19時08分、安中駅で安中城(群馬県安中市)と里見城(群馬県高崎市)を攻略。
19時21分、定刻どおり高崎駅に到着。
今度の電車は、19時33分発 高崎線 快速「アーバン」 上野行きです。
発車時刻まで10分弱ありそうなので、夕食として駅そばをいただきました。
19時33分、快速電車が発車。
停車駅は、熊谷までの各駅と、鴻巣、桶川、上尾、大宮、浦和、赤羽、上野です。
地味にさいたま新都心と尾久を通過してくれます。
高崎から1駅の倉賀野から、忍城で立ち寄った行田の間は、「城攻め」空白路線なので、この機会にこなしていきます。
19時52分、本庄駅で本庄城(埼玉県本庄市)を攻略。
19時57分、岡部駅で岡部陣屋(埼玉県深谷市)を攻略。
20時01分、深谷駅で深谷城(埼玉県深谷市)、庁鼻和城(埼玉県深谷市)と人見館(埼玉県深谷市)を攻略。
20時07分、籠原駅で別府城(埼玉県熊谷市)を攻略。
この日の「城攻め」は、熊谷の別府城で〆となりました。
21時07分、上野駅に到着。
あとはいつもの帰り道。
この日最後の電車は、21時17分発 常磐線 快速電車 取手行き。
21時45分、柏駅に到着。
【今回の鉄道乗車記録】
JR東日本 横川駅 1番線 18時50分発
■信越本線 普通 高崎行き 6両
高崎駅 5番線 19時21分着
高崎駅 7番線 19時33分発
■高崎線 快速 アーバン 上野行き 10両
籠原駅 1番線 20時05分着 5両増結
[JU02] UEN 上野駅 14番線 21時07分着
[JJ01] UEN 上野駅 6番線 21時17分発
[JJ]常磐線 快速 取手行き 15両
[JJ07]柏駅 4番線 21時45分着
*所要時間 2時間55分 (乗車時間 2時間33分 待機時間 22分)
*移動距離&運賃 160.2km
*運賃 18きっぷ使用(不使用の場合、2,590円)
この日の旅は、これにておしまい。
ですが18きっぷは残り3日分もあります。
平成30年の夏、その3日分を使って各所の城へ行ってまいりましたが・・・調子に乗って関東地方を脱出してしまいました。
なので「関東・甲信地方続100名城・ア・ラ・カルト」の旅は、いったんここで締めといたします。
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