<キリンHDの09年12月期、営業利益17%減>
日本経済新聞 http://www.nikkei.co.jp/ 2009年2月10日
キリンホールディングスは10日、2009年12月期の連結決算で本業のもうけを表す営業利益が前期比17%減の1210億円になる見通しだと発表した。経営環境が悪化する中、2割強の営業増益だった08年12月期から一転して減益を見込む。円高・豪ドル安の進行で売上高の2割弱を占めるアジア・オセアニア地域の収益が悪化するほか、原料高も響く。
売上高は前期並みの2兆3000億円。傘下の豪ライオンネイサンなど海外のビールや飲料事業は堅調だが、為替の影響が売上高を約1600億円、営業利益で160億円押し下げる。国内ではビール、飲料とも原材料高が収益を圧迫するほか、税制改正の影響でビールの生産設備の償却年数が短くなり、単年度の減価償却費が増えることなどが100億円の減益要因だ。
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<キリンHD最高益 12月期連結決算 海外市場M&A奏功>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2009年2月10日
キリンホールディングス(HD)が10日発表した平成20年12月期連結決算は、売上高、本業のもうけを示す営業利益、最終利益がいずれも過去最高を更新した。主力の国内ビール市場がじり貧となる中、医薬や食品・飲料などの成長分野に加え、海外市場に活路を求め、積極的にM&A(企業の合併・買収)を進めたことが奏功した。
売上高は前期比27・9%増の2兆3035億円、営業利益は21・0%増の1459億円、最終利益が20・2%増の801億円と、いずれも2割超の大幅な伸びになった。
協和発酵工業や豪食品会社のナショナルフーズを買収し傘下に収めたことで売り上げ規模が拡大。営業利益では、キリンの医薬品部門と統合して発足した協和発酵キリンが貢献し、原料高や消費低迷による減益要因をはねのけ、M&Aの際の株式交換に伴う特別利益が最終利益を押し上げた。
ただ、国内酒類事業の低迷に加え、M&A効果も前期で一巡するため、21年12月期予想では、売上高が前期比0・2%減、営業利益は17・1%減、最終利益は28・8%減と、8年ぶりの減収減益となる見込み。
加藤壹康(かずやす)社長は同日の会見で「経営環境は想定を超える厳しさになっている。改革を加速する必要がある」と、気を引き締めた。
今期は、飲料・食品などの成長分野にシフトする構造改革を加速させる考えだ。9日には、交渉を進めていた豪飲料最大手コカ・コーラ・アマティルの買収を断念したと発表しており、M&Aによる規模拡大路線も修正する。
これまでの買収資金が優良な財務体質の足を引っ張る懸念もあり、今後はM&Aの成果を収益に結びつける経営の“質”が問われそうだ。
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同じ決算発表を報じる新聞記事ですが、見出しを見ただけだと印象は180度変わってくると思います。
一つの事実をどういう視点で捉えるかによって、その事実の見え方が変わる・・・即ち客観的な事実をどう視て、どのように伝えるかに主観が思いっ切り影響しているということです。
一方で発表する方も事実の伝え方には意図が込められてます。
発表する事柄をこんな風に読み取ってもらいたいという意思が伝わるか、仮に伝わったとしてその意図を汲むのか、汲まないのか、一つの事実の報道にもちょっと考えただけでこれだけバイアスの要素があるということです。
どちらの良し悪しも問題ではありませんが、やっぱりまずは肯定的に捉えていただく報道の方が当事者としては好感が持てますわな。
日本経済新聞 http://www.nikkei.co.jp/ 2009年2月10日
キリンホールディングスは10日、2009年12月期の連結決算で本業のもうけを表す営業利益が前期比17%減の1210億円になる見通しだと発表した。経営環境が悪化する中、2割強の営業増益だった08年12月期から一転して減益を見込む。円高・豪ドル安の進行で売上高の2割弱を占めるアジア・オセアニア地域の収益が悪化するほか、原料高も響く。
売上高は前期並みの2兆3000億円。傘下の豪ライオンネイサンなど海外のビールや飲料事業は堅調だが、為替の影響が売上高を約1600億円、営業利益で160億円押し下げる。国内ではビール、飲料とも原材料高が収益を圧迫するほか、税制改正の影響でビールの生産設備の償却年数が短くなり、単年度の減価償却費が増えることなどが100億円の減益要因だ。
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<キリンHD最高益 12月期連結決算 海外市場M&A奏功>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2009年2月10日
キリンホールディングス(HD)が10日発表した平成20年12月期連結決算は、売上高、本業のもうけを示す営業利益、最終利益がいずれも過去最高を更新した。主力の国内ビール市場がじり貧となる中、医薬や食品・飲料などの成長分野に加え、海外市場に活路を求め、積極的にM&A(企業の合併・買収)を進めたことが奏功した。
売上高は前期比27・9%増の2兆3035億円、営業利益は21・0%増の1459億円、最終利益が20・2%増の801億円と、いずれも2割超の大幅な伸びになった。
協和発酵工業や豪食品会社のナショナルフーズを買収し傘下に収めたことで売り上げ規模が拡大。営業利益では、キリンの医薬品部門と統合して発足した協和発酵キリンが貢献し、原料高や消費低迷による減益要因をはねのけ、M&Aの際の株式交換に伴う特別利益が最終利益を押し上げた。
ただ、国内酒類事業の低迷に加え、M&A効果も前期で一巡するため、21年12月期予想では、売上高が前期比0・2%減、営業利益は17・1%減、最終利益は28・8%減と、8年ぶりの減収減益となる見込み。
加藤壹康(かずやす)社長は同日の会見で「経営環境は想定を超える厳しさになっている。改革を加速する必要がある」と、気を引き締めた。
今期は、飲料・食品などの成長分野にシフトする構造改革を加速させる考えだ。9日には、交渉を進めていた豪飲料最大手コカ・コーラ・アマティルの買収を断念したと発表しており、M&Aによる規模拡大路線も修正する。
これまでの買収資金が優良な財務体質の足を引っ張る懸念もあり、今後はM&Aの成果を収益に結びつける経営の“質”が問われそうだ。
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同じ決算発表を報じる新聞記事ですが、見出しを見ただけだと印象は180度変わってくると思います。
一つの事実をどういう視点で捉えるかによって、その事実の見え方が変わる・・・即ち客観的な事実をどう視て、どのように伝えるかに主観が思いっ切り影響しているということです。
一方で発表する方も事実の伝え方には意図が込められてます。
発表する事柄をこんな風に読み取ってもらいたいという意思が伝わるか、仮に伝わったとしてその意図を汲むのか、汲まないのか、一つの事実の報道にもちょっと考えただけでこれだけバイアスの要素があるということです。
どちらの良し悪しも問題ではありませんが、やっぱりまずは肯定的に捉えていただく報道の方が当事者としては好感が持てますわな。
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