今日のひとネタ

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寝ざめが悪い

2004年06月12日 | 映画

  夕べ飲み過ぎたとか、鼻が詰まるとかいうのとは別の次元。原因はビデオ。夜中に「初恋・地獄篇」を見たのでした。社会人の一般常識として皆さん当然この映画はご存知かと思いますが、お子さんとか若い人のために説明しておきましょう。これは、1968年公開のATG映画で監督は羽仁進。

 あらすじは以下の通り。「主人公シュンは、幼い頃父と死別し母に捨てられ、上京後の住み込み先のオヤジは同性愛者で、いたずらされる日々。恋人のヌードモデルのナナミとも、そんな心の傷が原因でギクシャクし、いまだに童貞。笑顔が無く暗い性格のため無理やり「笑う会」に入れられたり。おまけに、仲良くなった幼児とお医者さんごっこ(?)してたところを、浮浪者の男に見られ騒がれた挙句とっつかまってしまう始末。しかし、ある日吹っ切れたシュンはホモオヤジの誘いを跳ねのけ、ナナミとのデートに向うが、そこに衝撃の結末が…。」というような感じです。

 これでも充分書きすぎでしょうが、私はこれを初めて見たのが関西の深夜テレビ。そのときの映画解説は浜村淳氏で、この人はとにかくあらすじをしゃべりたがるのですが、あろうことかこの時は「衝撃の結末」まで最初にしゃべっちゃいました。私としては、その後にも何か展開があるかと思ったのですが、本当にそれで終わりだったといういわく付きの映画です。

 要するに、若い頃に見たわけのわからない映画を、大人になってから見ると本当の意味がわかるかもしれない、という思いで見たのですが、「こりゃやっぱり受け付けない。」と思う事しきり。夢に出てきたのはその「笑う会」のシーンでして、「笑いは健康の源です。大きな声で思い切って笑いましょう!」と、いかにも暗そうな人が無理やり「ワハハハハハ。」と冷めた声で叫ぶんです。まぁそんなこんなで、明け方にそういう夢を見たらいかに不幸かというのを皆さんにも体験して欲しくて紹介したと。残念ながらDVDは出回ってないようですが、レンタルビデオで探すと見つかるかもしれません。ど~ですか、お客さん。

 でも、これってキネマ旬報の1968年度の日本映画部門第6位なんですよね。当時の評価は高かったのか? ちなみに、全編モノクロです。ついでに言っときますと、恋人がヌードモデルなくらいでそういうシーンはてんこもり。ふっふっふ、段々興味を持ってきた人の姿が見えるような…。(本当か?)