今日のひとネタ

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温泉の思い出

2004年11月08日 | 日記・雑記・ただの戯言
 週末草津に行って、中学の修学旅行のときの印象が妙に薄かったと思ってよく考えたら、私の通ってた中学は石川県加賀市立片山津中学校というところで、要するに住所が「片山津温泉○区」という生徒が約半数。町の銭湯は温泉ですから、しょっちゅう温泉に入ってる生徒を団体で草津に連れて行ったということで、そりゃまぁ私を含めて回りも特には感激するわけではありませんわね。

 温泉街というとお察しの通りお色気とマフィアが定番でして、小学校の通学路にはソープもヌード劇場もありました。もちろん組長さんの家もありました。で、夏ともなると観光客のために毎晩ちょこっとずつ花火大会があります。(これは今でも) 花火っていうのは見てると綺麗ですが、音だけ聞いてるとあれほどうるさいものはないわけで、毎晩8時半くらいになるとテレビは聞こえないは、音に反応した犬は吼えるはで、「花火大会」と言われてもあまり興味を示さない可愛げのない人間に育ったりするわけです。

 なお、京都での学生時代は生活に余裕がなかったので温泉旅行に行くなんて事はなく、温泉に接する機会ができたのは就職してから。最初の配属は仙台でしたが、東北は往々にして温泉が多くしゃれたテーマパークなんぞはありませんから、若者から老人まで楽しみといえばとにかく温泉です。(あとは、しいて言えばスキーと芋煮会と乱交パーティくらい…でしょう、多分。)

 入社した年の秋の行楽会も当然温泉でした。秋保だったか作並だったかは忘れましたが、営業所全体での宿泊宴会。宴会場から部屋に帰る途中に、酔っ払った同僚がエレベーターのドアが開いた隙間の所に部屋の鍵を落としてしまい、我々数人は部屋に入れず。鍵を落とした本人が内線電話を借りて、フロントに電話すればいいものをなぜか上司に電話して相談をはじめてしまった上に、相手も相当酔っ払ってて「キ、キミィ…。そ、それはやなぁ…う~む」となぜか真剣に考えてくれたのはいいのですが、結論の出ない話し合いを延々と十数分もする始末。

 さらには麻雀にも引き込まれ、結局睡眠不足のまま翌日は早くから叩き起こされて、全員で松島に移動してゴルフ。私は初プレーでしたが、11月末の松島はやたらと寒く雪まで降り始めて軽く積もるほど。雨カッパもウインドブレーカーも持っておらず、それはそれは寒い思いをしました。で、月曜日の日中から食欲がないと思っていたら、深夜になって猛烈な腹痛。火曜日は朝から38度6分の発熱。まともに起きられるわけはなく仕事は休みをもらいました。あとになって知ったことですが、課長は「自己管理が悪い!」と怒ってたそうです。自己管理ったって、そらあんた…。

 また、数年前の話ですが、学生時代の友人たちと連れ立って伊香保温泉に行ったときのこと。用事があって妻が自分の実家に電話したのですが「今、伊香保温泉にいるの!」と自慢げに言う妻に対し妻の母親は「なんで伊香保なんかにいるんだ? なんか嫌なことがあって逃げていったのか? え?」と聞いてきたとか。温泉と聞いて「旅行」と考える前に「住み込みで労働」と連想するのは素敵ですね。が、妻の実家で私がどう思われているかというのがわかった一瞬でした。どうせあたしゃ芸のためなら女房も泣かすヤクザな営業マンさぁ…。

 と、まぁいろいろありますが、なんだかんだ言っても温泉は楽しいですよね。(ってどういう結論じゃ)