中原めいこの話です。中村メイコではありません。先日得意先の人と話してたら、TSUTAYAで中原めいこのベストアルバムを見て大喜びしたのですと。そういえば、うちにもアルバム何枚かありましたよね、と思って久しぶりに引っ張り出すことに。
ちなみに持ってるのは、1stの「ココナッツハウス」と2ndの「2時までのシンデレラ」、4thの「ロートスの果実」とベストアルバム2枚ほど。2ndアルバムにも「ココナッツの片思い」という曲があって、この人はよっぽどココナッツが好きなのかボボ・ブラジルのファンなのか?と思ってしまいます。
私がこの人の曲を初めて聞いたのは学生時代。友人が置いていったカセットテープの1本が「2時までのシンデレラ」だったのですが、曲とアレンジがすごく良くてびっくりしました。その後カセットは持ち主に引き取られていったのですが、アルバムが気に入ってたので自分でレンタルレコードに行って録音しました。
その時に歌詞カードを見て、「お、ホーンスペクトラム入ってるやん」と判明したのもポイント高かったです。このアルバムでは、お馴染みの新田一郎さん、兼崎順一さんに加えて、B.J.JHONSONさんも参加してます。この人はトロンボーンプレイヤーですがどういう人かというと、新田さんのソロアルバムを遡って聞くとわかるそうです。それでもわからなければスペクトラムのアルバムまで遡って聞くとわかるそうです。
このアルバムでは「ココナッツの片思い」という曲と「フライデーナイト」がホーンスペクトラムの担当。どちらも「これぞ!」というパーカッシブな演奏でgoodです。間奏ではフリューゲルホーンのソロもあったり。
彼女のアルバムではホーンセクションを導入した曲が多いのですが、数原グループとホーンスペクトラムが混在してるケースが多いです。ベストアルバムではミュージシャンのクレジットがないと思われるので、その辺は残念ですが。
なお、私が一番好きなアルバムは4枚目の「ロートスの果実」。これはご存知「キウイパパイヤマンゴ」が収録されてるもの。これは「ポップな感覚が弾けた」という感じで、ノリにノッている雰囲気にあふれてます。こういうポップス系のシンガーソングライターは、大ヒット曲が出ると「これでいいんだ。もっとやっちゃっていいんだ。」と思うのでしょう。J-POPのアルバムとしては名盤だと思います。
このアルバムではお馴染みの「キウイパパイヤマンゴ」とタイトルチューンの「ロートスの果実」がホーンスペクトラムの担当。彼女の代表曲として有名な「エモーション」も収録されてますが、こちらは数原グループの演奏です。ホーンセクションの好きな人は聞き比べてみるといいかもしれませんね。どっちもかっこいいですが、「エモーション」なんかはパクリ疑惑は別にして実に名演です。彼女の曲では、かなり好きな方。
で、私が一番好きな曲はと言うと、2ndアルバム収録の「すてきなじゃじゃ馬ならし」。あれ最高ですよ。私なんかあれだけで仕事してますよ。(わかる人にはわかるボケです。)
どういう曲かというと、可愛くてポップなメロディーを、いかにもビッグバンドジャズが演奏しそうな4ビートのリズムに乗せてシンセサイザーで演奏したというもの。こういう場合、生楽器の音を真似して演奏するとかえって貧相な感じになるのですが、もう「シンセサイザーでござい!」という感じのピュンピュンした音で演奏してるのがかっこいいです。「ワ~インのロ~ゼが~ は~にか~むよ~うに~」というフレーズを覚えている人も多いことでしょう。
久しぶりに聞いたのですが、なかなかよいと。ただし、何がどうかというと私は女性のタイプは「丸ポチャ型」と昔から決まってますので、ご本人の容姿には興味がないと。なんせ当時35Kgしかなかったという話もありますし。
それにしても、あれだけヒットしたのに現在はオリジナルアルバムはすべて廃盤。一部のベストアルバムだけ流通してるってのはどういうことでしょう? 2枚組ベストの方はまぁ許しましょうという選曲ですが。
(当時ココログで書いていた記事を移植しました。)