今日のひとネタ

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鈍感力ですって

2007年05月08日 | 日記・雑記
 ベストセラーに「鈍感力」が入ってるそうです。私などは就職活動の頃に日経でリアルタイムに「化身」を読んでた経緯から、渡辺淳一センセイの名前を聞くだけでモリッと来てしまいますので、この本を読む予定はありません。

 この本は小泉前首相が安倍総理に薦めたとか言われる事から話題になってます。そうなると好むと好まざるに関わらず読まねばならん人が出てくるのでしょう。ビジネスマンとか就職活動中の学生さんとか。

 私が就職活動してた頃に必須アイテムといわれていた本は「気くばりのすすめ」で、これと同じく鈴木健二著の「男は20代に何をなすべきか」は周囲の男子学生はみんな読んでました。こんな本ならいくらでも読みますが面白いと思ったことはないです。

 で、丁度就職活動を開始した頃に友人が盲腸で入院しました。手術もしたようですが、その2ヶ月後に今度は痔で入院してしまい落ち込みぶりが甚だしかったと。なので私は当時流行っていた近鉄のエース鈴木啓示著の「投げたらアカン」をお見舞いに持っていきました。

 その後彼は無事に社会復帰したのですが(当たり前)、学校での模擬面接という就職部のイベントで「最近読んだ本は?」と聞かれ「はい! 鈴木啓示の『投げたらアカン』を読みました!」と元気いっぱいに答えたところ「そんなもん読んどったらアカンやないか! 『アイアコッカ』とかそういうビジネス本を読まなアカンやろ!」と怒鳴られたそうです。

 で、数日後会った時に「お前のせいで怒られた」と八つ当たりされたのですが、これって私が悪いんでしょーか? 

 これからの面接では「『鈍感力』を読みました!」という学生さんが増えるんでしょうか? 私が面接官だったとしたら「そんなもん読んどったらアカンやないか! 『ガダラの豚』とか『ワイルド・ソウル』とか『ララピポ』とか『嫌われ松子の一生』とか『斜影はるかな国』とかそういうのを読まんとあかんやろぉ~!」とどやしつけてやります。(これらの本を知らない人は子供です。)

 んで、読んでないのでわからないのですが「鈍感力が通じるのは、鈍感でない人が周りにいる場合だけ」という声があるのですがどんなもんでしょう。ま、渡辺淳一氏くらいの大センセイになればそんな事気にしないのでしょうが。

 なんにしても、ここを読んでる人に若い人はいないと思いますが若いうちは「鈍感力」を売り物にしない方がよろしいのでは?と思う次第です。