我が家の現在の購読紙は朝日新聞。別に新聞はどこでもいいのですが、一定期間ごとに変えればその都度契約のサービス品が貰えるということでこれはどこのお宅でも似たようなものでしょう。変えるときは大体3ヶ月ごとなのですが、読売のみ勧誘員がタカビーで半年ずつの契約しかさせてくれないとか。
その朝日新聞ですが、今回の長野聖火リレーでの中国人留学生大量増員が当局による計画的なものだったことを、本日の朝刊にてきっちり書いてました。<「聖火応援隊」やっぱり動員 中国当局が旅費負担> なので「朝日もやるじゃないの」と思ってたら、やはり所詮朝日は朝日だったと。
27日付け朝刊にて<騒然長野聖火リレー 投げ込み・乱入など6人逮捕>という記事がありましたが、これによると逮捕された台湾の男は「中国人がたくさんいたので興奮した」とのことでした。
が、この逮捕された男性について産経新聞大阪版では<「フリーチベット」の叫び届かず亡命2世 泣きながら乱入 聖火リレー>という記事になってたそうです。この男性タシィさんは<中国のチベット侵攻後の1959年、チベットからインドに亡命し、その地で生まれた。>とのこと。
さらに<父親は紛争の最中、政治的理由で中国公安当局に拘束され、死刑を宣告された。しかし執行の前日、一か八か、小さな窓から絶壁に向かって飛び降りて脱走、一命を取り留めた。その後、夫婦で当時7歳だった兄を連れて2週間かけて、命からがらヒマラヤ山脈を越えた>のだとか。
これについては、聖火リレー開始前にたまたま産経新聞がタシィさんに話を聞いていたそうで、記者が沿道で細かく取材して回った成果でしょう。彼からは「チベット独立は両親の悲願でもある。それを実現するためには、残りすべての人生を犠牲にする覚悟がある」というコメントを取ってたそうです。
この記事によって彼が「中国人がたくさんいたので興奮した」のではないことは明白なのに、その後朝日はもとよりどこの新聞も書かないんですね。私は勝谷誠彦氏のメールの読者なのでこの件を知ったのですが、勝谷氏は昨日の日テレ「スッキリ!」にて紹介したそうで、それがJ-CASTニュースにも出てました。→<「長野聖火」の逮捕者「実像」 伝えない日本メディアに勝谷苦言> ようやく広く知られることとなったわけです。この男性については、威力業務妨害罪にて10日間の拘留が決まったという話もあるのですが、胡錦濤国家主席来日の前にはマスコミを彼に接触させたくないというお国の事情でしょうか。
それならそれでマスコミがもっと騒げばいいものの、日本の大手メディアなんて規制だらけで、あたかも「大本営発表」。(まぁ「スッキリ!」のスタッフはアッパレですが) そんなことを考えてたら、大本営発表といえばこちらはわが国の比ではなく、特に極めつけはこれ→<長野聖火リレー、感動を呼んだ職員のおじぎ>
ちゃんと長野聖火リレーの動画もありますので、編集の妙を楽しみたい方はこちらもどうぞ。これらを見てるといくら大手マスコミが屁タレでも日本に生まれて幸せだったと思います。
先日の真っ赤になった長野駅前についても「赤すぎる…」と愕然としたのは事実ですが、中国の旗もチベットの旗もあって少ないながらも日の丸も振られていたということで、「ここでは各自やりたいようにできる自由がある」ということを中国の若者に知ってもらう機会になったかも、と思うようになりました。中国国内では報じられないのが残念ですが。
ということで本日のタイトルは小川直也モードでした。今の若い人は知りはれへんやろなぁ…。