今日のひとネタ

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9月11日ですが

2012年09月11日 | 日記・雑記・ただの戯言

 今日は9月11日ですが、ニュース番組でも911テロがあまり話題になっていないように思います。今後は15年とか20年とかそういう節目でないと注目されないのでしょうか。一方9月11日というと1973年にチリ・クーデターが起きた日でもあります。

 これについては私は詳しくないのですが、簡単にいうと選挙で発足したチリの社会主義政権に対して軍部がクーデターを起こし独裁的な軍事政権が誕生したということになりましょうか。クーデターの際には多くの左翼系の人々が捕らえられ、その後の軍事政権下では労働組合員や学生、芸術家など左翼と見られた人物の多くが監禁、拷問、殺害されたそうです。

 私がこれに興味を持ったのはシンガーソングライターのビクトル・ハラの話を聞いたので。歌を通じて社会変革を目指した人だったそうですが、クーデターで軍に逮捕された際チリ・スタジアムに連行され、同じく逮捕され連行された人々を励まそうと革命歌を歌ったところ兵士に虐殺されたのだとか。その現場であるチリ・スタジアムは、民政復帰後「ビクトル・ハラ・スタジアム」と改名されたということからして、彼がいかに影響力の強い人だったのかと。

 この軍事クーデターをCIAが全面的に支援してたそうで、例の911テロがあの日に実行されたのはその報復の意味もあるという話があります。(まあチリの左翼活動家が反抗に及んだわけではないので報復というのは正しくないかもしれませんが) それを考えると、東西冷戦ってのは結局なんだったのか、社会主義がそんなに怖かったのか、一人のシンガーソングライターの存在をなぜにそこまで恐れたのか、など考えさせられることだらけ。

 この話を調べれば調べるほどアメリカに対してムカムカくるのですが、もっとちゃんと勉強してみたいです。まずはチリ・クーデターをテーマにした映画とか本とかを見たいのですが、なんかいいのありますでしょうか。日本では映画「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」がこのクーデターを意識していると言われてるそうです。う~む、あなどれん。