今日のひとネタ

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ひとり反省会ちう

2013年07月01日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)

 ワンマンライブのDVDではなく音だけのCDです。終わった後は「わーい」という感じで聞くだけですが、冷静にというか客観的に聞くと「う~む」ってとこは多いですね。ま、それでも本物のライブを見たことないスペクトラムファンが「偽物でもいいから生演奏でスペクトラムの曲を聞いてみたい」と切実に思った場合、我々の演奏を聞いて「ああ、割と雰囲気はあるね」となんとか思ってくれるレベルにはなったかもなぁとか…。ごく好意的に解釈すればですが…。


 で、個人的な話では今回非常に勉強になりました。というのも、ステージでは演奏者が聞いているのは中音(ナカオト)とかいうようですが、会場に届いてる音とはバランスがかなり違います。ステージでは生で鳴っている音とモニタースピーカーから聞こえる音が混在しているわけですが、生音が凄く大きい楽器(トランペット、ドラムなど)と、そんなに大きくない楽器(パーカッション一般)と、ステージ上でアンプを鳴らす楽器(ギター、ベース)と、音はステージ上ではモニターからしか聞こえない楽器(キーボード)があって、あとは人間の声もあるので、とにかく自分の周りは音の洪水。一体どういう感じの音で会場に届いているかは毎回凄く不安だったりします。そんななので我々のように人数の多いバンドのPAの人はとにかく大変だろうと。


 今回配置の関係でギターアンプが自分のすぐ左横にあって、こういうのも割と珍しいのですが、この場合はアンプの音が割と小さくても自分の音はよく聞こえます。ただしアンプからマイクで拾って貰った音がどの程度会場に届いてるかはPAオペレーター任せ。いろんなバンドが出るライブではなかなかその辺うまくいかなくて、アンプのボリュームを大きめにした場合はマイクの入力を下げる事になるのでかえって会場の後ろの方ではあんまり聞こえなかったりするわけです。これで過去に苦い目にあったことがあって、あとで録音を聞いたら、一生懸命弾いてたのにカッティングどころかソロもあんまり聞こえなくてガックリと。


 今回は割と小さめな音で弾いたので、前半終わった休憩時間に客席にいた某ギタリストの方に「ボリューム上げた方がいいのでは?」と言われてちょっと嫌な予感もしてたのですが、PAの方にその旨伝えたところ「ちゃんと拾ってるので大丈夫」と。まぁそう言われれば信用するしかないのですが、果たして録音を聞いてみたらバッキングも必要最低限は確保出来ててソロは音量も充分過ぎるほどバッチリだったし、この辺やっぱりワンマンライブはいいですね。バンドの人数多いので、対バン形式のイベントではバランスがうまくいかない事が多いのですが、その点今回はこれまでで一番良かったかも。まぁそれでも会場のどの位置にいるかによって聞こえる音は若干変わってるでしょうけど、今回録音したのはステージ正面の最後列なので全体に聞こえた平均的な音ではないかと。


 ということで、少なくとも今後もここでワンマンやれればその点は心配なくできるかなぁと思っております。ただ、リハーサルでは上手くいったフィードバックが本番では少々物足りなくて、セッティングは同じにしてたのですが、あれはきっとお客さんいっぱいいると音が吸収されるというか床とか壁に反射するのが少なくなったんでしょうね。この辺勉強になりました。普段フィードバックなんてさせないし。


 ところで、今のバンド始めた頃はライブ終わった瞬間は高揚してるものの、家に帰っていざ録音を聞いたら「ゲッ…」と落ち込んで、メンバーに「旅に出ます。探さないで下さい…。」とメールを送ってしばらく音信を絶ったりしたものです。それがここ何回かは「まぁよくはなって来てるけど反省点は多いなぁ」と軽く思えるくらいになったので、それは演奏力が向上したのか神経が図太くなったのか。ただ、今回は曲によってはこれまでで一番良かったというのがいくつかあるので、そこは素直に喜びたいと。今週末に次回リハ兼打ち上げ兼反省会があるので、とにかく反省点については思いっきり言い合えればいいかと。ま、殴り合いにならない程度にしとかないと(笑)。