今日のひとネタ

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七月のミラージュ

2013年07月15日 | スペクトラム(ブラスロックバンド)

 春になれば春の曲、夏になれば夏の曲といろいろ聞きたいのはあるのですが、今は七月。七月に聞く曲と言えば「七月のミラージュ」に決まっています。新田一郎さんのソロ作品ですが、1983年発売の「残像~After Image~」というアルバム収録です。


 内容は「夏になると昔ワッチコンワッチコンした女性を思い出す」という切ない曲なのですが(?)、歌詞に「食事代わりのビールを流し込めば…」という一節があって「ああ、なんか大人」と思った記憶があります。考えてみればこの時点では私はまだ未成年だったしビールも嫌いだったので、素直に同調はできなかったのですね。


 ところで新田一郎さんというと感性の人というか、スペクトラムでも一緒にやっていた兼崎ドンペイさんが音大出身なのに対して、トランペットは中学の吹奏楽部で始めて高校時代には既にプロデビューしていたという経歴でした。が、このアルバムを聞いてて思ったのですが、ストリングス編曲もご自身でやってるのですね。


 なんか「割れんばかりの轟音でパッキパキのトランペットを吹いてた」というイメージばかりが強調されがちですが、作曲もやるしリズムアレンジもストリングス編曲もやるということは実際かなりの努力の人なのではないでしょうか? かの笹路正徳氏なども初めてストリングスアレンジをした時は、いざスタジオに譜面を持ち込んだら「この音域は出ません」と言われてあわてて書き直したことがあるとか。また、ビオラの譜面はハ音記号だとかいう話も聞いたことありますし。


 井上尭之氏はストリングス編曲は独学のようですが、自伝によると服部克彦先生に添削してもらったこともあるとか。その辺考えると、常にライブ活動で突っ走ってたイメージのある新田さんがどのように学んだのでしょうか? ちなみに有名なところではサザンオールスターズの「いとしのエリー」とか「ミス・ブランニュー・デイ」のストリングスアレンジが新田さんなのですが皆さん知ってました?