昔のヒット曲をあれこれSDカードに入れてランダムに再生していると、「ギャー」というのがたまに出てきます。私にとって絶対に明るい気分にならない曲というと、北原ミレイの「ざんげの値打ちもない」と岡林信康の「チューリップのアップリケ」。どんなに調子こいてる時でもこれらを聞くと打ちのめされます。
単に暗い曲というとカルメンマキの「時には母のない子のように」なんかもありますが、あれは意味がよくわからないのでそんなにはグッと来ません。おまけに、10年ほど前にカルメンマキのコピーバンドと対バンした時にボーカルの人が金髪のカツラでそのまま電車に乗ってきたという話を思い出したり。おまけにこの曲は寺山修司の作詞で、あの人はこれの次の年に「あしたのジョー」を作詞してたから、その連想でこの曲を聞くと「立つんだジョー!」と叫びたくなってしまいますので。まぁ勝手な連想ですが。
では奥村チヨの「終着駅」はどうかというと、歌は確かにもの悲しいですがあの人自体は結構色っぽいので単に悲しい歌にはなりません。
さくらと一郎の「昭和枯れススキ」はどうかというと、この曲はあのねのねがアホみたいな替え歌をやってたのでそれを思い出して笑ってしまいます。
なんにしても短い曲から頭の中でドラマが広がるのが名曲です。あれも昭和歌謡、これも昭和歌謡、いろいろです。って、神様の曲を歌謡曲というのはアカンかもしれんけど。