私のような幕末オタクにとって、江戸末期になっていきなり名前が出てきた人というと、榎本武揚、大鳥圭介、山岡鉄舟などいろいろいますが、司馬先生とか吉村昭先生の作品ではこれらが主役になってるのはないんですね。これらの人がどういう経歴でそこに至ったかというのが気になるわけで、まずは先日図書館で「武揚伝」(佐々木譲)を借りて来ました。
全4巻なのですが、序盤は面白いですね。榎本武揚が若い頃に樺太まで行ってたりしたのは知りませんでした。この人の父親は伊能忠敬の弟子だったわけで、一応間宮林蔵とかそういう流れとも繋がってるわけです。冒険の話は楽しいです。
調べてみたら安部公房も「榎本武揚」という小説を書いてるんですね。それはフィクション色が強いようですが、この「武揚伝」もやたらと勝海舟が悪役になってて、その辺は作者の意図が強く出てるような気もします。ま、何が本当かなんてわからないのですが、私は海舟先生好きだけどなぁ。抱かれたいとは思わないけど(?)。
なんにしても、気になる人の事は知りたいので全4巻頑張って借りましょう!(って、買えよ)