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バタヤンのギターを観察すると

2018年09月10日 | ギターと楽器のこと

 バタヤンとは当然田端義夫先生のことです。歌謡ポップスチャンネルでバタヤンのビッグショーをやってて、「ああ、見たことある」と思って録画したのですが、私の記憶のとは違いました。

 私が見たのはゲストが藤田まことさんだったのですが、今回のゲストは西崎みどりさんと堺正章さん。元々の放送は1976年だそうで、私が見たのはもっとあとだったように思います。

 バタヤンと言えばトレードマークがあのナショナルのギターですが、ギターマガジンの記事によるとあれは1952年の発売のモデルだとか。この番組が1976年ですから既に20年以上経ってたわけですが、あの人が亡くなったのが2013年で晩年まで同じギターを使ってたので、結局60年くらいは使ってたことになります。

 で、ギターマガジンの追悼記事を見ると、あのギターはブリッジがチューンOマチックに交換されてて、ストップテイルピースに改造されてました。が、この番組では写真の通りまだブランコテイルピースがついてて、ブリッジもちょっと違うような。

 田端先生は元々ご自身でピックアップも自作したりしてたような人なので、このギターもフロントピックアップとそのコントロールを取り外したりペグを変えたり改造しまくりだったとか。なにしろ最初に持ったときから生音の鳴りが良くて指板の感じがしっくりくるのが気に入ったそうで、おまけに結構太い弦を張ってるのにネックの修理は1回も無かったとか。名器の証明ですね。

 私の愛用のギターも1980年製でもう38年経ってるわけですが、パーツを入れ替えて手入れをちゃんとしてればまだまだいけそうだと思わせてくれます。色々ギターを持ち替えてる人も羨ましいとは思いますが、田端先生のあのギターはダンディズムを感じます。本当に気に入ったギターがあればそれが一番いいと。鮎川誠さんのレスポールカスタムもそうですけどね。