今日のひとネタ

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1周回って「はね駒」、2周回って「北の国から」、3周回って「あかんたれ」

2020年04月16日 | ドラマレビュー
 BSで「はね駒」の再放送を見てますが、すっかりはまってしまいました。これは1986年の朝ドラですが、ほぼ見たことなかったので。

 時代劇でもない古い時代のドラマは以前は好きではなかったのですが、10数年前から幕末オタクになったことと最近はそれ以降の近現代史も多少わかるようになったので、「明治○○年」と聞くと「ペリーの黒船から何年」「大政奉還から何年」「西南戦争から何年」「日清・日露戦争の前か後か」というのが瞬時に判断できるので、どういう時代だったかという想像力が働いてドラマにスムーズに入り込めます。

 「はね駒」の今の舞台は明治22年とかなので、西暦でいうと1890年くらい。主人公のりんちゃんは15歳かな? 親が決めた先に嫁に行くのが嫌で女学校に行きたいわけですが、自分はもう大人だから自分の事は自分で決めたいと。それで父親役の小林稔侍に「私はもう子供じゃないです。おとっちゃんも14歳の時に二本松少年隊で薩長と戦ったんだよね?」というセリフがありました。

 父親は元は会津武士という設定なので、いきなり二本松少年隊というのもちょっとあれですが、なんにしても二本松藩が新政府軍と戦ったのは1868年ですから、このお父さんは1854年生まれで、その年にはペリーが2回目に来たというのも瞬時にわかるわけです。

 そうやって、昔はわからなかった時代背景に思いを馳せながらドラマを見ると、結構面白いものだと。って、「はね駒」は脚本もいいのでしょうが演出と役者さんの頑張りが素晴らしいです。今のところですが。

 そして、最近再放送で最初から見てるのが「北の国から」。実はこれまでほぼまったく見たことなかったのですが、この1月から日本映画専門チャンネルで毎週一話ずつ放送してるので、それこそ普通にドラマを見てるスピードで楽しんでます。ちゃんと前週の内容も覚えてるし、結構続きが楽しみになってきてるので、やはり世間一般の評価の通り名作だと思います。

 1981年の放送開始当時は高校生だったので、その時に見てたら田中邦衛のお父さん役にイライラしたかもしれないですが、そこはこちらも大人になったので「まぁわかる」と思いながら見るし、働き出してから相当寒い地域にも住んだことあるので「電気も無しに北海道の冬を過ごすのは辛かろう」と想像力も働くので、これはやはり今見るべきだったのだろうと。

 あとは相変わらず「あかんたれ」見てますが、これは1976年開始のドラマ。これはやはり花登筐先生の脚本が素晴らしいので、妥協を許さない演出と役者さんのコテコテの演技とも相まって、一度見始めたら止まりません。

 若い頃はテレビでドラマばっかり見るのは時間の無駄だと思ってたのですが、ここ20年くらいは相当ドラマ見てますし、今はテレビはドラマと歌番組を見るためにあるようなものだと思ってます。そうやってある程度目が肥えたドラマファンから見て、やはりしっかり作ってある昔のドラマは面白いし凄いなぁと思う次第。今はWOWOW以外ではあんまり良いのがないので物足らないですね。どこでどうなってしまったかわかりませんが、海外ドラマだと現在NHKで放送中の「レ・ミゼラブル」も見ごたえあるし。その点はいろいろ不満。どこがどうでこうなってるのかはわかりません。