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38年ぶりに薬師丸ひろ子コンサートへ行った話

2023年12月16日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 先月の話ですが、高崎芸術劇場へ薬師丸ひろ子コンサートを見に行きました。38年前に神戸でミニコンサートを見たのは先日書きましたが、今回はちゃんとしたステージを見に群馬まで。ツアー終わるまで詳細な感想は控えてたのですが、千秋楽を終えたそうなので備忘録として公開します。

 今回のツアーの日程を見ていて、やはり東京国際フォーラムが目に留まったのですが、なにしろ人気なので2階席になる可能性も大。最近はあそこから電車で埼玉まで帰ってくるのもしんどいのは年を取った証拠。

 それで、車で高崎芸術劇場に行くことにしました。高崎までは仕事で何回も行ってますが、我が家は関越道のインターまで数分だし、順調ならドアツードアで1時間弱。おまけにそこが新しくてキレイなホールだというし。

 実際行ってみたら、本当に立派できれいなホール。1階にはカフェレストランもあって、そこは行列になってたのでパス。2階のロビーもとにかく広くて、ああいうのは入った瞬間から別世界という感じでいいですね。(一応外観の雰囲気だけ)


 それで実際のコンサートはというと、歌も演奏もとにかく最高でした。合間に休憩も挟んだ二部構成で、当然衣装替えもありましたが、どちらのドレスも豪華でさすがステージに映えます。

 女優さんなのでキレイなのは当たり前でしょうが、歌声も絶好調。意外なのは案外MCが多かったこと。凄く豪華な衣装で出てきたのですが、立ち位置はステージ中央でその最初のMCで「ご存じかと思いますが、私はここからまったく動きませんので。」ですと。

 確かにすごく高さのある靴を履いてたのもあって、まず動きませんね。アンコールでTシャツに着替えてきてからは動き回ってたのですが、前半後半ともに中央にいたままでした。

 あとは印象に残ったのは、「私の歌が思い出の1ページになっているという人も多いと聞きます。そういう方のために、昔の曲もキーは変えずにそのまま歌うようにしています。」という話。さらに「それができなくなった時はマイクを置く時なのかなぁと思います。」ですと。さらっと言ってましたが、結構キーの高い曲も多いのに相当な覚悟で歌ってるのですね。そこは感心しました。

 バンドも近年のステージで見られる編成とほぼ同じで、今回も弦一徹さん率いる弦楽カルテットが入ってました。あのメンバーを連れて全国ツアーというのはいいですね。あの演奏は格調高く、コンサートの雰囲気を決定してると思います。さらに今回からオルガン&コーラスで佐々木久美さんが加わり、サビでハモリがあると断然盛り上がるのが確認できました。オルガンも随所で効果的なソロが入ったりして、さすがだなあと。

 選曲については、出かけるにあたってここ何年かのDVDやWOWOWで放送されたライブ見てしっかり予習したつもりが、今回はバラエティに富みすぎてほぼ役に立たず。オープニングが「セーラー服と機関銃」で安心したのですが、途中のメドレーは「雨はやまない」以外はあまりわからず。全般的にはヒット曲が多いのでその辺は知ってましたが、意外な曲も多かったですね。

 それにしてもここのホールは素晴らしいです。今回は16列目だったのですが、結構段差がついてたし前の席とは半分ずつずらしてあるので前列に人がいても間からステージがよく見えてストレスなし。ホールの構造のせいか、観客の拍手がすごく響く感じで、ヒット曲を連続して歌ったあとはアンコールのように鳴りやまない拍手が会場全体を包みました。すごくいい雰囲気でした。ああいうのはいいなあ。

 あとは、客席は私と同年代のカップルが多く、さらに女性数名のグループも多く、男女比だともしかしたら女性の方が多かったかもしれません。前の列にいたのは夫婦と娘二人(多分十代)で、そういう客層もいるんだと驚きました。

 この辺はアイドルではないので、男性ファンも恋人や奥さんを誘いやすいのかもしれませんね。グループやお二人様が多いというのはチケットも売れるし、こういう強みがあると大きい会場でコンサートができるのでしょうね。客層はここの場所の独特なものがあるかもしれませんが、色々思うところがありました。

 とにかく、いいコンサートが見られて大満足です。国際フォーラムでは撮影とかあったのでしょうか。映像がリリースされるといいのですが。

 なお、ここの会場にあったチラシによると、1月にはスティーブガッドバンドと、パットメセニーのコンサートと、2月にはBLUE NOTE TOKYO ALL-STAR JAZZ ORCHESTRA directed by ERIC MIYASHIROですと。高崎も侮れん!