今日のひとネタ

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2023年 今年読んだ本

2023年12月30日 | ブックレビュー

 世の中には読書マウントなんていう言葉もあるそうですが、そういう意味でいうと私の場合はタレント本マウントかもしれません。何しろタレントとかバンドに関する本は大好きなので、今年は下記の通り40冊読んでますがそういう方面が約半分です。

 まずは読んだ本は下記の通り。(再)となってるのは再読です。毎年登場する本もあります。


対岸の彼女/角田光代
財津和夫 人生はひとつ でも一度じゃない/川上雄三
旅のラゴス/筒井康隆
ポップコーンをほおばって/田家秀樹(再)
近現代史からの警告/保阪正康
最後の角川春樹/伊藤彰彦
象の記憶/川添象郎
グループサウンズ/近田春夫
ザ・タイガース 世界は僕らを待っていた/磯前順一(再)
大いなる助走/筒井康隆
キャンテイ物語/野地秩嘉
ショーケン/萩原健一(再)
スパイダースありがとう/井上堯之(再)
ショーケン 天才と狂気/大下英治
日本以外全部沈没/筒井康隆
ショーケン最終章/萩原健一
暗殺の幕末史/一坂太郎
民衆暴力/藤野裕子
月神/葉室麟
狂気の沙汰も金次第/筒井康隆(再)
甲斐バンド40周年 嵐の季節/石田伸也(再)
義民が駆ける/藤沢周平
蒼天みゆ/葉室麟
陽炎の門/葉室麟
いのちなりけり/葉室麟
バンド・オブ・ザ・ナイト/中島らも(再)
天翔ける/葉室麟
花や散るらん/葉室麟
黄昏のビギンの物語/佐藤剛
ヨイトマケと美輪明宏/佐藤剛
水谷豊自伝/水谷豊・松田美智子
陽眠る/上田秀人
小松政夫 遺言/小菅宏
中森明菜 消えた歌姫/西崎伸彦
自暴自伝/村上ポンタ(再)
Over the noon 私の小さな物語/伊藤蘭
ジュリーがいた 沢田研二、56年の光芒/島崎今日子
天を測る/今野敏
B面昭和史1926-1945/半藤一利(再)
いっしょに泳ごうよ/石川ひとみ(再)


 今年最初に読んだのが角田光代の「対岸の彼女」でこれはすごく面白かったです。これのおかげで読書の喜びに目覚めたかも。

 そして「旅のラゴス」を読んだらすごく面白くて「やはり天才だ」と、また筒井熱が再発。その後いくつか読みました。短編ですが「アフリカの爆弾」を今読むと、その先見性というか世の中が変わってないのかゾッとします。これが1968年の作品だそうで、SF作家のいうことは夢のような話だけじゃなくて確実に予見してる部分がありますね。

 「最後の角川春樹」は個別レビューでも書きましたがすごく面白くて、また角川映画をちゃんと見たいと思いました。「象の記憶」も面白かったけど、この人と一緒に仕事する人は大変だろうなというのが正直な感想。

 ちなみに島崎今日子の「安井かずみのいた時代」を読んでキャンティに興味を持ったのですが、あれとこの「象の記憶」と「ザ・タイガース 世界は僕らを待っていた」と「キャンティ物語」をまとめて読むと結構いろいろ見えてきます。

 「ショーケン 天才と狂気」という本も結構ショッキングでした。何しろショーケン自身が本に書いてなかったことが色々出てきたので「ん?」と思ってまた「ショーケン最終章」を読み直したり。読書はいろいろ繋がりますね。

 「民衆暴力」というのもすごく考えさせられる本で、関東大震災直後の朝鮮人虐殺云々の話をいうならこの本を一度は読んでみねばダメだろうと思ったりしました。ちなみにそれについてのみ書いてある本ではありません。

 たまたま本屋で見かけた「月神」というのが面白くて、その後ちょっと葉室麟に凝って5冊ほど読んでみました。どれも面白いですし、取り上げる人物や地域が特徴的ですが、もうこの人は亡くなってるんですね。著作は全部読んでみたいと思わせる人で、人物の描き方が生き生きしてるのが素晴らしいです。

 本日のトップ画像は半藤一利先生の「B面昭和史」ですがもう何回か読んでて、今年も半年くらいかけてちょびっとずつ読んでたのですが、毎回新たな発見があります。今回は「これは!」と思う個所に付箋を付けてたらこんなになりました。ちょうど朝ドラ「ブギウギ」がこの時代なので、実際市中の人の暮らしはどうだったのだろうと思いながら一気に最後まで読んでしまいました。

 そして最後は石川ひとみさんの「いっしょに泳ごうよ」で締め。この本も何回か読んでますが、こちらも毎回新しい発見があります。豚肉が苦手だったんですね。と、今さら気づいたり。あとは第三章はとにかく多くの人に読んで欲しいです。B型肝炎への偏見がなくなることを祈ります。ご本人もそうですが、友人のエピソードは本当に読んでて辛いし腹立たしい気持ちもあります。

 

 今年は40冊ですが、昨年は27冊、一昨年は39冊、その前は64冊でした。多かったのはコロナのステイホームだった年です。何よりも去年の暮れにちゃんとした老眼鏡を作ってから長時間の読書も疲れなくなったし、遠近両用メガネのおかげで電車の中や駅のホームでのちょっとした時間にも本を読みやすくなりました。食べた物は体の栄養になりますが、読んだ本は脳みその栄養になると思ってるものであります。さあ、来年もガンガン行くでぇ~。←と、最後はカネヤン風