英語を勉強してる人がよく「LとRの発音が違うだけで絶対通じない。」とかいいます。まあそれは自国から一歩も出たことないようなネイティブスピーカー相手なら確かにそうなのでしょう。
とにかくそういう話を先日ラジオで聞きました。今はカナダに留学している光浦靖子さんがゲストで出ていた際の話。
どういう感じかというと、カフェでアールグレイを頼もうと思いっきりちゃんとした発音で言ったつもりでも店員は「What?」という反応でまった通じず、結局いつもカフェラテに落ち着くのだとか。たしかにアールグレイは「Earl Grey」なんですね。eaの発音も難しいけどRとLが続いて余計ややこしいと。
ただ、そういうのって人の対応としてはやさしくないなあと思います。英語を勉強中の外国人が一生懸命喋ってれば、「言い間違いでは?」と雰囲気で察してやれないものかと。
自分の立場に置き換えてみれば、もし日本語を勉強中の留学生が「ワタシはケダモノ食べるのが好きです。チンコとか。」といえば「ふむふむ。果物のリンゴが好きなのね。」と理解するし、「広場で友達とキンケリしました。」と聞けば「あ、カンケリね。」と思うし、「お隣の奥さんに日本の情事を教えてもらいました。」という話なら団地妻とか未亡人下宿系の話を想像する前に「それは情事じゃなくて事情やろ。」と解釈します。まあ実際に情事ならそれはそれで色っぽくていいですけど。
自分の経験としては、学生時代に京阪のどっかの駅で電車を待ってるときに、近くにいたおじさんに「これ、『ななじょう』行くだろ?」と言われたことあります。「なんやそのチャック・ウイルソンみたいな言い方は?」と思ったものの、「ああ、しちじょうですね。行きますよ。」と答えたら感謝され、その人は「今日、台湾から来た。」とのことでした。「ななじょう? What?」と言わなかった自分を褒めたいと思います。
結局大事なのは想像力とか、ひいてはツッコミの能力ということになるわけで、英語圏ではLとRの発音を入れ替えて違う意味にするボケとかはないのでしょうか。ボケたらすかさず突っ込むのは「ツッコミドレミファドン」と言われますが、欧米には「ドレミファドン」もないのかも。ビートルズにはノーイントロの曲も多いですしね。
とにかく文化の違いは違いとして、自分としては人にやさしくなりたいとは思っています。まあ「やさしくなりたい」と思うという事は、現在は血も涙もないタイプなんですけどね。そもそも貧血気味で血は薄いし(?)。