NHK BSで日曜夜に放送していたプレミアムドラマ「仮想儀礼」全10回が終了しました。タイトルだけ見るとなんのことかわからないのですが、これが宗教ビジネスの話。
ゲームクリエイターを目指していた公務員と元ゲーム会社の社員が組んで金儲けのために宗教を始めるというストーリー。経典となるものは、宗教をモチーフとして作っていたゲームのシナリオ。安物のワインボトルを石膏で固めて本尊を作り、安い部屋を借りて教団を始めたあたりは、ドタバタのギャグになるかと思ってました。
その元公務員の男が教祖役となりもっともらしい事を言ったら近所の主婦らが集まってきて頼られたりするわけですが、その後の展開が意外。段々ボロが出てきて、その都度その場しのぎの言動が無茶苦茶過ぎて面白いとか、逆に本当に教祖っぽくなって悟りを開き金儲け目当てだったパートナーを唖然とさせるとかいうのを想像してたら、そんな簡単な話ではありませんでした。
教団が拡大するにしたがって、教義を曲解した若者が凶行に及んだり、本物の宗教ビジネスにからめとられたり、いかにも怪しい資金提供を受けたり。
そもそも原作が篠田節子なので、気味の悪い話になるわけですね。途中から段々破滅に近づくのは感じましたが、最終回があそこまで壮絶な話になるとは思ってなかったです。
面白くなかったわけではないけど、私だったらドタバタのギャグにしたのを見たかったですね。金儲け目当てで無茶苦茶言ってるようでいて、実際はどの宗教もそうなんじゃないのと問いかけるようにするとか。
私の周囲では全く話題になってなかったのですが、これはヒットしたのでしょうか???
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