今年の大河ドラマは「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」ですがもう始まりました。主役は蔦屋重三郎で、私はこの人のことはまったく知りませんでした。主演は横浜流星ですが、この人のことも名前しか知らず。
この蔦屋重三郎が1750年の生まれなので、時代は18世紀後半の江戸は吉原が舞台。この頃の将軍は第十代の徳川家治で、祖父が暴れん坊将軍吉宗ですから眞島秀和が松平健の孫だと考えると時代は理解しやすいですね。今に松平健が出てきて「なんで~ こんなに~ 可愛いのかよ~♪」と歌うかもしれないと今から楽しみです。(←ありえん)
私は幕末については多少知識はありますが、それより50年以上前となるこの時代のことはわかりません。田沼意次が出てくるのですが、前にその話をチラッと小説で読んだくらいでなんという本だったかも記憶になし。語る人により大いに評価の変わる人だという印象です。
当時は海外がどういう時代だったかというと、黒人奴隷をテーマにしたドラマ「ルーツ」の主人公クンタキンテが捉えられてアメリカに送られたのが1767年だそうで、まさにその頃の話ですね。黒人奴隷は当然人種差別によるものなので、吉原の女郎と直接関連付けて考えるのは無理があるでしょうが、時代としてはそういう頃だったと。
で、なんだかんだ言って「要するにその時代の事も登場人物の背景もほぼまったく知らない」という状態で見たのですが、初回は結構面白かったです。主人公の生い立ち以外に吉原のしきたり、田沼意次の幕政への関与、江戸の景気の話など情報過多という声があるのもわかりますが、テンポよく話が進み次回以降の興味も持たせる内容で良かったと思います。
良かったのはやはり脚本で、今回は森下佳子の作なんですね。結構ヒット作を出してるだけあってさすがです。演出も良かったし、語りの綾瀬はるかも聞きやすかったので文句なし。
開始前はまったく受けないだろうと予想してましたが、もしかしたらヒットするかも。ただ、あちこちのご家庭で「お父さん、吉原ってどんなところ?」という会話が交わされてるかと思うと心温まる気がします。(なのか?) まあ、私が評価するドラマはあんまり世間では受けない傾向なので今後どうなりますか。とにかく期待します。ちゃんとした作りで面白ければいいです。
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