来月から日本映画専門チャンネルでドラマ「岸辺のアルバム」が放送されるそうです。ザ・タイガースにトッポの後任として加入することになった岸部シローがアメリカから帰国する際のドキュメントを当時のアルバムから描くドラマ…というネタは何回も使ってますが、もちろんそうではありません。そっちだと「岸部のアルバム」だし。
これは1977年にTBSで放送されたドラマで、どこにでもあるような中流家庭の一家が、実はそれぞれに秘密を抱えているというスリルありサスペンスありバイオレンスありワッチコンあり大災害あり宇宙人来襲なし、という山田太一先生の変態ぶりが思う存分満喫できる作品。
八千草薫が良妻賢母の設定で夫は杉浦直樹、長女は連想ゲームキャプテンの中田喜子、長男は「函館の女」の熱唱シーンが注目の国広富之。専業主婦の奥様に卑猥な電話を掛けるのが竹脇無我というのが珍しい展開で、あとは風吹ジュンが謎の女で、山口いづみが金持ちでヤな女、ずうとるびの新井君も出るというのが魅力ですね。(なのか?)
実際の八千草薫さんは当時41歳で、ドラマ上では大学生の長女、高校生の長男がいるという設定。現在のこの年代の女優というと、柴咲コウ、池脇千鶴、広末涼子、小池栄子、など。この人たちもお母さん役はやりますが、ちょっと感覚は違いますね。
このドラマの発案のきっかけは、1974年の多摩川水害が背景にあるそうですが、私は恥ずかしながらこれを見てた時には知りませんでした。NHKのアナザーストーリーズでもこの水害について取り上げてましたが、あれを合わせて見るとなかなか泣けます。
ということで、興味のある方は是非どうぞ。今回は毎週水曜の夜9時から一話ずつという放送で、普通に連続ドラマを見る感じで見られますね。私は何回も見たけど、また見てみようかなあ。
ところで、今回あれこれ調べていたら八千草薫さんの本名が谷口瞳さんであることを知りました。ふ~む、ひとみさんでしたか。知りませんでした。
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