昨年末に録画した「徹子の部屋」を見ました。毎年恒例のタモリのゲスト回。タモリは昨年ギャラクシー賞の60周年記念賞を受賞したそうで、その授賞式のコメントが出てましたが、思い出のエピソードとして「笑っていいとも」で有吉佐和子が暴走してしゃべり続け、あとのコーナーが全部潰れた話をしてました。
今回は「徹子の部屋」だったので、当の黒柳徹子もいいともでしゃべり続けた経験がありその話も出ました。ただし、黒柳徹子本人によるとあの日はプロデューサーが「もっとやれ」と合図をしてきたため話し続けたとか。
その有吉佐和子の回がいつだったかというと1984年6月22日、黒柳徹子の回がその三か月前の3月だったそうで、私はどちらも見てません。「テレフォンショッキング」が長引いくと、その後のコーナーで準備してたレギュラーの出番がなくなるわけで、その場合困る人とそうでもない人がいそうな気がします。
困るのは当然芸人さんで、人気番組で顔を売って営業の機会を得ることも多いのでしょうから切実な問題でしょう。悔しいという以上に本気で怒ってたかも。別の時ですが、出番がなくなりそうになった鶴瓶が乱入してきたのを見た記憶もあります。
一方、たいして困らないかもしれないのは、文化人枠というか既に十分有名で営業の必要が無いような方々。例えば中村泰士、つのだ☆ひろ、小林克也など。あの人たちは、コーナーなきゃないでもいいという感じではなかったでしょうか。どういう経緯でコーナーやってたかわかりませんが、そもそもテレビ的な芸があるわけではないですし。まあ、この辺はあくまでも想像でしかないです。
そんなこともありましたが、あの番組も2000年代に入ると売れっ子芸人が毎日何組もレギュラーでいて、テレフォンショッキングもフジテレビのドラマやバラエティ、関連の映画や演劇などの出演者が次々と出てきて意外性はなく、話も台本通りだった印象。
コーナーも詰め込むだけ詰め込んで、各自の役割果たせば時間が終わる感じ。まったく面白くないと思ってましたが、考えてみればその頃は仕事で行った先か定食屋のテレビでしか見なかったので、ちゃんと全容を把握していたわけではありません。
ああなるとまったくタモリの個性が活かせてないと私は思いましたが、恐らくギャラは高かったと思われ、台本通りに動く若手芸人を適当に転がせば稼げるということもあったのかもしれません。実際はわかりませんが、視聴者にそんな事を思わせること自体番組としてはいけません。
いずれにしても、今では昔のような生放送のハプニングというのがなくなりました。ハプニングというとテロップの間違いとかしゃべってるのに音声が出てないとかそんなのばっかし。何が起こるかわからない生放送のスリルというのは、もう味わえないのかもしれません。とはいえ、リアルタイムで見てる人が減ってるからそもそもスリルがないですか。
そうなると、テレビの生きる道というとやはりしっかり作りこんだドラマか、生演奏の歌番組か、スポーツの生中継ということになりますか。ということで、「笑っていいとも」とは全然違う話になりました。まあそれも時代ですか。
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