先日は昭和51年4月に行われたコンサートの話を書きましたが、今回は同じ雑誌の広告から見る当時の楽器事情を考察します。
グレコのエレキギターは4~5万円ですが、この年代の製品は今やジャパンビンテージといわれるようになり、状態が良ければ当時の定価以上、下手すると倍くらいの値段になることもあります。もちろん、当時から今の状況を推察することはできなかったわけで、結構手荒な扱われ方をしたケースも多いでしょう。
そして、やはり高いのがキーボード。電子オルガン、シンセ、エレピのどれもが18万以上。ギターと違って自分の楽器を持ってる人は少なかったかも。しかも、この当時のシンセは多分単音しか出なかったはず。バンドやるのにシンセだけ持ってても、ソロしか弾けなかったのですね。それにしても高いなあ。
そしてヤイリのギターは当時から高かったですね。ここにあるのはマーチンのコピーモデルですが、DY-45というのはD-45を意識したものでしょう。もしかしたら作りはこちらの方が丁寧だったりするかも。価格は半額くらいでしょうか。まあヤイリに20万出すならマーチンのD-18買うという人がいても不思議ではありません。別の雑誌の広告で見るとあちらは25万くらいだし。
当時私は中一でしたが、我が家のフォークギターはグリーンスタンプを貯めて貰ったやつ。クロサワのでした。買えば多分1万円ちょっと。もう一本あった白いクラシックギターは母が知り合いから貰ってきたものでした。
周りでもヤマハの1万円台のギターとかモーリスが多かったですね。ヤイリは夢のまた夢。マーチンなんて遠い異国の話でした。広告を見てた当時は「大人になって稼げるようになったら、こういうのも普通に買えるのかなあ。」と思ってたのですが、約50年経った今もヤイリもマーチンも買ったことなし。アコギはいまだヤマハとモーリスのユーザーです。フンだ。
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