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あれはスポンサーへの忖度なのでしょう>ドラマ「赤い激流」

2025年01月09日 | ドラマレビュー

 「赤い激流」とはご存じ大映ドラマの人気作赤いシリーズの一つで、1977年に放送されたもの。赤いシリーズというと全部山口百恵が出ているように思う人もいますが、これは主演が宇津井健と水谷豊。

 あらすじはジャズピアニストで日銭を稼いでいる水谷豊の才能にほれ込んだ音大助教授の宇津井健が、彼を本格的なピアニストにしようとする話です。←ざっくりしすぎた説明

 ただ、そこは大映ドラマですので水谷豊には海外で自殺したとされる父(緒形拳)がおり、その父と宇津井健は過去に確執があり、さらに母(松尾嘉代)が宇津井健の初恋の人だったことが発覚し、二人は初回で結婚してしまうという。

 そしてさらに大映ドラマが恐ろしいところは、竹下景子が着衣のまま池に落ちたりプールに飛び込んだりとやたら水浸しになったり(過剰な期待は禁物です>お茶の間のお父さん方)、松尾嘉代がやたらスケスケのブラウスばかり着ていたり(こちらも過剰な期待は…以下同文)、水谷豊が久木田美弥にキスしたり(過剰な…以下同文)、水谷豊のピアノトリオのメンバーが鈴木ヒロミツと大石悟郎だったりすること。

 昨年末にCSのTBSチャンネルで放送されたのを全話録画しました。まだ6話までしか見ておりませんが、全26話ですので今後相当話はこじれるはず。実際は前にも何回か見ておりますが、ほとんど忘れてしまいました。

 それで本日問題とするシーンですが、音楽大学学長(小沢栄太郎)が、助教授である宇津井健の誕生日に自宅を訪ねてホームパーティーを開催するくだり。

 学長は宴が進むにつれウイスキーの水割りを片手にご機嫌だったわけですが、飲んでいたのがなんとサントリーオールド。ダルマのボトルを見てずっこけてしまいました。学長様なら普通飲むのは洋酒で、オールドはオールドでもオールドパーとかじゃないでしょうか。もっと高級なのもあるでしょうし。

 で、調べてみたら当時このドラマのスポンサーはサントリーだったのですね。やはりスポンサーへの忖度はあるのでしょう。もしかしたらスポンサーから「洋酒が出てくるシーンはオールドを使え!」という要求もあったのかも。さすがに、ホワイトとかレッドとかは言わないでしょうが。

 もしスポンサーが日清食品だったら焼きそばUFOだったり、赤城乳業だったらガリガリ君になるのでしょう。まあそれはそれでシュールなパーティになったかもしれません。チロルチョコでなくてよかったですね。

 サントリーも今だったら山崎がありますし、あれの高級なのだとかえって貫禄が出たり、国産にこだわる頑固なおじ様というイメージにもできたのかもしれません。それで、ウイスキーはウイスキーでもトリスだったらどうなんだろうと思ったら、トリスというのはサントリーの一銘柄なんですね。昔からそうでしたっけ???


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