昭和文学文学集などより抜粋
春樹の『若い読者のための短編小説案内』の書評を読むため。
全ての作家が初!
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小島信夫
『馬』★★★★
ツボ
何がなんだかわからないけれど巻き込まれ笑っている内に終了///
みんなはどう思ってる?
辿り着いたこのブログが代弁してくれてる↓
http://kotanero.naganoblog.jp/e289867.html
庄野潤三
『静物』★★
不思議な家族描写
オチも何もないままぷつんと切れて次へ。
何の脈絡もないまま並列につながってそれが最後まで続いている。
子供を名前ではなく「女の子」「男の子」と表現しているのがまたおもしろい?
描写の表現が上手で目の前にその景色が広がる。
長谷川四郎
『阿久正の話』★★
最初「あくせい?」と思ったら「あくただし」人の名前だった。
距離が近いと思ったら遠くなり、最後はあっけなく死んでしまう。
物語もそうだけど、この作家の波乱万丈な人生の方が印象に残る。
吉行淳之介
『水の畔り』★★
吉行淳之介 高名な作家のイメージが先行
あっさりとした印象
寄り道してしまう気持ちが何となく分かる。
安岡章太郎
『ガラスの 靴』★★★
恋愛模様に人間くささを感じた。
時代背景に関係なくいつの時代もそう。
丸谷才一
『樹影譚』★★★★
映画のカットをそのまま小説にしたような感じ。
回想記録がおもしろい。
なぜ?を掘り下げてゆくのも悪くない。
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今回昭和の作家6名の短編を読んで少しの時間で色々な世界へ。
時代背景もそうだけどそれぞれの持ち味のちがい。
小島信夫、丸谷才一など「おもしろい!」そんな作家に出逢えた。