白河三兎
『冬の朝、そっと担任を突き落とす』★★★★
巻末の小説案内の中で見かけたインパクト大な題名!
『冬の朝、そっと担任を突き落とす』!?
冬の朝、浮かぶのは学校の屋上かベランダか、はたまた階段の回廊か・・
そこからそっと担任の背後に忍び寄りを突き落とす!?wow
知らない作家さんだし、興味がわき図書館で予約してみた。
--------(抜粋)
私たちが、先生を殺した。校舎の窓から飛び降りた担任教師。遺書は残されていなかった。学校側は否定しているが、彼の自殺の原因はこのクラスの全員が知っている。先生を追い詰めたものの正体は――。それぞれの思惑が渦巻き、秘密と後悔を胸の内に抱えながらも奇妙な平穏が続く理系特進クラス。ある朝、ひとりの転校生の出現によって、教室の「贖罪」が、始まった――。すれ違いの連続が生む悪意なき残酷さ、章を追うごとに明らかになる衝撃の真実。
「人の心は誰にも見えない。だから私たちは罪を償う」
痛みを越えて成長する高校生たちの青春と贖罪の物語
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それがまた読ませる作家さんでした。
うーん学生モノは避けていたけど、こういう出逢いは新鮮でした。
ちょっと詰めが甘い箇所は見受けられたけど、グッと掴みはある作家さんでした。
食わず嫌いからの卒業かな(笑)
私的に好きな映画の『セブン』
その7つの大罪に重ね合わせる。
『修行論』に八つの「人間一般の想念」として現れたのが起源
キリスト教の聖書の中で七つの罪源について直接に言及されてはいないらしい。
(そうなのね・・)
- 「貪食」
- 「淫蕩」
- 「金銭欲」
- 「悲嘆(心痛)」
- 「怒り」
- 「アケーディア(嫌気、霊的怠惰)」
- 「虚栄心(自惚れ)」
- 「傲慢」