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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

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2023-01-28 | 吉田修一

 

吉田修一
『おかえり横道世之介』★★★★

 

借りてきてから気づいた「あら?この表紙見たことある」
ハードカバーでは「続」
今回文庫本で「ただいま」と改題(紛らわしいな)

書いていておかえりとただいまがごっちゃになったわたし(アホである)

 

--------(抜粋)

 

人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳
青春小説の金字塔、待望の続篇

バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。
『続 横道世之介』を改題の上、文庫化

 

--------

 

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吉田修一『続横道世之介』★★★世之介続編を知り亡くなっているのに?と(ネタバレですな)再読してからちょっぴり経過やはり世之介は読ませる。あっという間に完読Theseguelt...

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ワクチン4回目でうんうん唸って夢見が悪く、早朝目覚める。
解熱剤が効いて、何となくあたまはクリア


しかし約2年前に読んだのにほとんど覚えていないとは・・(苦笑)
次の展開も読めてなかった。

今回は前回より★★★→★★★★ ★一つ+
何だか一つ一つのエピソードにおかしみがあり、楽しめた。

 

P178
---

 

「っていうかさ、知ってはいたけど、コモロンって本当に俺に興味ないよね」

 

---

この場面がマジでツボ!!
まさしくわたしと相方の関係で(そう、でもかれこれ10数年一緒にいる)

人と人の関係性なんて、本人達がそれでよければよいと思う。
そう思えるように年を重ねたとも言える。

わたしのことを知ってほしい。
それを相手に求めても仕方ない。
知ってほしいなら話すしかない(話を聞いてくれるかはまた別の話)
知ってくれる人は知ってくれるし、それはこちらが強制するものではない。

求め過ぎてもね。


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2022-09-02 | 吉田修一

 



吉田修一
『ミス・サンシャイン』★★★


素敵な装丁
本屋さんの新刊コーナーに並んでいるのを見た時センスよい装丁だなと思った。
が・・帯を見て「こわっ」とひいた(^▽^;)えー

手元にはあったけど後回しになっていた本

先週末、真夜中に目が覚めて(NOエアコンで寝苦しかったのもある)
ちょうどエラリー・クイーンの『Xの悲劇』を読み終えたばかり。
何気にこの真夜中に読めそうなこの本をチョイス

一気読みでした。
抜粋なし。



初出紙 「文藝春秋」2020年10月号~2021年10月号
2022年1月10日 第一刷発行






皇居周りに配置された各県の花達に関する何気ない会話
ちょっとした描写もさすが吉田修一
読んでいて「らしさ」を実感する。

 

恋心から愛情へ
恋愛ってある意味勘ちがいもあるよね。
気持ちの浮き沈み。
今更だけど信用で成り立っているなと「信じる」

 

桃ちゃんが泣いてすがる場面は「分かる」気がした。

 

しかし涙もろくなったわたしです。




お話とは別に涙がこぼれる日々(。-_-。)わんこ闘病中
先日、仏壇の前でお祈りしている際つい涙がこぼれて仕方なかった。
まだわんこを連れていかないで。ね?

 

 

 



はい。めずらしくもらった栄養ドリンク飲みました。
夏バテかなぁ~


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2022-02-28 | 吉田修一

 

吉田修一
『オリンピックにふれる』★★★

 

ちょうど北京冬季オリンピックが終焉する頃にGET
もちろん内容的には今回のオリンピックは関係ないけど、
!?
なんと最終話コロナ渦の東京オリンピックの世界が描かれていてビツクリ!
まさに読みたかった世界

リアルタイム感があってグッと掴まれた感

 

--------(抜粋)

 

香港、上海、ソウル、そして東京――分断された世界に、希望は生き残れるか?小説だから見えてくる、光と翳のオリンピック
変貌をとげるアジアの街で、人生の岐路に揺れる若者たち。コロナ下の東京に、オリンピックの幕が上がる。
2021年夏、東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作「オリンピックにふれる」をふくむ注目の最新小説集!



「香港林檎」

「この香港のどこかを、もう一人の自分が歩き回っているような気がして仕方ないんだ」
ボート選手枠で入社して10年、タイムが低迷する偉良はコーチから思わぬ宣告を受ける。



「上海蜜柑」

「私たち、上海に住んでるのよ。欲しいものは欲しいって、今、世界で一番言える街に」
ケガで体操選手を諦め、臨時体育教師になった阿青。結婚目前の恋人には初めてのチャンスが訪れていた。



「ストロベリーソウル」

「がんばるって、約束したじゃないか」
ソウルのスケート場で働くクァンドンは、三回転ジャンプに挑む赤い練習着の少女に心惹かれるが……。



「東京花火」

「誰も悪くない。なのに、誰も幸せじゃないのはなぜだ?」
東京五輪が始まった。開会式を前に失踪した部下を探す白瀬は、国立競技場の前に立つ。2021年東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作

 

--------

 

りんご、みかん、いちごときて花火!?
「東京ばなな」でよかったんじゃ?(笑)
果物でこなかった別腹物語

私的には上海の話が印象深かったな。
林立する高層ビル群 見上げるとぐるぐる回る 眩暈


まさしく舞台はこの世界です ↓

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宮本隆司『九龍城砦』★★★★昔、端島(軍艦島)の写真を見たとき以上かも・・どうしてこういう風景に目をうばわれてしまうのか。ぐわっと一瞬にして...

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2022-02-24 | 吉田修一

 

吉田修一
『ブランド』★★

 

どういうコンセプトの本なのかと表紙を見て思った。
「sy」
装丁は國枝達也

標題の通り本書『ブランド』は雑誌広告の企画で書かれた文章を纏めた一冊

 

なので読んでいて違和感がある。
クルマ名やら実名がCM的に出てくる。

あと・・くさい(臭いじゃないですよ(笑))

キャッチコピー

以前挫折した角田光代の本があり、それも同様のコンセプト本だった。
当たり障りのない文字の羅列 やはり違和感と白々しさ・・(-_ - メ)
読み進めることが出来なかった。
※それが角田光代とのコラボ小説だったのが巻末で判明

世間一般的なコンセプト本
良くも悪くもエンドユーザーの思惑

本人曰く「読者サービス」そして「ルール」

 

読むなら何にもとらわれない本がよきね。

 

自己啓発、ビジネス本を読む人には意外と響くんじゃないかとの意見も。

 

 

 

---

 

満たされているという状態を、ぼくらは言葉にできないのではないかとつい思う。何か欠落しているからこそ、そこを必死に言葉で埋めようとしているのではないだろうか、と。

 

---

 

・長崎 戻る こういうエッセイちっくな話なら読まされた感はない。

 

 

 

雨予報の週末、朝ゆっくり起きてオリンピックを観て、
邪魔にならないクラッシクをかけつつ、がんばってこの本を読んだ。

合間にメールが何件も届く。
最近山友が一気に増えて、春に向けての話題に事欠かない。同志募集

そしてゴルフGからの脱却

 

ふと思った。
旧い本ばかり読んでいるからか、街に活気があり、人がせわしなく行き来している描写が多い。
コロナ渦
今現在を描写している小説を読んでみたいな。






のどが痛い=オミクロン!? あぁこわいこわい。


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2021-11-26 | 吉田修一

 

吉田修一
『湖の女たち』★★
 
 
ハードカバーで読む週末(11月中旬)
 
初出 「週刊新潮」2018年8月~2019年8月
発行 2020年10月30日
 
 
--------(抜粋)
 
 
琵琶湖近くの介護療養施設で、百歳の男が殺された。捜査で出会った男と女――
謎が広がり深まる中、刑事と容疑者だった二人は、離れられなくなっていく。
一方、事件を取材する記者は、死亡した男の過去に興味を抱き旧満州を訪ねるが……。
昭和から令和へ、日本人が心の底に堆積させた「原罪」を炙りだす、慟哭の長編ミステリ
 
 
--------
 
うーん参ったなぁ
私的には苦手・・というかリアルな世界観に嫌気
吉田修一 上手過ぎるんだけど、内面をえぐってくるのよね。
 
そういう衝動を抑えることを出来ない状態
分かる・・んだよなぁ
 
ラストに長々と続く描写に取り繕ったような「まともさ」
ただスッキリ終わってよかった。
 
情熱を失っている今 安定した日常をわざわざ壊したくない。
 
 
 
 
 
 
 
 


元気がないうちのわんこ・・心配だなぁ
 
 
 
 
 
 
 
 
吉田修一 未読が数冊(挫折も含)
 
『アンジェと頭獅王』→途中挫折
『逃亡小説集』
『オリンピックにふれる』
 
個人全集もいつか読んでみたい。
 
エッセイ『ブランド』
 
 
 
 
 
 
 
 

 

--------------------------------------------★★★★★

しばらく読書備忘録お休みします(年末一気に更新?)

★★★★★--------------------------------------------


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2021-07-09 | 吉田修一

 

吉田修一
『パーク・ライフ』★★★


3年ぶりの再々読読
読書会の課題本として提案(ちょうど芥川賞受賞作品)

この包丁?持っている人はどっちの主人公?
いやいやそんな物騒な物語じゃないですから!
話題にのぼって気づいた次第(笑)

 

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吉田修一『パーク・ライフ』★★★+吉田修一に感化された本独り結構どきどきした記憶くらくらするほど眼前に迫る帝国ホテルなつかしいなぁ(笑)日比...

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ハードカバーが本当っぽぃ ね? 気球

 

日比谷線の銀色の車両の描写が浮かんだけど、この物語ではなかった模様
・・あら?記憶違い。
駒沢公園や分身の旅など、久々に昔の出来事を思い出す。
まだ上京したての頃の新鮮に見えた景色の記憶
 
 
 
読書会新たなメンバで雰囲気が変わる。
 
 
 
オリンピック無観客決定 2枚のチケットは紙くずと化す。

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2020-10-18 | 吉田修一

 

 

吉田修一
『続 横道世之介』★★★
 
 
世之介続編を知り亡くなっているのに?と(ネタバレですな)
再読してからちょっぴり経過
やはり世之介は読ませる。あっという間に完読
 
The seguel to
"Yokomichi Yonosuke"
Shuichi Yoshida
 
凝縮された一年
身近な登場人物
 
--------
 
 
人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳
青春小説の金字塔、待望の続篇
 
 
--------
 
おもしろいのはぱらぱらと登場する人達がどう世之介に関わってくるか。
そうきた?(笑)
人物描写に味があり、控えめなのもよき。
 
 
 
本人が語る『続 横道世之介』
 
 
 
kako
1、このブログスタート
 
2、続編を読むのに再読

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2020-01-14 | 吉田修一

吉田修一
『国宝 (下)  花道篇』★★★

上巻の勢いのまま下巻へ突入
しかし失速・・(残念ながら)上巻の高揚感が期待へ繋がりそれが続かなかった。
ほぼながら読みとなってしまった。
この方の作風でよいなと思うのは、大きな出来事を過大に描かないところ。
父の死の真相がどう伝わるのか気になっていたのに、途中忘れてしまったぐらい。
日常ってそう淡々と過ぎてゆく気がする。

 

ネタバレ的に色々な情報を収集すると(別にしなくてもよんだけど)
執筆にあたり、歌舞伎役者の四代目中村鴈治郎(当時、五代目中村翫雀)に教えを請い、
全国の劇場を一緒に回り、ときには黒衣となって役者の呼吸を感じとったらしい。
うむスゴイ情熱!


「観客としてではなく、舞台の内から外を見られたのが大きな支えになった」

モデルは誰?それは言うまでもないことかもしれない。
本人がモデルとかというネタも(笑)

 

そのツーショットを発見☆

 

 

 

次は何を描くのかなぁ
期待は高まる。

 

 

 

 


---オーディブル版 『国宝』--------

国宝 (上) 青春篇
Audible: https://www.audible.co.jp/pd/B0827VPNPD
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/B0827W5QN6

国宝 (下) 花道篇
Audible: https://www.audible.co.jp/pd/B0827W6RFT
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/B0827WKNWQ

 


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2020-01-10 | 吉田修一

吉田修一
『国宝 (上) 青春篇』★★★★

お正月読書でやっと読めた感
前情報は「朝日新聞の連載「歌舞伎のお話」」それだけ。
装丁の鮮やかな赤がまず目をひく。

 

語り口が講談のよう そんな趣がある。
しっとりした艶のある女性かな。
ちょっと惚けた感じのおじさんもありかな。

 

作家生活20周年サイトまである!
https://publications.asahi.com/kokuhou/
おめでとうございます。
わたしは『パーク・ライフ』からの愛読者です。
ただし『悪人』はNO!

 

さて上巻
まず時代設定が現代ではなかったのが意外
時代は昭和
任侠の一門に生まれた主人公が、歌舞伎の世界へ魅せられ、
稀代の女形になるという人生の物語
モデルはいるのか!?(まぁそれは後々)
世襲制イメージの歌舞伎の世界
梨園の妻と聞くと恐れ多し・・
昭和の激動期の勢いに乗って進む物語に途中から納得
これは、平成、現代の令和じゃこんな味がある物語は生まれない。
やはり昭和世代としては、あの熱き時代に思いを馳せる!?
胸が熱くなるような景気がよい時代がありました。
そうです。歌舞伎の煌びやかな世界
豪華絢爛とも言える舞台
今までにない知られざる世界を体験出来ます。

 

下巻 花道編へと続きます。


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2019-10-19 | 吉田修一


吉田修一
『ウォーターゲーム』★★★★


---



考えるんだ!
この世界で生き残るために必要なことはたった一つ。
考える、それだけだ!

突如ダムが決壊し、濁流が町を飲み込んだ。
死者97名、行方不明者50名を超える大惨事
被害を取材する新聞記者の九条麻衣子は、生存者の証言から、事故が大規模な犯罪によるものである可能性に気づき、決壊当夜に町を抜け出した土木作業員・若宮真司を捜し始める。
一方で、産業スパイ組織・AN通信の鷹野一彦は、依頼を受けて、部下の田岡と共にダム爆破の首謀者を追っていた。
エネルギー政策の方針転換は、パニックの最中の方が動きやすい。
ダムの決壊は、水道事業民営化の利権に群がる政治家や国内外の企業が画策したテロだったが、いつのまにか計画自体が何者かに盗まれ制御不能に陥っていた!
さらなる爆破テロの噂もあるなか、若宮を発見し、事件の真相に近づいた九条のスクープが、政財界を揺るがす大スキャンダルを巻き起こす――。



---

前情報なしで読んだ。
そうAN通信鷹野さんの続編
後半まで途切れ途切れだったけど、終盤でにやり。おもしろい。

軽さもあるけど、ベッドの中から色々な国へ飛ぶスピード感
すっかり療養中なのも忘れ一気に読破

続編がある流れ。成長物語としても気になるところ。

しかし、アヤコさんに痺れます。

敵なのか味方なのか・・(笑)裏切りあい、そして騙しあい・・



---



「私のせいじゃない」
「ええ。誰のせいでもないことばかりで成り立っているのがこの世界です」









~この図書館に来るたびに、田岡は子供の頃に見た「セブン」という映画を思い出す。映画のなかで、あるベテラン刑事が夜中に大学の図書館へ調べものに向かう。たしかBGMで、バッハの「G線上のアリア」がかかっている。ベテラン刑事は夜勤の警備員たちに声をかける。
「諸君、なぜだね? この書籍と知識の山に囲まれて、君たちは一晩中ポーカーとは・・・・・・」








必要なことを調べるのではもう遅い。必要な時にはそれを知っていなければならないのだ、と、








「・・・・・・東京にいる外国人に、『東京は物価が高くて生活が大変でしょう?』と、未だに尋ねている日本人がいる。おそらく訊かれた外国人はきょとんとしてますよ、今、世界の大都市で東京ほど物価の安い都市はなし。その人だけ、時間が止まっているんです」








「人生のほとんどを金のためだけに生きてきた男が、その人生の最後で気づいた最高の贅沢ってのが、『金なんていらない』と宣言することだっていうのは、なんとなく驚いたよ」

「そりゃ、『俺は、金なんて興味ない』って言うのはカッコいいですけどね。というか、なんだって『興味ない』って言葉が、最高のカードですよ。たとえば、恋愛だってそうでしょ?『あなたに興味ない』ってカードを出した奴が一番強いですもん」



---





























同時進行があっという間

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