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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

C.D

2025-04-10 | 翻訳物



チャールズ・ディケンズ
訳:間二郎
『我らが共通の友㊥』

1997年2月24日 第一刷発行 ちくま文庫


--------(抜粋)


「あたしの人生の目的は、お金です。愛のある結婚なんてたわごとよ」
美しい娘ベラは、真摯な愛を告白した秘書ロークスミスを相手にしない。
だが、成金になったボッフィン氏の顔が日に日にあさましく変貌するさまに、
心はかすかに揺れる。そんな彼女に、詐欺師夫婦が目をつけた―—
恋が、奸計が、激しく渦を巻いて、物語は佳境に入る。


--------

『我らが共通の友』続
今回も別の図書館から転送です。
ありがとうございます。

愉快爽快!?物語は続きます。
やはり抄、省略形とは違う細かい描写が印象的





今回もあっという間に完読でした。



--------


第二部 同類たち

第六章 答えのないなぞなぞ
第七章 「友愛同盟」結成のこと
第八章 無邪気な駆け落ちのこと
第九章 孤児の遺言のこと
第十章 ジョニーの後釜
第十一章 ハートにかかわること二件
第十二章 猛禽(ハゲタカ)二号
第十三章 独唱と二重唱
第十四章 ゆるがぬ決意
第十五章 事ここに到る
第十六章 結婚記念日

第三部 長い細道

第一章 不渡り横丁の住人たち
第二章 見なれぬ姿のライダーフッド
第三章 生き返ったライダーフッド
第四章 おめでたい結婚記念日
第五章 黄金(きん)の塵芥(ごみ)屋が悪友と交わること
第六章 黄金(きん)の塵芥(ごみ)屋はさらに悪い仲間とつきあい始める
第七章 友愛同盟の足場が強固になる
第八章 長い旅路の果て
第九章 誰かさんについての予言
第十章 夜ごとの見張り
第十一章 闇の中で
第十二章 いかさま師夫婦の語らい
第十三章 ライアの汚名


--------

 


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C.D

2025-03-18 | 翻訳物

 



チャールズ・ディケンズ
訳:間二郎
『我らが共通の友㊤』


1997年1月23日 第一刷発行 ちくま文庫


先日「抄」で読んで印象深かった『我らが共通の友』
せっかくなので省略形じゃないく全文を読んでみたいと思った次第
しかし図書館に在庫なし。
読みたい本として希望を出したら他の区より取り寄せてくれた。
そうそんなことまでしてくれる区民思い!



早速読み始めて速攻完読でした。

旧訳は古臭いと言えども、逆にその当時の雰囲気が伝わって、
特にこの『我らが共通の友』は滑稽話に近いのもありおもしろい。



--------


第一部 こんなはずでは……

第一章 探しもの
第二章 どこからか来る男
第三章 もうひとりの男
第四章 R・ウィルファー一家
第五章 ボッフイン氏の隠宅
第六章 舵なし小舟
第七章 ウェッグ氏、身のためにはかること
第八章 ボッフィン氏の相談ごと

第九章 ボッフィン夫妻の相談ごと
第十章 結婚契約
第十一章 ポズナップ党
第十二章 正直者の額の汗
第十三章 猛禽(ハゲタカ)を追って
第十四章 地に墜ちた猛禽(ハゲタカ)
第十五章 新規採用のふたり
第十六章 孤児やーい!
第十七章 陰鬱な沼地

第二部 同類たち
 
第一章 「教育者」登場のこと
第二章 これも「教育」の話
第三章 ひと仕事――国会議員誕生
第四章 愛の神キューピッドの後押し役
第五章 お金の神マーキュリーもひと役


--------


第七章 ウェッグ氏、身のためをはかること

まさかの!?「コック・ロビン」!!
そう『パタリロ!』を知っている方にはお馴染みのです。
“だーれが殺したクックロビン”(この『共通の友』では「コック・ロビン」)



「だれが、コック・ロビンを殺したの?わたし、とスズメが言いました。わたしの弓と矢でもってコック・ロビンうぃ殺したの。だれが見てたの、彼の死を?わたし、とハエが言いました。わたしのちいさな目でもって、ロビンが死ぬのを見ていました」

童話👉『マザー・グース』

マザー・グース - Wikipedia

 

マザー・グース - Wikipedia

 

 


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D 『我らが共通の友』

2025-01-30 | 翻訳物




ディケンズ ポケットマスターピース05』
辻原登=編
猪熊恵子=編集協力


-------(抜粋)


今も英国で愛される作家、ディケンズ。『デイヴィッド・コッパフィールド』『骨董屋』『我らが共通の友』の3長編の抄訳で、波瀾万丈の人生を描く稀代のストーリーテラーぶりをご堪能あれ。(解説/辻原登)

辻原登=編
猪熊恵子=編集協力

【収録内容】
デイヴィッド・コッパフィールド(抄)
骨董屋(抄)
我らが共通の友(抄)

ディケンズ著作目録
ディケンズ主要文献案内
ディケンズ年譜


-------

ディケンズ
聞いたことはあるけど読んだことのない作家さん

チャールズ・ディケンズ - Wikipedia


そもそもの出逢いは大江健三郎

--- キルプの軍団より抜粋


まずキルプという名前が、気にいったのでした。Qulipとアルファベットで印刷した様子は、ネズミに似ていると思います。これが自分の名前だったらことだぜ、そう考えたと、最初の個人授業の跡で忠叔父さんにいいました。
——そうかい?ディケンズは、悪役には悪役らしい名前をつけるものやから、という返事だったのですが、現役の暴力犯係長の叔父さんが妙に寂しそうだったので、僕は説明しました。
——いままで読んだところだけでも、僕はキルプが気にいっているんです。挿絵だけ覗いて見た分では、後の方のキルプが気の毒なくらいに思っています。


---

せっかくなので最後の物語も読んでみると・・
時代背景、人物描写もそうだけど、ちょっとしたミステリー仕立てでおもしろい!
(抄)ではなく、全部通して読みたいと思ったけど図書館になく、潔く諦めた。


『我らが共通の友』★★★★


--------(抜粋)


テムズ川を一艘のボートが、男の死体を曳いていく。名はジョン・ハーマン。父が塵芥処理業で築いた莫大な遺産を受け継ぐため、帰国したばかりだった。その晩から、さまざまな人々の運命が、少しずつ狂い始める。やがて、かわりに遺産を相続したボッフィン氏のもとに、「秘書」にしてくれという男が現れた―。

「あたしの人生の目的は、お金です。愛のある結婚なんてたわごとよ」美しい娘ベラは、真摯な愛を告白した秘書ロークスミスを相手にもしない。だが、成金になったボッフィン氏の顔が日に日にあさましく変貌するさまに、心はかすかに揺れる。そんな彼女に、詐欺師夫婦が目をつけた―。恋が、奸計が、激しく渦を巻いて、物語は佳境に入る。

夏の夜、静かな川べりに突然骨の砕けるすさまじい音がひびく。殺意に憑かれた教師ブラドリーが、ついに恋敵ユージンを襲ったのだ。傷を負って愛を得る者、自らの罠に落ちて死に至る者、家庭の幸福を見出す者、そしてゴミ箱に放りこまれる者―。いくつもの運命の川が物語の大河に流れこみ、大きくうねりつつ結末へ。

密度の濃い人間ドラマが息もつかせず展開される、ディケンズ文学の集大成


--------


解説で知ったが、ドフトエフスキーはディケンズに傾倒し、流刑地シベリアに持っていたのが聖書とディケンズの小説だった。彼はつねにディケンズのような小説を書こうとしていたそう。
色々なエピソードがあるものです。


類は友を呼ぶ
私的にそれは本当のことだと実感する日々
だからと言って余計なことは言わないではダメだと思う。
それも自分に言えることか?よいとこどりでよいのか?

深く考えない。考えるまでもない。

 


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D 『デイヴィッド・コッパフィールド』

2025-01-24 | 翻訳物

 



ディケンズ ポケットマスターピース05』
辻原登=編
猪熊恵子=編集協力


-------(抜粋)


今も英国で愛される作家、ディケンズ。『デイヴィッド・コッパフィールド』『骨董屋』『我らが共通の友』の3長編の抄訳で、波瀾万丈の人生を描く稀代のストーリーテラーぶりをご堪能あれ。(解説/辻原登)

辻原登=編
猪熊恵子=編集協力

【収録内容】
デイヴィッド・コッパフィールド(抄)
骨董屋(抄)
我らが共通の友(抄)

ディケンズ著作目録
ディケンズ主要文献案内
ディケンズ年譜


-------

ディケンズ
聞いたことはあるけど読んだことのない作家さん

チャールズ・ディケンズ - Wikipedia


そもそもの出逢いは大江健三郎

--- キルプの軍団より抜粋


まずキルプという名前が、気にいったのでした。Qulipとアルファベットで印刷した様子は、ネズミに似ていると思います。これが自分の名前だったらことだぜ、そう考えたと、最初の個人授業の跡で忠叔父さんにいいました。
——そうかい?ディケンズは、悪役には悪役らしい名前をつけるものやから、という返事だったのですが、現役の暴力犯係長の叔父さんが妙に寂しそうだったので、僕は説明しました。
——いままで読んだところだけでも、僕はキルプが気にいっているんです。挿絵だけ覗いて見た分では、後の方のキルプが気の毒なくらいに思っています。


---

抜粋的には『骨董屋』だけだったけど、この『デイヴィッド・コッパフィールド』が気になった。
そう確かキャッチャー・イン・ザ・ライ『ライ麦畑でつかまえて』に出て来た。

主人公のホールデンが、
「もしも君が、ほんとにこの話を聞きたいんならだな、まず、僕がどこで生まれたかとか、チャチな幼年時代はどんなだったのかとか、僕が生まれる前に両親は何をやってたかとか、そういった〈デーヴィッド・カパーフィールド式〉のくだんないことから聞きたがるかもしれないけどさ、実をいうと僕は、そんなことはしゃべりたくないんだな」

今になってやっとその意味が理解出来た!



『デイヴィッド・コッパフィールド』


--------(抜粋)


誕生まえに父を失ったデイヴィッドは、母の再婚により冷酷な継父のため苦難の日々をおくる。寄宿学校に入れられていた彼は、母の死によってロンドンの継父の商会で小僧として働かされる。自分の将来を考え、意を決して逃げだした彼は、ドーヴァに住む大伯母の家をめざし徒歩の旅をはじめる。

伯母にひきとられてトロットウッドと名を改めたデイヴィッドは、伯母の好意によりカンタベリーの学校に通うようになり、級友スティアフォースと運命的に出会う。また、法律事務所をひらくウィックフィールドのもとに寄宿した彼は、その娘アグニス、書生のユライア・ヒープなど、個性あふれる人々に囲まれて成長する。やがて学校を卒業した彼は、代訴人見習いとしての生活を始める。

幼友達エミリーと親友スティアフォースの駆け落ち。デイヴィッドを育んでくれた人びとを裏切るこの行為は、彼を悲しみのなかにつき落とす。その彼を救ったのは、子供のような心をもった娘ドーラとの愛だった。そして彼女との密かな婚約。しかし、その幸せもつかの間、伯母の破産、婚約の発覚、ドーラの父の死、見習いとして勤める法律事務所の解散など、激しい運命の変転が彼を襲う。

物書きとして生計をたてられるようになったデイヴィッドは、ドーラと結婚して安定した生活をおくっていた。しかし、そんな彼にうち重なる不幸が訪れる。愛するドーラの死、訣別した友スティアフォースの遭難。傷心のうちに外国を彷徨う彼の心にうかぶのは幼い日のアグニスとの至上の愛の想い出だった……。

多くの特色ある人物を精彩に富む描写で捉えた、ディケンズの自伝的要素あふれる代表作

幾多の出会いと死との劇的場面に彩られたディケンズの自伝的長編


--------


第一章 僕は生まれる

第二章 僕は観察する

第三章 僕は変化を経験する

第四章 僕は屈辱を受ける

(抄)

ディケンズの自伝と言われている本書
どこからどこまでが真実なのか皆無ではあるけれど、似ていることは年譜から確認出来る。





待ち時間にも読む読む。

 


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D 『骨董屋』

2025-01-15 | 翻訳物





ディケンズ ポケットマスターピース05』
辻原登=編
猪熊恵子=編集協力


-------(抜粋)


今も英国で愛される作家、ディケンズ

『デイヴィッド・コッパフィールド』『骨董屋』『我らが共通の友』の3長編の抄訳で、波瀾万丈の人生を描く稀代のストーリーテラーぶりをご堪能あれ。(解説/辻原登)

辻原登=編
猪熊恵子=編集協力

【収録内容】
デイヴィッド・コッパフィールド(抄)
骨董屋(抄)
我らが共通の友(抄)

ディケンズ著作目録
ディケンズ主要文献案内
ディケンズ年譜


-------

ディケンズ
聞いたことはあるけど読んだことのない作家さん

チャールズ・ディケンズ - Wikipedia


『大いなる遺産』は映画で知っている。
そもそもの出逢いは大江健三郎『キルプの軍団』

--- 『キルプの軍団』より抜粋


まずキルプという名前が、気にいったのでした。Qulipとアルファベットで印刷した様子は、ネズミに似ていると思います。これが自分の名前だったらことだぜ、そう考えたと、最初の個人授業の跡で忠叔父さんにいいました。
——そうかい?ディケンズは、悪役には悪役らしい名前をつけるものやから、という返事だったのですが、現役の暴力犯係長の叔父さんが妙に寂しそうだったので、僕は説明しました。
——いままで読んだところだけでも、僕はキルプが気にいっているんです。挿絵だけ覗いて見た分では、後の方のキルプが気の毒なくらいに思っています。


---


読書会時に気づいた失態・・
大江さんは「キルプ」と呼んでいるけど、
このマスターピース版では「クウィルプ」!?(^▽^;)気づかず。
全く持って読解力なし。




『骨董屋』

イギリス産業革命の19世紀の時代
祖父に引き取られた純粋無垢な少女ネルを巡る物語
そのネルがまたかわいそうに薄幸な生涯を迎える涙涙の波乱万丈な人生
骨董屋を経営している祖父がギャンブラーで、一獲千金を夢見て賭博に手を出し破産
夜逃げ同様二人はあてのない旅に出る
「美と醜」「善と悪」さまざまな対立を問う。

その当時アメリカでも大流行の物語で、最新雑誌を積んだ船がイギリスからやってくると、
甲板に向かって「ネルは生きているか」という絶叫があがったと言われている。
それだけ盛られたぐらいみんなネルの動向が気になっていたそう。


第一章~第三章の語りから、ガラッを変わる第四章

私的には大江健三郎の抜粋を読み解きたいと思ったけど、断念。。
そう難し過ぎるのです。

 


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E

2024-09-27 | 翻訳物

 

 

エンデ全集4『はてしない物語』㊤㊦
ミヒャエル・エンデ
訳 上田真而子/佐藤真理子


エンデの傑作ファンタジー

そう映画の『ネバーエンディング・ストーリー』
子供の頃何度も何度も観た映画
「アトレーユ」「バスチアン」そして「ファルコン」
何で今までその元となった原作を読まなかったのか・・
それはファンタジーに興味がなかったから。

今回『モモ』を読むきっかけがあったのもあり、手に取った。

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エンデ全集3『モモ』ミヒャエル・エンデ訳大島かおり時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子の不思議な物語--------(抜粋)冒険ファンタジー『はて...

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--------(抜粋)


10歳のバスチアンは本を読んでいた――ファンタージエン国は、正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない……
映画化された大長編ファンタジー



前後半に分かれる2部構成
前半では主人公の少年・バスチアン(Bastian)がひょんなことから手にした本『はてしない物語』に描かれた世界「ファンタージエン」の崩壊を救い、後半ではバスチアン自身が「ファンタージエン」の世界に入り込み、そこでの旅を通じて本当の自分を探す。
物語の本筋から反れた際に「これは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう」という言葉で、本筋に戻ることが特徴。また、主に前半部分においては、バスチアンのいる現実世界ともう一人の主人公アトレーユが旅をする本の世界(ファンタージエン)の2つの世界を並行して描いており、現実世界でのストーリーは赤茶色の文字、ファンタージエンでのストーリーは緑色の文字で印刷されている。


--------

 










なんでも映画化されたネバーエンディング・ストーリー』
エンデは認めていなかったらしい。

確かに映画用に脚色されているし、
上巻はそれなりに再現されているけど、下巻はほぼ映画化されていない。
(後で知るも続編も出ているらしい)

それでも私には想い出深い映画です。





ネバーエンディング・ストーリー テーマ曲 The Neverending Story - Limahl

今観たらどう思うんだろう・・
子供目線と大人目線
このPVだけで胸がいっぱいになってしまった。

 


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E

2024-06-09 | 翻訳物

 

 

エンデ全集3『モモ』
ミヒャエル・エンデ
訳 大島かおり

時間どろぼうとぬすまれた時間を
人間にとりかえしてくれた女の子の不思議な物語

 




--------(抜粋)


冒険ファンタジー『はてしない物語』の著者であるミヒャエル・エンデが贈る、時間どろぼうと風変わりな女の子の物語1974年にドイツ児童文学賞を受賞
小学5、6年生以上から大人まで幅広い年代の人たちが楽しめる、空想力に富んだ小説だ。

円形劇場の廃墟に住みついた、もじゃもじゃ頭で粗末な身なりをした不思議な少女モモ。黙って話を聞くだけで、人の心を溶かし悩みを解消させる能力を持った彼女のまわりには、いつもたくさんの大人や子どもたちが集まっていた。しかし「時間」を人間に倹約させることにより、世界中の余分な「時間」を独占しようとする「灰色の男たち」の出現により、町じゅうの人々はとりとめのないお喋りや、ゆとりのある生活を次第に失っていく。

本書は、時間どろぼうである「灰色の男たち」とモモの対決というスリルあふれる展開を通して、1分1秒と時間に追われる現代社会へ、警鐘を鳴らしている。たとえば、モモの友だちだったニノが「スピード料理」の店を始め、大繁盛しているせいで他人とわずかな世間話をする暇もないというように、時間を盗まれた人たちは、現代の私たちの姿そのものとして描かれている。昨今、モモのように際限のない時間の中で、空想をめぐらせ楽しむ生活はほとんど忘れられている。子どもばかりでなく、忙しい大人たちにも夢見ることの大切さを教えてくれる本だ。

 

--------


二極化

大人が間違っている。

みんな結局解決策を持っている。

つまらないこだわりを捨てる。

モモがずーっと話を聞いてくれる。

悩みって言う一時の気の迷い、答えは自分の中にある。

子供の想像力 クリエイティブ

灰色の男たち 管理社会 謎の秘密結社

時間を奪って金庫に蓄える「時間」抽象的概念 物質じゃないけど確実に損している。

お金じゃなくて時間 時は金なり

理詰めではない。

不毛な人生に変化してゆく。

あなたの大切なものは何ですか?

人間として人間らしい生き方 醜さと美しさ 理想は美 時間を美的に表現「お花」

ファンタジー

宇宙の方策 

搾取する人間は醜い

時間というものは神聖で宇宙の法則に従っている。

ミヒャエル・エンデ ドイツの作家

時間を大切に

人の生きる意味と大人社会の小賢しさ

子供の目線から大人社会を批判しながら描いている。

純粋なままでいようよとの警鐘

人生の時を一つ一つ違う花に例えている。

 

 


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S

2024-03-01 | 翻訳物

 

 



シルヴィア・ヴァンケス=ラヴァド
訳 多賀谷正子
夜明けまえ、山の影で』★★★

 
 
2022年11月20日 第一刷発行

昨年から少しずつ合間読書していた本
なんせ大江健三郎にいっぱいいっぱい(^▽^;)

最近予約本を取りに行くのみな図書館
山関連本の棚にあり何気に手に取ってみたら新書並みに綺麗だった。
登山家の田部井さんの本を読んでみたいなと思っていた(予約中)
 
『夜明けまえ、山の影で』
帯もなくどんな話なんだろう?
見開きに「征服するために山に登るのなら、人はひとりきりだ。」うむ。
自分も単独行をするけど、その孤独が心地よい時がある。
誰かと一緒に登る安心さもあるけど、たまに緊張感も持ちたい。
 
これからも山関連本は読んでゆきたい。
 
 
--------(抜粋)
 
 
2016年、エベレスト。最も暗い夜明けまえ。性暴力の記憶の影を振り払い人生を取り戻すため、女たちはこの山を歩いた。
過去から、未来から、女たちの声が響き合う。連帯と共助の登山記


「シルヴィアは戦士だ。その力強く温かい声は、彼女がいかに人生における最悪の瞬間から立ち上がり、誰かの標になろうとしてきたかを物語る。この本は弱さ、共感、無私の心がもつ力の証明だ。ここに描かれた、彼女が手にした強さと勇気に敬意を覚える」
——セレーナ・ゴメス(俳優、本書原作映画主演)

幼少期の性的虐待や父による支配が少女に落とした影
それはやがて、さらなる苦悩と喪失を連れてきた。
人生を取り戻すために登山家となった彼女が挑んだのは、同じ性暴力サバイバーの女性たちとエベレストを歩く旅。互いの心の傷を差し出しあい、守りあうことで得た力を手に、彼女はそのままひとり、この母なる山の頂上へと向かう。凍てつく吹雪、世界の果てまではびこる男性至上主義、そして幾たびも訪れる死線。その先に見た光景とは——。
オープンリー・レズビアン初の七大陸最高峰登頂者が実体験と半生を綴った、心震わせる極限のシスターフッドの記
Silvia Vasquez-Lavado “In the Shadow of the Mountain”の完訳



[本書について]

著者シルヴィア・ヴァスケス=ラヴァドはペルー生まれの登山家
2018年にオープンリー・レズビアン(レズビアンであることを公にしている人)として初の世界七大陸最高峰登頂を成し遂げています。
彼女は幼いころ近親者に継続的な性的虐待を受け、また権力志向の強く厳格な父親の支配する家父長制的な家庭環境に苦しんだトラウマから逃れるためアメリカにわたり、自分の心の傷を誰にも話せないまま過度の飲酒、ワーカホリック、野放図なセックス、無謀な行動などによってしか充実感を得られない20代を過ごしました。
やがて、アルコール依存症の自覚をきっかけに己のトラウマと向き合ううち登山と出会い、救いを求めるように世界の名だたる高山を登り始めます。その途上で他者と向き合うことを少しずつ覚え、自分と同じように性暴力を受けた経験のある若い女性たちが山や自然へと向かい、人生を取り戻すきっかけを作るための「カレイジャス・ガールズ(勇敢な女の子たち)」というNPOを立ち上げました。

そして2016年、エベレスト登山史に残る大規模雪崩の翌年に彼女が挑んだのは、同じ性暴力サバイバーの女性たちとエベレストを歩き、そのまま自身は初めての登頂に向かうという挑戦でした。悪質な人身売買の横行するネパールや自身の暮らすアメリカで性暴力を受けた経験のある、そして登山は完全に素人である5人の女性とともに、己の限界——そして「お前たちはしょせん無力な、奪われるだけの存在なのだ」と事あるごとに語りかけてくる過去の影を乗り越えること。
果たして自分は皆に光を示し、そして自分自身に巣くった心の影を振り払えるか。「世界の母神」と呼ばれるエベレストにそれを問いかけながら歩いた二か月間の思いを綴りつつ、著者自身の人生を振り返ったのが本書「In the Shadow of the Mountain(原題)」です。エベレストに挑む現在と、その人生に影を落とす過去が一章ごとに交互に描かれる構成となっています。
同じくラテン系の世界的なセレブリティ俳優であるセレーナ・ゴメスが彼女の人生に激しく共感し、自身のプロデュースと主演で映画化が決定。当初予定よりは遅れつつも、2023年には制作が開始される予定です。

「山」と「女」という、古くから男性の世界が「征服」の対象とみなしてきたふたつの存在。その魂と交信しながら自分の姿を探した一人の女性の独白が、読むものを力ではなく、共助の意思でエンパワーする回想録です。
 
 
--------

昔じゃあり得ないカミングアウト
多様性が求められている昨今に合致した本でもある。

セレーナで映画化は知らなかった!
是非観てみたい。
 

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J

2023-11-24 | 翻訳物

 

 

J.D.サリンジャー
訳:野崎孝
ライ麦畑でつかまえて』★★★

 



1984年5月20日 第1刷発行
1996年7月15日 第68刷発行

実家の本棚に眠っていた本
再読です。
知る人ぞ知る名作である。
子供の頃読んで全く通じなかった、おもしろみがよく分からなかった本📘

この帰省時の合間に少しずつ昔を思い出しながら読む。

アクリー坊や、ストラドレーターは覚えていた。
その当時でも「坊や」ってどうなの?って。
野崎孝訳のみ出版されていた。
1950年代のアメリカの少年の口調を真似ての訳だとしても。

裏に訳者紹介文
野崎孝 1917年生 帝京大学教授

これのみ あまりにシンプル・・(笑)

 

 

 



 

 

村上春樹の新訳は8年前に読んでます。

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J.D.サリンジャー訳村上春樹『キャッチャー・イン・ザ・ライ』★★★★以前は野崎さん訳で何度か読んでいたけど、どこか違和感を感じていた。例えば「アクリー坊や」そんな表現...

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A

2023-07-02 | 翻訳物

 

アンソニー・ホロヴィッツ
訳 山田蘭
『殺しへのライン』★★★
 
 
出ました~!エンターテイナー!アンソニー・ホロヴィッツ!
図書館予約本ですが(^▽^;)エヘ
少々お待ちでした。


こちらはGET📘

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アンソニー・ホロヴィッツ訳:山田蘭『メインテーマは殺人』★★★★カササギからの~OGPイメージA-◆BookBookBook◆アンソニー・ホロヴィッツ訳:山田蘭『カササギ殺...

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--------(抜粋)
 
 
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊!
著者ホロヴィッツと探偵ホーソーンが挑むのは、
文芸フェスで起きた奇妙な殺人
『カササギ殺人事件』の著者による最高の犯人当てミステリ!

『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた。どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者のひとりが死体で発見される。椅子に手足をテープで固定されていたが、なぜか右手だけは自由なままで……。
年末ミステリランキング完全制覇の『メインテーマは殺人』『その裁きは死』に続く、ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ最新刊!
 
 
--------



📘読書メモ📘
(ネタバレありかも?)

 
P370
21 生粋の英国式

ここまで一気にきた。
残り約P70
 
さて犯人は誰か??推理する時間です。
デレク・アボットのはずはなくて・・
 
そこで一つの謎が解ける。


P384
22 ガネット・ロック
 
---
 
 
ホーソーンとわたしはといえば、行く先々で会う人すべてに破滅をもたらしているかに見える
 
 
どんな殺人事件にも、犠牲者は存在するのだ。けっして、殺された被害者だけでなく。
 
 
---
 
 
---
 
 
「きみがやったんだ」
「おれは何もしちゃいない」ホーソーンが答える。
 
 
---
 
 
P401
23 本を好きでいて
 
 
---
 
 
「ホーソーンはあなたの好きにできる手札じゃないのよ、アンソニー。それを言うなら、あなたがホーソーンの手札よね」
 
 
---
 
 
アンに万年筆を返しに行く。
そして待ち合わせにホーソーンが読んでいた本は、読書会の課題本
『エアーズ家の没落』
 
もしかしたらアンが本当の犯人!?
そんな思いがわく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
全然アンソニー・ホロヴィッツとは関係ありませんが・・
週末何気に観たドラマがおもしろかった。

こういう静かで渋い主人公が今はちょうどよい。

警視グレイス|AXNミステリー ~日本唯一のミステリー専門チャンネル~

警視グレイス|AXNミステリー ~日本唯一のミステリー専門チャンネル~

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ピーター・ジェイムズの世界的ベストセラー小説を、「ルイス警部」「刑事モース」の脚本家が脚色した正統派の英国ミステリー!

 

 


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