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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

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2024-06-11 | 作家別諸々(は行)

 



原田ひ香
三千円の使いかた』★★★+


図書館の予約本
ってことは世間で話題になった本かな?
話題本は忘れた頃にやって来る。

初作家さんです。
1970年生まれのNHKラジオドラマ大賞を受賞している。
ドラマの脚本化方面の方?

 

--------(抜粋)

 

垣谷美雨さん 絶賛!
「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)そして一千万円を貯めた祖母・琴子
御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?
知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!

 

--------

身につまされる小説

以前挫折した『わたし定時で帰ります』みたい(^▽^;)苦手
リアルな現実味(それも身近な)それを小説で読むのが嫌いみたい。

相方との関係性を改めて考えさせられた。。

それと年上の男友達(先日また出逢った)


私は貯金よりほとんどの貯蓄を投資に充てているから、
正直安定しないお金の使い方をしているかも?
毎月投資の利益で生活するのが夢

「老後に必要なお金」検索してみると、
「支出でみると、夫婦2人で老後を過ごすには公的年金を含む毎月約23万円が必要であり、もし95歳まで生きる場合は公的年金以外に約2,000万円の資金が必要です。 また、独身・一人で暮らすには毎月約14万円が必要となります。 このような老後資金をいくら、いつから準備すればいいか不安、疑問に思っている方もいるかもしれません」

あぁ恐ろしや。。
今だってかなりの額が給与から差し引かれている。。

95歳 2,000万円

 


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2023-11-01 | 作家別諸々(は行)

 

半島一利
『ノモンハンの夏』
 
 
--------(抜粋)
 
エリートが招いた悲劇!
参謀本部作戦課、そして関東軍作戦課の罪と罰は誰が背負ったのか?
このエリート集団が己を見失ったとき、満蒙国境での悲劇が始まった。司馬遼太郎氏が最後に取り組もうとして果せなかったテーマを、共に取材した著者が、モスクワのスターリン、ベルリンのヒトラーの野望、中国の動静を交えて雄壮に描き、混迷の時代に警鐘を鳴らした傑作
山本七平賞受賞作


解説・土門周平
公式の諸資料の他に、ノモンハン事件を中心にした研究、回想は二十種類を越えるが、広範囲の資料収集と深い分析・考察という点で本書は群を抜いている。それに緻密な文体については他の追従を許さない。ノモンハン事件の定本として長く残ることは確かである。──解説より

目次
第一章 参謀本部作戦課/〝戦略戦術の総本山〟参謀本部はすでに対ソ作戦方針を示達していた。「侵されても侵さない。不拡大を堅守せよ」

第二章 関東軍作戦課/関東軍の作戦参謀たちは反撥した。「侵さず侵されざる基調として、強い決意を固めて万事に対処する」

第三章 五月/モロトフ外相はスターリンに指示された抗議文書を東郷大使に手渡した。「これ以上の侵略行為は許さない」

第四章 六月/関東軍の作戦参謀辻政信少佐はいった。「傍若無人なソ蒙軍の行動に痛撃を与えるべし。不言実行は伝統である」

第五章 七月/参謀本部は、関東軍の国境侵犯の爆撃計画を採用しないと厳命した。

第六章 八月/歩兵連帯長須見新一郎大佐はいった。「部隊は現在の陣地で最後を遂げる考えで、軍旗の処置も決めています」

第七章 万骨枯る/死屍累々の旧戦場をまわりながら、生き残った兵たちはだれもが思った。「ああ、みんな死んでしまったなあ」

 
--------
 
やっと読むことが出来た半島一利のノモンハン
「夏」がキーワード
この暑い夏こそこの本を読もうと手に取った。
 
しかし、辛く暑い夏にこのお話も辛く・・私的には長かった。
 


元々のノモンハン事件を知るきっかけとなったのは、
村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』
そこから旅行記を読み、
最近だと伊藤桂一の『静かなノモンハン』『ノモンハン戦場日記』など、
陣中日記は読んでいて胸が痛くなって読み進めることが出来なかった。
想像力の範疇を越え過ぎている苛酷な戦火に、思考がついていけなかった。
それでも今後も引き続き、ノモンハン手記を読んでいこうと思う。

<参考文献>は巻末に記載有
 
戦争を知らない世代として、読み伝えることは出来る。
 
 
第六章、第七章になると感情が露わになる筆者
抑えようとも抑えきれないやるせない気持ち。

辻に対する憤りを抑えようとも抑えきれない箇所が多々あり、
冷静に綴っている中にも怒りの熱が伝わってきて、皮肉るのも分かる。
わたしも今まで読んでいた書籍からもそう感じていた。
過去の日本は恐ろしい思想を持った国だった。
 
 
 
現在・・
イスラエル軍がイスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ地区への
陸海空からの攻撃を準備するなど緊迫が続いている。

戦争はなくならない。。

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2023-09-11 | 作家別諸々(は行)

 

幡大介
猫魔地獄のわらべ歌』★★★★

 

猫ときて、地獄!?食いつきキーワード

会社のコから「中々おもしろいよ」ってことで借りた本
初作家さんです。

---著者について---

幡 大介
1968年栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒。テレビ局嘱託職員、CM制作会社などを経て、文筆業に。
2008年、『天下御免の信十郎』(二見時代小説文庫)でデビュー。腹の底から笑える、スケールの大きい作風で頭角をあらわす。「大富豪同心」(双葉文庫)、「独活の丙内密命録」(竹書房時代文庫)、「関八州御用狩り」(ベスト時代文庫)などのシリーズがある。
お江戸が舞台の本格ミステリに挑んだ、前代未聞の野心作『猫間地獄のわらべ歌』を引っさげ、講談社文庫に初登場

 

--------(抜粋)

 

お江戸で、密室。館ものに、見立て殺人!

驚天動地の王道推理!
ミステリファンもご注目を!
時代小説の暴れん坊・幡大介、講談社文庫に初登場

驚愕のラストに、開いた口がふさがらない!

時は天保。海の向こうのエゲレスでは、『モルグ街の殺人』とやらが書かれる五十年も前
花のお江戸の猫間藩下屋敷は、上へ下への大騒ぎ。お書物蔵で藩士が腹切って死んだという。不祥事発覚→失脚をおそれた藩主の愛妾和泉ノ方は、外部犯による他殺をでっち上げよ、と命じる始末。留め金の掛かった蔵は、誰も入れぬ“密室”であった。
銀山で潤うのはお偉方と商人ばかり、大半は飢える寸前の猫間藩。国許の城下では、次々起こる惨殺事件を暗示するかのように、ぶきみなわらべ歌が流行っていた。
……頼りなげな目付役所の若侍、静馬との“推理”は、お先真っ暗のこの藩を救うのか?

 

--------

 

常識にとらわれないお江戸ミステリー
おいおいそうくる!?軽くて苦笑しちゃいました。

私的には「あり」です(^▽^)/色々な本に出逢える柔軟な気持ち。

書物蔵で切腹した人物をどうにか他殺に見せかける方法を模索する目線がおもしろいし、
首なしの見立て殺人ときて、屋形船殺人のアリバイ崩しと次から次へとテンポよく進むのであっという間に読了

深く考えないエンターテイメント📘

 

 

 

 

 

 

 

 



この「清見」ってネーミングに引っかかった🍊


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2022-11-15 | 作家別諸々(は行)

 

伴名練
『少女禁区』★★★

 

なめらかな世界がホントよくて、もう一作読んでみたくなった。
しかし中々手に入らなくて、こちらは会社のコから借りて読む読む。

 

第17回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作(2010年)

 

過去読んだ中では『夜市』が大賞を受賞している。

T - ◆BookBookBook◆

 

T - ◆BookBookBook◆

恒川光太郎『夜市』★★★★【第12回日本ホラー小説大賞受賞作】--------(抜粋)妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の...

goo blog

 

--------(抜粋)

 

15歳の「私」の主人は、数百年に1度といわれる呪詛の才を持つ、驕慢な美少女
「お前が私の玩具になれ。死ぬまで私を楽しませろ」親殺しの噂もあるその少女は、彼のひとがたに釘を打ち、あらゆる呪詛を用いて、少年を玩具のように扱うが…!?
死をこえてなお「私」を縛りつけるものとは―。
哀切な痛みに満ちた、珠玉の2編を収録
瑞々しい感性がえがきだす、死と少女たちの物語
第17回日本ホラー小説大賞短編賞受賞

 

--------

 

 

---

 

「あたしたちはとどのつまり、子どもでしかなかった。チョコレートの血が流れてて、ビスケットの心臓で動いてた。ためらいもなく爆弾を仕掛けた。他愛もなく人を殺した。それでも罪の意識に苛まれなかった」

 

---

 

電子ペットが出てきたのはSFで初かも?
確かに少々「硬い」感じが否めない。

デビュウ当時から綺麗な文体を持っていた伴名さん。
選ぶ言葉や表現が美しい。

 

---

 

いや、そもそも、自分は彼女の何を知っていたのだろうか。何を、見ていたのだろうか。何を伝えられたのだろうか。何かを、変えられたのだろうか。

 

---

「早く、来い」の合図 上手いなぁ・・(笑)

書評でも賛否があった愛の輪は、私的には上手く纏めて苦笑だった。

あっという間に読み終わってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 



先日スマホ買い換えました✨
相方からもらったスマホの限界を感じ・・
そう容量不足で画像が消えてしまう事態が発生

 

この季節に雨が降ると富士山が白くなる。
明日は三週間ぶりの在宅勤務!身体にうれしい。

昨日睡眠不足で夕方6時に就寝・・数度起きたけど今朝7時まで眠った。
13時間睡眠に驚き。まだ眠れる体力がある。



伊香保温泉♨夜間ライトアップ 紅葉が美しかった。


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2022-10-12 | 作家別諸々(は行)

 

伴名練
『なめらかな世界と、その敵』★★★★

 

読書会課題本
装丁から、絶対選ばないだろう本

知る人ぞ知る若手のSF作家さん だそう。
(初耳でした)
しまった・・また検索かけて写真を拝見してしまった。
うわ!男性だったのか。
(・美亜羽へ贈る拳銃 ラスト)

日本のSF界を支える出版社である早川書房をして
「2010年代、世界で最もSFを愛した作家」と言わしめた作家・伴名練


本書は、2019年8月早川書房より単行本として刊行された作品を文庫化したものです。

 

--------(抜粋)

 

いくつもの並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作のほか、
脳科学を題材として伊藤計劃『ハーモニー』にトリビュートを捧げる「美亜羽へ贈る拳銃」、
ソ連とアメリカの超高度人工知能がせめぎあう改変歴史ドラマ「シンギュラリティ・ソヴィエト」、
未曾有の災害に巻き込まれた新幹線の乗客たちをめぐる書き下ろし「ひかりより速く、ゆるやかに」など、
卓抜した筆致と想像力で綴られる全6篇
SFへの限りない憧憬が生んだ奇跡の才能、初の傑作集が満を持して登場 

 

--------

 

 

一作目表題作
・なめらかな世界と、その敵

夏なのに雪が降り積もり、事故死した父が「いってらっしゃい」と見送る朝
おもしろい展開でふふと笑ってしまう。

こういう時に自分じゃ選ばない課題本の出逢いに感謝!

 

 

・ゼロ年代の臨界点

 

・美亜羽へ贈る拳銃 私的に★★★★

 

---

 

 

「たぶん、人間にとって、『私』に比べて、『あなた』という存在が、もっと曖昧な連続であって構わないということなんだと思います。わたしは、臆病でも前を向こうと、誰かのためになろうとするあなたが好きです。でももしあなたが明日、世界に絶望して街行く人たちを次々と刺し殺したりしても、突然女遊びに目覚めても、後ろ向きになっても、利己的になっても、わたしは『あなた』のことを愛し続けるでしょう。人格が昨日から変わっていても、『あなた』が『あなた』であるだけで、愛し続けることはできるんです。人間の心は新しい『私』という波に上書きされ続ける砂の城のように脆いものだから、絶対の『私』はいない。だから、同じように不連続な『あなた』との、『他者』との関係の中に、『私』の幻影を築くんじゃないでしょうか」
論理が破綻している。それがどの部分なのか咄嗟に判断できないが、この論理は壊れている。

 

 

---

 

 

「僕は―—きみを愛することはない。きみが父さんの足元にも及ばないデットコピーだと、この目で見て改めて理解した。そう、殺したくなるほどに、きみと父さんの顔は瓜二つだけれど、中身は天と地ほどの差がある。僕は今なお神冴志恩を愛している。きみへの答えは拒絶だ」
全身の力が抜けるのが分かった。失意か、それとも解放か。答えは訊く前から知っていた、けれど自分の身体がそれほど正直に反応を示すことが意外であり、恥ずかしくもあった。

 

 

---

 

・ホーリーアイアンメイデン

次々と籠絡してゆく姉
改心の輪が広がる

 

日文矢文

唯々諾々

果断即決

焦眉の急

 

一億玉砕→厭戦和平

 

---

 

 

私は片棒担ぎだったのだと思います。

 

 

---

 

所以(ゆえん)

懊悩した日々

 

来るべき時が来てしまったのだという諦念

最後の線引き

 

 

・シンギュラリティ・ソヴィエト

シンギュラリティとは - コトバンク

 

現在のロシア・ウクライナ情勢
作者が改訂したのは仕方のないことかと思う。

 

抗老化装置

赤ん坊の絨毯に転ぶ男・・何なの?(笑)
こういう意味不明な事態が起こるのがSFである。

人工知能の世界 電脳空間

---

 

 

心無い歓迎には心無い言葉を

 

 

---

 

 

「脳の半分を演算資源に差し出すぐらいなら、奥歯に仕込んだ毒で自害しますよ。僕がスパイならですがね」

 

資本主義者にとっての真実と、共産主義者にとっての真実は別物である。

 

 

---

クローン人間

 

 

---

 

 

「人工知能用の戦闘機で、人間が搭乗するためのコックピットが存在する必要はないのでは?」

 

 

---

人工知能戦闘機に乗せられたのが人質!?
中々おもしろい展開に。

 

---

 

 

ヴィーガ、怖がらないで、何も心配しなくていいわ。難しいことなんてただの一つもない。あなたはただ二種類のスイッチを押し、一種類のレバーを引くだけでいい。

 

 

---

反論は無用

 

 

---

 

 

「電脳空間での余生も、慣れれば優雅なものかも知れません」

 

 

---

どんでんどんでん

 

HappyBirthday🕯🕯🕯🕯🕯🕯🕯

 

 

・ひかりよく速く、ゆるやかに

標題の「なめらか」、この「ゆるやか」とかこういう言葉を好むのかな?

 

いきなり高校の卒業式から「白鱗の竜が、死を迎えようとしている」と場面転換
こういう予想外にたまについてゆけなくなる(苦笑)
SFは想像力が全て、考え込まずに考える。

 

---

 

 

限りなく煉獄に似た、楽園
「‥‥‥静かだ」

 

カロリーメイトのチョコ味と綾鷹のペットボトル

 

「天乃は待つ方の人間じゃなかった。止まってられない人間だった。だよね?」

 

五年という歳月が、世間の様々な感情を風化させいたのだと思う。

 

『低速化』

 

 

---

髪の色で人を判断してはいけません(笑) 

 

 

 

最後のあとがきにかえての幼少期のSFとの出逢いから、アンソロジーを組むまでの熱き思いが伝わりました。

おもしろい作家さんに出逢えた感!こちらおすすめです!
(わたしは表紙に先入観を持ってしまったけど、それを凌駕しました)
伴名練で他の書籍がなかったので、アンソロジーを予約してみた。


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2022-04-13 | 作家別諸々(は行)

 

馳星周
『少年と犬』★★★★+


待ちに待ちました~!!!
(正直既に忘れてました(^▽^;))

図書館で予約して一年!?半年以上かな!?
やっと手元に来て、一日で完読しちゃいました。
(我ながら速読だわ(^▽^;))

も~わんこと暮らしているあなた!
涙必須なわんこ物語ですわ。

東日本大震災当時を思い出させるのもあり、感慨深い・・

ええと一応紹介しておくと【第163回 直木賞受賞作】です。

 

『少年と犬』馳星周 | 単行本

『少年と犬』馳星周 | 単行本

『少年と犬』馳星周 | 単行本

人という愚かな種のために神様が遣わした贈り物 家族のために犯罪に手を染めた男が拾った犬。守り神になったその犬はある意志を秘めていた―。人生の無常と犬の神秘性を描く...

文藝春秋BOOKS

 

馳星周のイメージは『不夜城』あと手元にある『ダーク・ムーン』
そうアウトローな人々を描かせたら右に出るものはいない作家さん。

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馳星周『不夜城』★★管理会社さんからの交換読書(毎度チョイスが渋い)この作品は映画で知っている。そう金城武と山本未來ね。舞台は台湾(上海っぽい?)かと思いきや、新...

goo blog

新宿歌舞伎町の緊迫した描写なんて、胸がどきどきしたわ。

 

『少年と犬』最初題名を見て!?「系統を変えたのかしら」
そういうことでもなく、過去の作品にも人間と犬の絆を描いた作品がありました『ソウルメイト』

この物語もまぁ「らしい」雰囲気です。その作家さんの味ですね。

 

 

---

人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。

こんな動物は他にはいない。


---(『老人と犬』より)

 

そうなのよね~
哀しみにくれている時に寄り添ってくれて、頬をぺろりとなめてくれた時のあの眼差し。
分かってくれているの!?
どんなに救われたことか。ホント言葉はいらない。
わたしにはそれが忘れられない。

 

どうしても身近にわんこがいるもので感情移入が半端なく、
最後の最後電車で涙ぐみ、自宅では号泣してしまいました(^▽^;)あは
(そんなおとぎ話ある?との気持ちは封印 素直に読もう)

小説で泣くって中々なくて、つい隣にいるわんこを見て思わず抱きしめてしまった。
もふもふシャンプーのよい香り

(参考:自己評価の+ 感情を揺さぶられた意味でもあります)





LOVEわんこ~
一瞬の隙を見て目線をキャッチ!!
この一枚を撮るだけでもむずかしい。。


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2022-04-07 | 作家別諸々(は行)

 

半村良
『どぶどろ』★★★★

 

こちら先日の『黒百合』と一緒に借りた本

まぁまぁな厚さの短編集?
かと思いきや、最初の数件の短編から繋がるというおもしろい趣向の一冊

--------(抜粋)

 

魔が差して掛け取りの金に手を付けてしまった莨問屋の手代・繁吉の苦悩(「いも虫」)
亭主に先立たれ商売敵の囲い者となった女房。その子供たちに乞食が放った痛切な台詞とは?(「おこもさん」)
本所で発生した夜鷹藁麦殺し。山東京伝の従者・平吉は、その謎を追ううちに、意外な真相に到達する…(「どぶどろ」)

天明末から寛政の世を舞台に、名手・半村良が市井の人々の哀歓を細やかな筆致で謳いあげる大江戸人情世話ミステリー


半村良の時代小説の傑作、ここに復刊
江戸の下町吹き溜まり、そこに降って沸いた怪事件
夜鷹蕎麦屋の親爺が切り口鮮やかな一刀のもと殺された。殺しの真相を追う平吉がたどり着いた真実とは?

人気作家宮部みゆきに「いつかこんな小説を書いてみたいと思いました」と言わしめ、
また彼女の長編時代小説『ぼんくら』のヒントともなった傑作

 

--------


これぞ大人の時代小説!!

こういう本を読めてこそ「お江戸物語好き!」って豪語出来るというもの。
実感させられる一冊です。

 

ホント人との繋がりって不思議でおもしろい。

 

ネタバレ?詳しくは語らないけど、最後が無念で、読み終わった後落ちました。。

そこがまた宮部みゆき的には上手く語っていて・・必読です。
(そう『ぼんくら』いつの日が読まないとね)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



もう葉桜になってしまった桜

 

 

郵便受けから新聞を取り、部屋まで着く間に読む編集手帳

◆本紙で長く「こどもの詩」欄を担当した川崎洋さんのことばを思い出す。
<終戦記念日 どうして日本が負けた日が記念日なの>と問いかける詩に、「またとない反省の日だからです」という短評を寄せた。大戦のプロパガンダといえば大本営発表だろう。敗戦が濃厚になっても後退を転進と言い換え、新聞や放送局もそのまま伝え、戦没者を際限なく膨らませた。愛国心をうたいつつ真剣な顔でやっていたはずである。
◆反省すべき怖い真面目な歴史がある。いや、現在にも。

 

歴史は繰り返す・・


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F

2021-12-27 | 作家別諸々(は行)

 

深緑野分
『オーブランの少女』★★★

 

初期デビュウ作含む短編集
装丁が素敵!

中々順調に進まなくて、標題作の『オーブランの少女』を数回読む。
備忘録の意味をなさずすっかり忘却の彼方・・(^▽^;)

私的に深緑野分のファンなので、全作品は読むつもり。
野分→竜巻のような人とのこと(本人談)
ふとオズの魔法使いFB
 
 
---
 
 
オーブランほど美しい庭は見たことがない。
湿り気を含んだ薫りの良い黒土に、青々繁々と奔放に育つ植物たちを目の前にすると、大地は生命の母などという陳腐な文句でさえ心からまことだと感じられる。命尽きた花は大地に落ち、分解され、新たな息吹の素になる。そんなサイクルを数十年、ひょっとしたら数百年も繰り返したこの場所はただひたすら、土と花と草だった。
 
 
---
 
少々ネタバレですが、冒頭を抜粋
最初の一文が印書深くてよき(デュ・モーリア『レベッカ』からのイメージだそう)
 
 
 
--------(抜粋)
 
 
美しい庭園オーブランの管理人姉妹が相次いで死んだ。姉は謎の老婆に殺され、妹は首を吊ってその後を追った。
妹の遺した日記に綴られていたのは、オーブランが秘める恐るべき過去だった―
楽園崩壊にまつわる驚愕の真相を描いた第七回ミステリーズ!
新人賞佳作入選作ほか、異なる時代、異なる場所を舞台に生きる少女を巡る五つの謎を収めた、全読書人を驚嘆させるデビュー短編集
 
 
--------
 
以下5作品収録
 
・オーブランの少女
 
・仮面
 
・大雨とトマト★★★★
  私的に好き いつか再読したい。
 
・片思い
 
・氷の皇国
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Adele - Easy On Me (Official Video)

 
このPVを見て前回の続きかと思ったら当たりだった。
 
 
 
昨日は相方と競馬で盛り上がり(wikiの件含・・(笑))
エフフォーリアキターーー!

そして夜は毎年恒例のクリスマスディナー(忘年会兼)
いやはや飲みました!!!
ビール→ツインアルプス(ハイボール)→白いワイン→赤ワイン
今も胸やけがしておりますわ(^▽^;)
 
お隣に座っていた美女(死語?)と仲良くなり、連絡先を交換
お友達の彼女とも盛り上がる。
毎年新たな誰かと知り合う新鮮味溢るる集まり。
 
恋愛が絡まない飲みって最高

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F

2021-09-19 | 作家別諸々(は行)

 

古内一絵
『マカン・マラン 
 二十三時の夜食カフェ』★★★
 
 
こちらも初作家さん
こじゃれた装丁と題名の「二十三時の夜食」に惹かれて。
思わず「女子本!」って独り突っ込みを・・(笑)
 
 
ふらりジム前によく立ち寄っていた紀伊国屋散策からどのぐらい経つ?
「新しい風を」って薦められた新たな作家さんとの出逢い。
直感での失敗をするならと気兼ねない固定作家さんが続くけど、
これって凝り固まってきている証拠?
 
先週末は本を手に取らず、山へウォーミングアップと映画三昧

 
 
さてこちらは標題の通り夜遅くオープンするカフェを巡る物語
 

 

マカン・マラン|特設ページ|中央公論新社

古内一絵さんの書籍「マカン・マラン」の特設サイトです。商店街を入った路地裏に、深夜にだけひっそりと営業しているカフェ、それが「マカン・マラン...

中央公論新社

 

 

当たり前にありふれた言葉だけど、グッと胸が熱くなることがある。
それは相手の真摯なる直向きさが伝わるからよね。

気持ちが大事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



毎年届く植木さんからの巨峰です。
美味しかったです(^▽^)/


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F

2021-07-02 | 作家別諸々(は行)

 

深沢忠記
『信州・奥多摩殺人ライン』★★★


真新しい文庫本 装丁も今どき
事件が発生して「救急車!」となった際にお隣の家へ走る主人公
・・・もしかしてこのお話ってケータイがない時代?
 
題名で選んだ結果 
時代背景がよく見えてなかった(あるあるですな)
 
文庫本は2017年発行だけど、エイコー・ノベルス1986年発行と記載有
ってことは昭和ですよ!
昭和61年
時代背景的にチェルノブイリ原発事故があった年
 
 
私的に推理小説はケータイがない時代の方がおもしろみを感じるのでOK
 
さてどんな展開になることやら?
まず電話ボックスがそこら辺に存在している。
 
 
--------(抜粋)
 
 
推理作家の荒木とともに向かった信州・穂高の別荘で、編集者の笹谷美緒は、荒木の妻の絞殺死体を発見する。数日後、奥多摩で若い女性の全裸死体が。二人の女性と関わりのある男が容疑者として浮かぶが…。美緒の恋人・黒江壮は、慶明大学に勤める数学者。端整な顔立ちで、とても無口な「名探偵」である。寡黙にして、精緻な推理で、壮が導き出した真相とは!?
 
 
--------
 
 
 
「ツッパリ仲間」とか昭和を感じさせる単語を楽しみながら終了
 
主人公のペアが脇役に感じたのはわたしだけ??
刑事さん主流の物語かと。
犯人捜査の足取りがよく描かれていて、都内の街並みが浮かぶ描写がよかった。
電車を乗り継ぎ、街を歩き回り一緒に捜査している感覚
安曇野の景色も知っているからか馴染み深い(ブログでも拝見してます)
もう一つの舞台ともなる鳩ノ巣も最近行ったばかりで、そこで殺人事件!?
不思議な気持ちになった。









以前の旧版
THE昭和な装丁 どうしても官能小説に見えてしまう・・
でもこういう時代だったよなぁ
幼心の記憶で母が山村美紗とか読んでたもの。


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