江國香織
『号泣する準備はできていた』★★★★
無性に読みたくなる時がある。
それが今
相方との関係が悪化し、それが改善した頃
私的に江國香織三部作とした(過去★★★★三作品チョイス)
--------(抜粋)
私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから――。濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇
号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる……。そう囁いてくれる直木賞受賞短篇集
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「あなたのことがわからないわ」
「なぜすべてわかろうとする?」
穏やかとも言える口調で、夫はそう言った。
前進、もしくは前進と思われるもの。
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いつか、と、私は考える。いつか、私たちは別れるかもしれないし、別れないかもしれない。
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「知ってた?私たち、一緒に暮らしてはいても、全然別の物語を生きてるのよ、知ってた、そのこと」
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抱きしめるとき片手を背中に、もう一方の手を後頭部にあてがって、なつめを庇うみたいに、あるいは支えるみたいにして、力を込めるのだった―—、何もかも、ほんとうに何もかも、この男の腕の中にあるもの以外は自分には不要だ、と思えてしまうのだった。
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そして今回のインパクトはこちら
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私たちはスパイスで甘く味つけされた、ドラキュラの血という名前のリキュールをたのんで乾杯した。
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これは!行きつけのBarの店主に聞いてみよう~
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江國香織『号泣する準備はできていた』★★★★「あなたのことがわからないわ」「なぜすべてわかろうとする?」穏やかとも言える口調で、夫はそう言った。前進、もしくは前進と...
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