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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

雨のドライブと山本周五郎文学碑

2024-10-06 | 山本周五郎

 

 



車窓から見えて気になっていた韮崎駅前の観音様

週末の松本行きの特急あずさは満席
降り立った小淵沢駅は120周年でセレモニーが開催されていた。





お昼は吉田うどん 
過去食べたことはあるけど、こんなうどん初めて。
中々ガッツあるうどんでした。

押しのもつ煮込みがまた美味しかった!





雨の中のドライブ
山本周五郎の『山彦乙女』の舞台となった甘利山へ。

 

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山本周五郎『山彦乙女』★★★お友達から借りて会社の引き出しに入ったままな『山彦乙女』今回は再読です。そのお友達とはもう何度も喧嘩している仲全く持って成長していない二...

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せっかく来たので雨の中湖畔へ向かう。



椹ケ池(さわらがいけ)
高層湿原と言われている神秘的な場所
山本周五郎の作品では、武田家にまつわる伝説が主だった。

甘利山倶楽部 - 甘利山の伝説・信仰




かなりの雨が降っていて視界不良
次回は快晴時、ツツジの季節にでも訪れたい。

甘利山の紹介|韮崎市観光協会

甘利山の紹介|韮崎市観光協会

甘利山の紹介|韮崎市観光協会

甘利山は南アルプスユネスコエコパークの緩衝地域にある山梨百名山のひとつです。標高1731.4mの山ですが、山頂まで徒歩約30分の場所に駐車場があるため、誰で...

 

 






平和観音/韮崎市観光協会 (nirasaki-kankou.jp)

平和観音|韮崎市観光協会

平和観音|韮崎市観光協会

高崎白衣観音、大船観音の観音像と合わせ、関東三観音のひとつと言われています。昭和34年4月の皇太子殿下ご成婚を記念するとともに、市民の平和と登山者の安...

 

 

👆この写真スゴイインパクト🌕



足元に彼岸花が咲く 似合ってるわ。



高台にあるので本来なら富士山が望めた。
この観音様は八ヶ岳から続く七里岩(八ヶ岳火砕流跡)に立ちます。
その地形はクルマで走ってみると一目瞭然👀!!
八ヶ岳好きとしては色々とロマンを感じてしまう地形

七里岩|韮崎市観光協会

七里岩|韮崎市観光協会

七里岩|韮崎市観光協会

七里岩は八ヶ岳の噴火による岩屑流(がんせつりゅう)が、西と東に流れる釜無川と塩川によって浸食されてできたとされており、自然が生み出した雄大な景観を...

 

 




Uカーブ ちょうど突端に観音様が立っています。



!!偶然にも山本周五郎の文学碑が!!
それも『山彦乙女』の一節が刻んでありました。

山本周五郎の出身地が近いのもあり、あってもおかしくはないけど、
ちょっとした縁を感じた場所でした。
































八千穂高原ビールIPA🍺
この「IPA」が美味しかったです!!
お友達の手料理がまた美味しく、お酒が進みました。

八千穂ブリューイングカンパニー

八千穂ブリューイングカンパニー

八千穂ブリューイングカンパニー

美味しいナチュラルビールを目指し八千穂高原で醸されるクラフトビール/マイクロブリュワリー

八千穂ブリューイングカンパニー

 

 


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2024-03-15 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『山彦乙女』★★★
 
 
お友達から借りて会社の引き出しに入ったままな『山彦乙女』
今回は再読です。

そのお友達とはもう何度も喧嘩している仲
全く持って成長していない二人
ただ最近はその喧嘩も酔っ払いの喧嘩並みに本気度が薄れている。
今は聞かなくなった「喧嘩するほど仲がよい」
中々そこまでぶつかり合うことを避ける昨今、おかしみもある。
最近誰かと喧嘩(言い合いでもよし)しましたか?
彼との喧嘩は後味が悪くなるかと言えばそうでもなく、スカッとする。
喧嘩した後笑いながら帰ったこともある。
お互いが言いたいこと言ってスッキリ
受け止める器量
後々ケンカした内容をあえて持ち出さず、繰り返さないのが鉄則
平和が一番ですが、言えず言わずでモヤモヤしているのは嫌

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山本周五郎『山彦乙女』★★★★「やまひこ?」・・「やまびこ」ヤッホーでした。--------(抜粋)武田家再興――百三十余年にわたる悲願に翻弄される甲州甘利郷のみどう一族。江...

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ヤッホー!!

 
山本周五郎は山梨生まれ
小学校卒業後、東京・木挽町の質屋、山本周五郎商店に徒弟奉公
文人として自立するまで支援してくれた店主への感謝の念から、「山本周五郎」をペンネームとした。

今年こそは山彦乙女巡りをしたいな。
雪解けと共に山梨へ。
 
 
思えば山本周五郎を知るきっかけとなった、
会社の管理会社さんが10月末退職してしまい、ちょっぴり淋しかった。
元気でいるかな。いつか連絡くれるかな。
 
日常のルーティンの中で顔を合わす人達との別れ
それがあとちょっと。
 

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山本周五郎 『長編小説全集 第15巻  彦左衛門外記』

2023-04-17 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『長編小説全集 第15巻 彦左衛門外記 花筵

 

読書会課題本
文庫本が手に入らなかったため全集を手に取った。
重みも厚みも全集っぽく、装画も雰囲気があってよき。
ただ難は欄外の注訳がうるさい*
永久保存版 親切心で付けたんだろうけど、物語に集中出来ない・・
いやホント これを編集再編した人は読書をしない人なんだろうな。
完全仕事本化 どうだ注釈付きだぞ!気持ちは分からなくもないけど。
読み手のことを考えてないんだろう。
文庫本は巻末に注訳があって、いちいち捲るのが手間でもある。
だからと言って同ページの欄外に記載するのはどうかと思う。
全集を買うぐらいなら本当のファンだし、それなりの知識はある(ハズ)
その訳注もわざわざ記載する必要もない内容

全く持ってナンセンスな全集です。

 

 

 

 

山本周五郎 『彦左衛門外記』 | 新潮社

 

山本周五郎 『彦左衛門外記』 | 新潮社

身分のちがいを理由に大名の姫から絶縁された旗本、五橋数馬は奇抜な方法で出世を試みる。失意のうちに市井に隠棲していた大伯父の大久保彦左衛門をおだてあげ、戦記を捏造...

 

 

 

 

P50 一死奉公

主人公 五橋(いつつばし)を(ごばし)と読み進めていた(/ω\)キャー

 

関係ないけど家から見える夕陽が美しい。
日没が遅くなり、冬は富士山付近に落ちていた夕陽も秩父方面へ移動

って読み始めて五橋(いつはし)だと気づく・・

 

 

P68
---

 

「——勝つことを知って、負けることを知らざれば、いいか、勝つことを知って負けることを知らざれば、害その身にいたる」

 

---

 

P71-72
---

 

「信じられない」十郎左衛門は首を振りながら独り言を云った、「私にはどうしても信じられない」
「それが世の中というものだ」と彦左衛門はまた刀の手入れを始めながら云った

 

---

 

 

 

 

 

 

 

 


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2023-03-20 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『風流太平記』★★★

 

My本箱より。
これで山本周五郎30冊目かな。

 

--------(抜粋)

 

紀州徳川家がイスパニアから武器を密輸して幕府転覆をはかっているらしい――前代未聞の大陰謀を解明すべく奔走をはじめた兄たちによって花田万三郎は長崎から江戸に呼びもどされる。しかし、人間への思いやりにあふれ、彼を慕う二人の女性の間で翻弄される万三郎は、事件解明第一の兄たちに叱られてばかり。独特の人間観をにじませながら、波瀾万丈の剣劇をくりひろげる長編小説

 

--------

 

また二人のオンナ
翻弄されるオトコ

私なら・・と想像した通りの展開
そう簡単に上手くゆかないのが男女の仲である。

「運命」とかそんなことより、なぜか惹かれる人は存在する。

 

先日読んだヤッホー『山彦乙女』に似ている長編

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山本周五郎『山彦乙女』★★★★「やまひこ?」・・「やまびこ」ヤッホーでした。--------(抜粋)武田家再興――百三十余年にわたる悲願に翻弄される甲州甘利郷のみどう一族。江...

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自分と似ている「同志」と思えるような人に出逢ったことはありますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

Amazon.co.jp: 風流太平記「密命」を観る | Prime Video

 

松平健が若い!!お侍さんにしっくりくる俳優さんですな。


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2023-03-11 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『山彦乙女』★★★★

 

「やまひこ?」・・「やまびこ」ヤッホーでした。

 

--------(抜粋)

 

武田家再興――百三十余年にわたる悲願に翻弄される甲州甘利郷のみどう一族。江戸の新御番、安倍半之助は甲府勤番中に失踪した叔父の遺品を調べるうち、叔父を狂気へと導いた武田家の莫大な遺産をめぐる「かんば沢」の妖しい謎のとりことなり、己れもまた甲州へと出奔してゆく。著者の郷里甲州の雄大な自然を舞台に謳いあげた、周五郎文学に特異な位置を占める怪奇幻想の大ロマン

 

--------

こちらめずらしく中編です。

 

主人公 安倍半之助の叔父が奇妙な失踪をする。
この出だしからわくわく感
「かんば沢」周五郎さんの故郷が舞台とのことで興味も湧く。

ただ「大ロマン」と大げさな紹介はなしかな(苦笑)

 

出世競争と腐りきった世界に嫌気がさし、半之助は田舎に出奔する。
これは現在にも言えることでもあり・・
都会の喧騒から離れ、平和に田舎暮らしをしたい!ってね。
まぁ田舎生まれのわたしからしたら、都会で生活して、休日田舎がよろしいと思うけど。
なんせ田舎はしがらみが半端ないし、自由?ではないですよ~と言いたい(笑)
コロナ渦でそれはまさに実感
ってか未だに帰省していない・・
そう言えば・・先日飲み屋さんのカウンターで隣になったおじさまが同郷だった!
de 「やっとお正月帰省しましたよ~」と田舎あるある話
GWに長期帰省したいな。

いつの世にも世間の荒波に疲れきった人はいる。

 

物語の内容はそうだけど、何よりも甲州の山の景色に着目
あぁ右に櫛形山、正面に富士山ね。
そうよ八ヶ岳だって茅ヶ岳だって見えるし、甲斐駒も眺められる。
今年は登りたい鳳凰三山眺めて半之助は乙女と語り合っているしね!

はい。壮大な甲州の雄大な山並みが浮かぶ物語です。

 

椹ケ池(さわらがいけ)
・・この読みが分からず何度も戻って探りました(・.・;)



その昔、領主甘利氏の子どもたちが池の大蛇に引き込まれ、
退治に駆けつけた領民たちに甘利山が与えられたとされる伝説のある神秘な池です。

 

あぁ春になったら『山彦乙女』巡りしたい!!


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『日本婦道記』

2023-03-03 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『日本婦道記』

 

こちら自分が持っている『小説日本婦道記』の完全版

 

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山本周五郎『小説日本婦道記』★★★★★すっかりハマってしまった大御所山本周五郎うちらの周りでは「周五郎」呼ばわりですが(^▽^;)「周五郎沁みるわ~」友達か?『赤ひげ診療譚...

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・松の花

 記憶に残っていた。

 慎ましやかな奥方様でした。

 

 

・梅咲きぬ

 

---

 

「武家のあるじは御しゅくんのために身命のご奉公をするのが本文です、そのご奉公に瑕のないようにするためには、些かでも家政に緩みがあってはなりません、あるしのご奉公が身命に賭しているように、家をあずかる妻のつとめも身命をうちこんだものでなければなりません。‥‥‥家政のきりもりに怠りがなく、良人に仕えて貞節なれば、それで婦のつとめは果されたと思うかも知れませんが、それはかたちの上のことにすぎません、本当に大切なものはもっとほかのところにあります。人の眼にも見えず、誰にも気づかれぬところに、‥‥‥それは心です、良人に仕え家をまもることのほかには、塵もとどめぬ妻の心です」
「‥‥‥‥‥‥」
「学問諸芸にはそれぞれの徳があり、ならい覚えて心の糧とすれば人を高めます、けれどもその道の奥をきわめようとするようになると『妻の心』に隙ができます、いかに猟の名人でも一時に二兎を追うことはできません。妻が身命をうちこむのは、家をまもり良人に仕えることだけです、そこから少しでも心をそらすことは、眼に見えずとも不貞をいだくことです」

 

---

 ひゃー!何度読んでも恐れ入る。。

 

 

・箭竹

 何事も努力失くては報われない。ふむ。

 

 

・笄堀

 城主 その立場に関係なく、一心に城を守る。

 

 

・忍緒

 本田平八郎忠勝のむすめ 出来た女性である。

 わたしだったら迷うことなく迎え入れただろうと思った。
 学ぶことはたくさんある。

 女性だろうが何だろうが一本気のブレない心持ちを持つことは難しい。

 

 

・襖

 またこの女性も出来た女性である。うーん満腹・・

 

 

・春三たび

 戦に向かった良人が行方不明になり、三回忌になり晴れて討死と決まる。
 これまた出来た妻女

 

 

********

 

--------(抜粋)

 

貴方と生きると決めた時、私は涙を捨てた―。
一生ものの愛。女性の強さ、美しさを描き切った31の名編


妻が死んだ。久方ぶりにその手を握り、はっとする。酷く荒れていた。金銭で困らせたことはなく、優雅な生活を送っているとばかり思っていたのに、その手は正に働く女の手であった――(「松の花」)。厳しい武家社会の中で家族のために生き抜いた女性たちの、清々しいまでの強靱さと、凜然たる美しさや哀しさが溢れる三十一の名編

乙川優三郎「山本周五郎と私 美しいもの」、服部康喜「解説 ふたりの『語り手』」を収録
注釈付文字拡大新装版

 

--------

 

改めて、時間を置いてから読むことにする。
これぞ備忘録


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2023-03-01 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『松風の門』★★★★

 

や - 2 - 23

新潮文庫を順々に読み進める。
そろそろ30冊ぐらいになるかしら。

 

--------(抜粋)

 

幼い頃、剣術の仕合で誤って幼君の右眼を失明させてしまった俊英な家臣がたどる、峻烈な生き様を見事に描いた“武道もの"の典型「松風の門」、しがない行商暮しではあるけれども、心底から愛する女房のために、富裕な実家への帰参を拒絶する男の心意気をしみじみと描く“下町もの"の傑作「釣忍」、他に「鼓くらべ」「ぼろと釵」「砦山の十七日」「醜聞」など全13編を収録

 

--------



めずらしく最初が表題作
・松風の門

 武家物で初期の作品かなと思ったらビンゴ

 武士という生き方にため息が出てしまう作品です。
 命の重さの違い 生き方の違い ピリピリとその一瞬一瞬が尊い。

 

---(『月夜の眺め』)

 

「士はおのれを知る者のために死す、というくらいで、侍は一身一命をなげうって主君に仕えるものだ」

 

---

 

 

・鼓くらべ

 こういう老人は実は大物・・ってパターン

 

 

・狐

 見えない不確定要素(SF的 又は神話妖怪的 心理的恐怖)
 それをかたちあるものとし事実として提示

 中々賢いし、分かりやすく誰もが信じて、スッキリ解決!

 

このあたりまでショートショート

 

・評釈堪忍記 ★★★★
(「新読物」昭和22年12月号)

 出た!爽快滑稽物です!!

 

 

・湯治

 デジャヴ・・と思ったら『おたふく』三部作でした。納得
(この時点で巻末の木村さんの解説も同様だった→お友達に写メ)

 

 

・ぼろと釵

 居酒屋での一場面物(と言うらしい)
 主としている張本人が実はその現場にいる「ビンゴ!」
 これは伏線として気になる、少し引っかかる人がそうだったりする。

 今回は一途な男性の想い溢れる物語

 

---

 

「ばかばかしい、よさねえか、医者がなんでえ、医者が、医者なんてもなあなんにも知っちゃいやしねえ、酒はな、酒てえものは、人間の拵えた物の中で第一等だ、さればこそ神さまにもあげるし、酒がおめえ悪いもんなら、神さまにあげるわけあありゃしねえ」
「そうだよ、おめえの云うとおりだよ、父つぁん、ほんとうにそのとおりだと思うよ」

 

---

ふむふむ 一理あり・・(苦笑)

 

 

・砦山の十七日 ★★★★
(「サンデー毎日」臨時増刊、昭和28年10月)

 先日の『椿三十郎』(原作『日日平安』)を彷彿とさせる一作

 

新旧 『椿三十郎』 - ◆BookBookBook◆

 

新旧 『椿三十郎』 - ◆BookBookBook◆

月初の激務からの解放本日雨予報もあり在宅勤務ナイスタイミング!と思ったらよいお天気で相変わらず天気予報外れてる。そうお隣のマンションが工事中で騒音がうるさいので...

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 極限状態の男女の結末はいかに!!??
 もし自分だったら?なんて一息、余裕があると考えてしまう。
 色々な要素から考えられる観察眼を信じるか?

 

 

・夜の蝶

 こちらも『ぼろと釵』同様一場面物

 たった一人の老人の言葉に救われる。

 

 

・釣忍 ★★★
(「キング」昭和30年8月号)

 「つりしのぶ」とは?
 竹などに苔を巻きつけ、シノブと呼ばれるシダ植物の根をエナメル線を用いて固定させ観賞用にしたものです。
 軒先に吊るして涼を呼ぶつりしのぶは、江戸時代から庶民に親しまれた夏の風物詩です。

 

 どこの世もお家問題は付いて回る。特に江戸時代は身分制度ガッチリ
 自分の意思だけじゃどうにもならないことがある。
 そこを上手く突破して幸せになってほしい。

 

 

・月夜の眺め

 

---

 

「貧乏をすれあ侍も町人もありゃしねえ、おめえがそんなことを云うのは本当の貧乏を知らねえからだ」

 

---

 

 

・薊

 実験的小説らしい。

 ちょっとした官能的世界?

 

 

・醜聞

 なめらかという言葉に不思議と惹かれる。
 「なめらかに話した」

 

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伴名練『なめらかな世界と、その敵』★★★★読書会課題本装丁から、絶対選ばないだろう本知る人ぞ知る若手のSF作家さんだそう。(初耳でした)しまった・・また検索かけて写真...

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・失恋第五番

 現代物 黒林騎士のペンネームにて発表
 中々読ませる一作でした。

 「堪忍袋」また出た!

 戦後 特攻隊がキーワード

 

 


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2023-02-27 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『季節のない街』★★

 

新潮文庫 や - 3 - 12

読書会の課題本
続々周五郎さんを押しまくってます・・(苦笑)

装丁は京橋 味がある下町の風景
鱗雲 霞んだ街並み 潮の香りがしてきそうね。


--------(抜粋)

 

貧しさが引き起こす、むき出しの我利私欲。虚栄に満ちた現代にこそ読みたい作品ばかり。
人の弱さや狡さが渦巻く貧民街。その街で懸命に生きる住人を描いた、不朽の名作15編


この街の住人たちには、自分を偽る暇も金もない――。
他人には見えない電車を毎日運行する六ちゃん。夫を交換し合って暮らす勝子と良江。血の繋がらない子供を五人も養う沢上良太郎に、自宅に忍び込んだ泥棒をかばうたんば老人。誰もがその日の暮らしに追われる貧しい街で、弱さや狡さを隠せずに生きる個性豊かな住人たちの悲喜を紡いだ「人生派・山本周五郎」の不朽の名作
用語、時代背景などについての詳細な注解を付す。

解説は、開高健

 

--------

 

『青べか物語』を彷彿させる一作
やはりまずったなぁ・・と思った現代物

読書会メイバーはフォローしてくれたけど。

正直直視したくない昔のやさぐれあるある物語

 

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山本周五郎『青べか物語』★★★読書会課題本その2周五郎の自伝的小説の傑作うらぶれた漁師町に住み着いた私はボロ舟「青ベか」を買わされた――--------(抜粋)騙し、騙される...

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めずらしく周五郎さんのあとがき有
生声だとまた違った風景が見えてくるような気が する した。

周五郎さんは時代物に限る。

 

 

 

 

 

 

 

 

小田急線で町田に向かうのに適当に急行に乗った。
「唐木田行」・・唐木田ってどこ!?(^▽^;)アセッタ

 

白馬に来てついつい想い出に浸り、そろそろメールしてもよいかなと。
きっかけを待っていたとも言う。

誰にも言えなかった音信不通をかるく何でもないこととして話す。

メールの返信はもちろん何事もなく(^00^)


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2023-02-14 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『つゆのひぬま』★★★★★+

 

新潮文庫 や - 2 - 19
 
--------(抜粋)
 
 
深川の小さな娼家に働く女“おぶん”の、欺かれることを恐れぬ一途なまごころに、年上の“おひろ”の虐げられてきたがゆえの不信の心が打負かされる姿を感動的に描いた人間賛歌「つゆのひぬま」。そのほか、江戸時代を舞台にした作品7篇に、平安朝に取材し現代への痛烈な批判をこめた「大納言狐」、現代ものの傑作「陽気な客」を加え、山本周五郎のさまざまな魅力を1冊に収めた短篇集
 
 
--------
 
 
・武家草鞋 ★★★★
(「富士」昭和20年10月号)
 
 全て相手や世間が理不尽で、自分は何も悪くない。
 そう頑なに生きる武士
 あまりにもコチコチ凝り固まり過ぎて、つい自分を正当化している。
 これって現実社会にも言えるわけで、もっと広い視野を持とうよってメッセージ
 
 自分にも多少当てはまるかな?
 マジメにってことではないけどね(笑)
 
 
 
・おしゃべり物語 ★★★★
(「講談雑誌」昭和23年10月号)
 
 お得意こっけい物です。
 なるほど。おしゃべりも使いようによっては悪くない。
 無口であるべき。
 ただわたしはおしゃべり過ぎる人は疲れる。
 
 
 
・山女魚 ★★★★+
(「講談雑誌」昭和24年1月号)
 
 これはうるっとキタ
 
 
 
・妹の縁談 ★★★★
(「婦人倶楽部」昭和25年9月)

 ほんわかした姉妹の物語
 江戸時代だと10代で嫁ぐのが当たり前の時代
 (20代だと既に遅し)
 この姉妹が30代独身って設定に驚く。

 落語の「目黒の秋刀魚」参照
(つい意味が通じず検索した朝の電車でした)
 
 
 
・大納言狐 
 
 こっけい物で、このおかしみは読んでみないと伝わらない。
 
 
 
・水たたき ★★★★★
(「面白倶楽部」昭和30年10月号)
 
 愛する妻(江戸時代だと嫁?)に本気で浮気をしろと言う話
 正直アホなの?大丈夫?って思ったけど・・他人事ながらね。
 途中からそれはどうでもよくなり、 追跡劇に手に汗握りどきどき
 これはまた再読したい。
 
 
 
・凍てのあと
 
 人間不信の泥沼
 それはいつの時代でも。
 
 釣りを通して心を通い合わせる二人
 身分制度が当たり前の時代だからこそ生じる生き方
 
 
 
標題作
・つゆのひぬま ★★★★
(「オール讀物」昭和31年12月号)
 
 
---
 
 
「一人ぼっちね」とおひろはゆっくりあたりを眺めまわし、それから空を見あげて呟いた、「——お星さまがきれいだこと」
 
 
---
 
「あひる」と呼ばれる佃町
 
「蔦屋」にいる女4人を巡る 岡場所物
・おひろ 25歳
・お吉 21歳
・おぶん 20歳
・おけい 21歳
(この時代は25歳で最古参)



・陽気な客
 
 ×××
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


復活!!
そうプレゼントしてくれたお友達に連絡するも・・

あぁいやだいやだ。

人の恋愛に関しては口出しはしたくはないけど、あの悪夢のような体験をしたのにどうして?
理解不能



 

ヤマメ(山女魚・山女)という魚 | FISHPASS(フィッシュパス)

ヤマメ(山女魚・山女)という魚 | FISHPASS(フィッシュパス)

ヤマメ(山女魚・山女)という魚 | FISHPASS(フィッシュパス)

やまめ(山女魚・山女 学名:Oncorhynchus masou)は、サケ科サケ属に属し、日本と台湾、日本海のアジア側に分布する。 語源 ヤマメの語源に関して、田中茂穂は『ヤマメと...

FISHPASS(フィッシュパス)

 

 


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2023-02-13 | 山本周五郎

 

山本周五郎
『ならぬ堪忍』★★★★★+

 

ならぬ堪忍するが堪忍

堪忍できない物事において堪忍してやることが堪忍するということである、絶対に許せないようなことを許してやることこそが本当に許すということだ、という意味合いの表現



--------(抜粋)
 
 
城代家老の“御意討ち”を命じられた新八郎は、直に不正を糺すが、逆に率直な説明を受け、初めて真実を知る。世間の風聞などは信を置くに足らぬと説いた著者の人間観が現れる『宗近新八郎』
藩の“家宝”が象徴する武家の権威を否定して“人間第一主義”を強調する『浪人走馬灯』
生命を賭けるに値する真の“堪忍”とは何かを問う『ならぬ堪忍』など戦前の短編全13作を収める。
 
 
--------
 
 
 

・白魚橋の仇討

 どうしても理不尽に思えてしまう・・
 恩を仇で返す的

 江戸時代、父母や兄など自分よりも前の世代の親族を殺された時、相手に復讐する慣習は、敵討ちや仇討ちと呼ばれ行われてきた、法の上でも認められていた制度
ただ同じ親族であっても、妻子や弟、妹が殺害された場合には、基本的には認められていなかった。 
「喧嘩両成敗」

 

 ラスト「いみじくもあやし」これはどう捉えれば?

 

 

・新三郎母子 ★★★★★+
(「キング」昭和8年8月号)

 いやマジで感涙。。
 泣けますよ周五郎さん。
 そんな作品が多過ぎて・・エンドレス読書になってます。

 

 

・悪伝七 ★★★★
(「講談倶楽部」昭和11年9月号)

 ラスト一言のオチがおかしみ大

 どんでんどんでんです。

 

 

・津山の鬼吹雪
 (「キング」昭和13年12月号) ★★★★

 続ラスト一言のオチがおかしみ

 平和愉快な物語

 

 

・浪人走馬灯

 

---

―—皮肉だな。
廻る影絵と、人生と。
いずれも、しょせんは朽ちて、腐れて、塵に還る運命である。


---

 

 

・五十三右衛門

---

 

「一藩の大事を行うに他人の手を借りるようなことはせぬぞ」

 

---
 ハッとさせられる一文 その通りである👀

 

 

・千本仕合 ★★★★★
(「譚海」昭和16年3月号)

 沁みる名言に出逢えた一作
 これは再読したいので、記載は省略
 周五郎さん!その通りですよ。

 相方よりも身近なお友達の顔が浮かんだ。

 

 

・宗近新八郎

 琴と笛のお手合わせで、音の響きから今の精神状態が分かる!?
 それにはちょっとおかしみがあり、直視出来ず(一一)ホント?

 疑うのなら音合わせ願います。

 

 

・米の武士道

 周五郎さんの故郷 甲府物語 めずらしいんじゃないかな。

 

 

・湖畔の人々

 デジャヴ
 この展開前も読んだことある!

 「旦那様お許し下さい・・その成敗するお方は、わたくしが昔産んだ子供です およよよ(涙)」
 的な、で、旦那も改心してめでたしめでたし~

 そうよ同じ展開を読んだ読んだ。ただ順不同で読んでいるから年代的にこちらが先かも?
(『現代作家傑作文庫②』昭和17年6月号)
 周五郎さん後日書下ろしたかな。

 

 

・鏡

 水戸物語

 伊曾保物語(これはイソップ物語を指す)

 

イソップ寓話 - Wikipedia

イソップ寓話 - Wikipedia

イソップ寓話 - Wikipedia

 

 

 

 

標題作
・ならぬ堪忍

 王道物語である。うむ。

 

 

・鴉片のパイプ

 官能?現代物である。異色な一作

 

 

こちら最後の4作
帰宅の電車(別路線)での人身事故で電車に約一時間待たされた際に読んだ。
イタリアンを予約していたのもあり、時間が気になりあまり集中力がなく・・
いつか再読したい一冊です。


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